第26話
難民たちの村の様子が分かる・・・かも?
直人が自分の正体を話して寧々が驚くという一面があったものの、道中特になにもなく村についた。
村は円形で中央の広場を中心としており、そこでは既に5~6人の子どもたちが追いかけっこしていたが、直人らが入ると視線が集中する。大人たちは特に気にせず、子どもたちは寧々のとこに走っていく。
「わー寧々おねーちゃんおかえりー、この人だぁれ?」
と一人の女の子が直人を指差しながら聞いてきた
「あーこの人は直人さんだよ」
事前になるべく事を大きくしたくないからとある程度ぼやかしといてって寧々に話しておいた。
「へぇー…」
とその女の子をはじめ数人の子どもが直人を、ではなくその横にいたコハクにチラチラと目を向けていた。当のコハクはその視線に気づいたのかソロソロと俺を盾にして逃げるように隠れる。すると
「ねーねー直人さーん、ワンちゃん触っていーいー?」
と聞いてきて
「あー…うん、まぁ大丈夫かな、でも噛むかもしれないから気を付けてね」
と言った途端に子どもたちがコハクに殺到する。コハクは慌てて逃げようとするが尻尾が掴まり次に胴体に手が伸びて、結果もみくちゃにされてナデナデされていた。コハクはイヤイヤと頭をふって逃げたいが体が捕まっている上に撫でられるのが好きだったこともあり、最終的には諦めたのか伏せて撫でられやすいようになりされるがままにしていた。
キャーキャー言いながらコハクを撫でている子どもたちを寧々は見守っているかと思いきやおもいっきり子どもたちと一緒にコハクを撫でていた。
ともかくコハクはなにもしなさそうなので、見守っていると子どもたちが飽きたのかそれとも遊び足りなかったのかどこかへ走っていった。取り残されたコハクはというと、ツヤツヤでモフモフだった毛が今ではボサボサになり疲弊してペタンと地面にのびていた。
俺が抱き上げ(重かったが)て隅に寝かせ、牛肉を一キロ分買って我慢していたごほうびとしてあげる。しばらくコハクのそばにいていまだにワイワイ遊んでいる子どもたちを見ている。
(子供の無邪気な笑顔はいいなぁ)
と思う。ついでに寧々も子どもと一緒になって遊んでいる。
助け出して良かったなぁーと微笑ましく思っていたところに、一人の男の子が近付いてきて服の袖を引っ張りながら
「ねーねーあそぼー?」
と言ってきた。よっしゃ運動がてら遊んだるかっと一緒に付いて行った。
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