第23話
彼らはなぜ直人たちのいる島に・・・?
「現在、我らの故郷はフランク王国軍によって侵略を受けており、我らには行く宛もないのです」
「…つまり、あなた方は我々に保護してもらいたいということで大丈夫ですか?マジャールさん」
この武装集団(?)の代表として一応話を聞いていた直人がそう聞くと
「えぇ、それで構いません。しかしあなた方がかの凶悪なワコウを倒してしまうとは驚きましたよ」
「い、いえいえ、とんでもないです。我々もまさかあの集団がワコウだとは知りませんでした」
直人は冷や汗を浮かべながらも謙遜して答えた。
「とにかく、今後は我々が指示した場所で生活してもらいます。それでよろしいですか?」
「構いません」
「分かりました、では案内させます。今後何かあれば近くにいる兵士に伝えてください。少佐、あとは頼む」
と中村少佐にあとを託し(丸投げをし)すたすたと隣にある司令官室へ向かった。
バタンとドアを閉めて鍵をかけると、一緒についてきたコハクをギューっと抱き締めた。コハクは途端に千切れんばかりに尻尾をブンブン振り始める
「あー怖かった、慣れないものは大変だなぁ。やはり餅は餅屋か」
そうこぼしつつもコハクのサラサラの毛を撫でる。
「はぁぁぁ…コハクの毛はいつもサラサラだなぁ
いつまでも触っていたい…」
いつものようにコハクを愛でて癒されているとコンコンと扉が叩かれ
「失礼します。司令、先程の会見から問題点が見つかったため早急に裁決してほしいのですが」
と言って扉の向こうにいる中村少佐が開けようとするが鍵が掛かっているので開かない。
ひとしきりガチャガチャやっても開けないことを悟ったのか「司令、爆雷で扉を爆破しますよ?」
となんとも物騒な言葉が出てきたので愛でていたコハクから名残惜しいが仕方なく離れて鍵を開けた。
「やっと開きましたか」
と言いつつ中に入り執務机に来てから持ってきた案件を話し出した。
「司令、先程の会見から分かった問題点なのですが」
そこで一旦切り、突然バンと机を叩き(コハクが分かりやすいようにビョンッと跳ねた)
「現在我々はどこにでも属さない集団でかつ組織を立ち上げるに当たって必要な組織名が無いのです。気付かなかった我々も落ち度がありましたがこれを機に組織名と所属する国家を立ち上げていただきますっ」
面倒な案件が来た…と渋い顔をしつつも「りょーかい、逃げないよ。逃げないから肩掴まないで」
と言って鬼気迫る顔で近づいてくる中村少佐を押し返した。
「はぁ…とにかく各小隊長を集め、部隊名と国名を募集する旨を伝えて」
分かりましたと言って退出していく中村少佐の背中を見送り、出ていたのを確認するとコハクの頭を撫でながら
「なんで、こうも厄介な案件がくるんだか…」
とまたこぼしながら司令室に移動したのだった。
次回!とうとう組織名が決まりますっ!さて名前は何になるのでしょう
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