第30・5話
最近、某黒の剣士の家がある熊谷(だったかな?)ではなく浜松で最高気温41度を記録しましたね。
さて、暑~い日が続いている毎日にぴったりな(ほんとか?)話をお送りいたします。
この話は本編とはあまり関係ないと思うので飛ばしてもらっても大丈夫かと
~ちょっと怖いような怖くないようなそんな話~
ある日、俺こと若葉直人は書類仕事も少なく、すぐに終わってしまったので暇をもて余していた。
「司令、お暇でしたら水雷戦隊の方を見てきたらいかがでしょう?」
と見かねた中村少佐が提案してきた。
俺はう~んと唸ったが、暇だし軍艦の主砲を一度間近で見てみたいなぁと思ったので
「…んじゃあ、ちょっと顔出してくるよ」
と出掛けることにした。
いつもくっついてくるコハクはというと今日はぐっすりとお昼寝中である、なので俺一人でいくことに。
スタスタ歩いて軍港に行くとそこには軽巡「矢矧」と駆逐艦「吹雪」「深雪」が並んでいた。
残りの「島風」はというと近海の定期哨戒中でいなかった。
「おぉ…」
大学時代によく大きな主砲はロマンだなんて言っていたミリオタの知り合いがいたが、これはこれでいいのではないだろうか。ほへぇー…と見とれていると服の裾をクイクイッと引っ張られた。
ん?なんだ?と引っ張られた方を振り向くとセーラー服のような服を着て、頭にちょこんと小さめのセーラー帽をのっけた女の子たちがいた。
「ねーねーお兄さん何してるのー?」
と黒い髪でショートヘアーな女の子が聞いてきたので
「今、この艦を見ていたんだよ」
と言うと黒髪でおさげをした女の子が
「そのお艦さんたちはキレイ?」
と聞かれた。
う~んと考えてしまったが
「…まぁキレイじゃないかな」
と答えるとなぜかありがとうと答えられた。
「そういえば君たちはどこから来たの?」
と聞いたら「あのお艦さんから!」と元気よく答えてくれた。
「そうかぁ…お父さんが働いているのかな?」
と聞くと髪をひとつにまとめている女の子が
「ううん。わたしたちあの艦にいるのっ」
と言われてへっ?と思ったが後ろから「あっ司令官殿」と誰かから声をかけられたので振り向くと駆逐艦「吹雪」の水兵だった。俺は後ろを指差しながら
「あ、迎えに来たの?」
と言うと怪訝そうな顔をされ
「いえ、甲板掃除をしていたら司令官殿のお姿が見えたので」
と言われてえっ?と思って
「この子達は見えて…あれっいない?」
この子達のことを知っているかと聞こうと後ろを見えるようにしたが誰もいなかった。
「司令官殿、どうかされたのですか」と不信に思われたのか聞かれたので先ほどの子達のことを話すと「あぁ…司令官殿もお会いになられたのですね」と言われた。
詳しく話を聞かせてもらうとどうやら他の人たちも見たことがあるらしく、あるときは夜中に甲板で走り回ってたとか幼い子供の笑い声が聞こえただとかさらには「ねぇねぇお兄さん遊ぼうよ」と甲板を見回っていた人が話しかけられたとかなどの話を聞き、最後に彼はこう言った。
「もしかしたらですが、その子達は彼女たちの心ではないでしょうか」
並んでいる艦を見ながら言った。続けて
「我々は軍艦である彼女たちを仲間として扱っているつもりです。なので彼女たちもそれを感じ取って見守っているのかもしれませんね」
と笑いながら言った。
世の中にはまだ知らないこともあるんだなぁと思う直人であった。
彼女らのモチーフはなんだったのかはまぁ察してください。作者もそれをやっています。
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