第30話
原因はわからないが、頭にたんこぶができた状態で目を回していたコハクを介抱したら、10分もしないうちに復活した。
たんこぶはというと氷で冷やしたのでいくらか小さくなったが一応念のためと中村少佐が応急手当をしてくれた。
今はというと難民たちが住む村に向かっている。 隣には額(で合っているのだろうか?)に漫画とかでよく書かれている×印の絆創膏を貼られたコハクが、中村少佐は来られなかったので要らないだろうが一応護衛として前後に二名ずつ暇そうにしていた第三銃隊の第十二分隊、第二四班の四名に任せた。彼らの第一声はというと
「「「「あ、どうもよろしくですぅ~」」」」
ときれいにハモられ、中村少佐に「司令の御前だぞ、もうちょいしっかりせんか」とお小言を漏らされた。ついでに四ツ子らしい。
そんな四人は性格もおおらか、通常の人なら俺と接する時は緊張するのだがこの四ツ子たちは友達と接する感覚で接してくる。俺としてはその方が接しやすいのでほっておいてある。そんなおもしろ四ツ子たちと歩いていたらいつのまにか村についていた。
村に着いたら集会所として使われている大きめの建物に入って近くにいた人に「悪いけど、カエレスエィスを呼んでくれないかな」と頼むとすぐに呼んでくれた。その間に皆さん方が話し合いをするという雰囲気を感じ取ってくれたのか椅子と机を用意してくれて「自分たちは邪魔だろうから外にいるよ」と言い、出ていったと同時にカエレスエェスが入ってきた。
カエレスエェスは駆けつけて早々
「ついに我々の帰国を許してくださるのですかっ」
と言われた。俺は「いや、そうではなく別件で用事があってさ」というとしょんぼりされた。
「ともかく早く伝えたいことがあるから」と言うと「分かりました。聞きましょう」と承諾してくれた。
承諾してくれたので外交をしたいから他国について教えてくれないかと訳を話すと
「私がお役に立つならいいですよ」
と言ってくれた。ついでに「我々の帰国を許してくれるのを待っていますよ」とも言われてしまった。
ともかく、カエレスエェスには近いうちに行われる会議に相談役のような役目で出てもらうからと「外泊をする支度をして明日には基地に来てね」と言い残して帰った。
帰ると護衛として着いてきてくれた四人にお礼を言って司令室に行き、中村少佐に「会議の日程を決めといてね~」と一言言っといた。
さぁやっと我が国も国らしいことができるぞと意気揚々に自分の部屋へと戻っていたのだった。
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