第29・5話
今回はとある部隊の日常です
本編とはあまり関係ないと思うので飛ばしてもらっても構いません
~ある分隊のある日の日常~
今日、この俺、林弘輝軍曹率いる我が第一銃隊第三分隊に当番が回ってきた。担当は入り江の二つの岬にある二つあるうちの1つの第二監視所になった。この当番は月ごとに第一銃隊、第二銃隊、第三銃隊でくるくる回る。さらに銃隊には4つの分隊があるので、これまた週ごとに第一分隊、第二分隊…と変わる。
加えて一分隊には八人の分隊長、副長含め分隊員がおり、さらに班もあるため班で午前午後と別れる。
我が第三分隊の分隊員たちは仲良く「よし午前午後分けるために班長同士で決闘だっ」と両班長がでて目の前の机で対峙する。俺はあーいつものかと傍観者でいるようにし、副長の一言仁伍長に「いつもの頼む」と言う。
一言伍長が対峙している机の空いている所に立つと、両班長はそれぞれ右腕を出して腕相撲の体勢をとる、その上に審判役の一言伍長が片手を添えて「両者、構えてっ…よーいドンッ」
と掛け声をかけながら添えた手を離す、すると両班長たちがウォォォーと火花を散らす。回りの分隊員たちは「イケイケー」だとか「いいぞー」だとか声援を掛ける。しばらくは拮抗していたが右に倒れていき、最後には倒された。
負けた班長は「クソォー」と叫び、勝った班長は「よっしゃぁー」と奇声をあげる、俺はうるさいので耳に左右の人差し指をさして栓をするが、すぐに外され勝った方の班長が「ではっ我が班は午後でお願いしますっ」と叫ばれた。ハイハイ分かったからと制して配布されていた当番表に書き込む。一方負けた班は全員orz…状態になっていた。
ともかく、俺はそいつらは置いておきスタスタと当番表を提出しに行った。
翌日から俺がついていくのは負けた班、午前担当になった第二班だ。
「ぐぬぬ…つぎこそは絶対に勝つっ!」
と意気込んでいるが俺はそれを
「それ何回も聞いたぞ、いつになったら勝てるのやらね」
と冷ややかに呟く。
それを聞いた第二班の班長は「んなっ」と驚きがっくりと肩を落とすが仲間たちがまぁまぁと慰める、そんなこんなで亜熱帯っぽいジャングルを抜けて監視所についた。
監視所の見た目は掩体壕というかトーチカのような、ぱっと見緩やかなカーブを描くコンクリート製のかまくらみたいな感じだろうか、それに上手く枝とか偽装用の資材を使って隠されている。いかにも重そうな鉄の扉をよっこらしょと開けて中に入ると、見やすいように前方に銃口が横にほそながーくあいているだけで、あとは座れるように椅子が何脚かあるだけの殺風景極まりない光景である。
俺は特にすることもないので椅子に腰掛け寝ることにする。第二班のやつらは一人か二人は見張りで残りは待機、なので大抵は何かして暇潰しをしている。
「んじゃ将棋でもするか?」
と待機する班員が背負っていた背嚢から手づくり感満載の将棋盤と駒を取り出してもう一人のやつと暇を潰すようだ。
「俺に勝てるか?」
と挑まれた方は言い
「やらなきゃわからねーぞ」
と言い返して将棋を始めた。
俺は今日もなにもないといいーなと思いながら寝入った。
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