第25話
直人はどのように海軍を運営するのでしょうか
普通のような一癖あるような…という海軍の面子だったが、一応彼らにはシフトを組ませた。
そのシフトはまず駆逐艦3隻がローテーションで常時出撃体制を整えておき不明艦などの報告があった場合にはその1隻が向かう、それでも対処できない場合には残りの駆逐艦2隻も派遣して計3隻の艦隊、彼らの言葉で言えば駆逐隊?で対処、さらに対処できない場合にはさらに軽巡を向かわせて4隻の艦隊、またも彼らの言葉で言えば水雷戦隊もどきをつくり対処するという構成だ。
で、余っている二等輸送艦2隻と特設砲艦だが二等輸送艦は文字通りの輸送艦で自衛程度の兵装しかしていないので、特設砲艦は砲艦という名前だが元が商船を改造した船で装甲が紙のように薄い、だから防衛には向かない、よってこの3隻の乗員は陸戦隊を編成して交代で警備に当たらせるということが首脳会議で決まった。ちなみに基地に常駐している陸戦隊は特別陸戦隊または根拠地隊と言うらしい。これは輸送艦の乗員で構成された部隊を中村少佐が「新しく部隊が出来ましたが、これが本来の陸戦隊ですよ。基地に常駐している部隊は特別陸戦隊ですので区別しなければいけません」と言っていたので疑問に思い聞いたら陸戦隊は本来、艦艇の乗員から臨時で出される部隊だと答えられた。
俺はほへぇーと聞いていたが流した。
ともかく海軍は設立したし、海岸には監視所があるから何かあれば報告もするように徹底している、ついでに無理矢理中村少佐に一時的に権限を預け(強引に後はよろしくねと司令室に押し込み椅子に縛りつけて置いてきた、その時は「あぁー司令が、司令が逃げるぅー」と喚いていたが)、久しぶりの基地の外へコハクとともに散歩に出掛けた。
難民たちで造られた村にでも出掛けようとスタスタ歩いていると、左から子どもがぶつかってきたと同時に「あぁー前、前を見てぇー」というキーの高い声もぶつかってきた。
ぶつかってきた子どもは男の子でその子が怪我をしないように受けとめつつ目線を下げて「大丈夫かい?遊ぶときはちゃんと前見なきゃね」と言うとその男の子は「うんっ」と返事をしたのでよしよしと頭を一撫でして立たせた。
すると10代後半らしい女性がこっちに駆け寄ってきた。「もーダメでしょ、勝手に村を出ちゃ。戻るよー」と手を引き、
俺に「捕まえていただきありがとうございました」とペコリ頭を下げた。
「いや、いいよ怪我してなきゃいいし。あ、そうだ僕も行っていいかな」と聞いたら
「いいですよっぜひっ」と返ってきた。
その女性とともに村に向かって歩くがその女性との間にコハクが割って入り、まるでご主人様は渡さないぞといっているかのようにキッと睨む。がその女性はどこ吹く風、というより気づいていないようだ。
「あ、名前、教えてませんでしたねっ私寧々って言います」
「よろしくね寧々さん、えっと、僕は若葉直人っていうんだ。一応この国『敷島』の実質的トップなんだけどね」
と笑いながら言った
「へぇーそうなんですか…………ってえぇぇぇぇぇーーっ」
寧々が笑顔で答えたがすぐに硬直、驚きの声をあげた。
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