第21話
直人君たちのお引越しですっ
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無事基地建設(前線風)と引っ越しが終了、怪我人は移動中に木の根っこに足引っ掻けて転んだのが2名、荷物と荷物の間に指を挟んだのが1名の軽傷者3名だった。
俺が建設(?)したのはどうやら地上に建設したのではなく地下にアリの巣のようにはりめぐらされた基地みたいだ。内部はコンクリートではなく土むき出しだが、中は暑くもなく寒くもない快適かどうかは分からないがとにかくちょうどいいと思っている。
引っ越し終了から数日後、司令室に向かいながらコハクとともにブラブラ歩いていると入り口を守る歩哨が敬礼してきたので答礼をして中に入ると中にはお馴染みの面子が中央にある机の辺りで待っていた。
「では、今から報告会を始めます。まずは基地警備担当の第一銃隊から」
と俺に促され第一銃隊長の鈴木大尉が口を開く、
「はっ現時点ではなにも報告されておらず、平穏無事であります」
と眼鏡を直しつつ、報告書を見ながらいかにも生真面目といった感じで報告した。
「そうか、ならよかった。平穏が何よりだよ」
とうんうんと俺がうなずく
「次は沿岸警備担当の第二銃隊」
と第二銃隊長の佐藤中尉に促す
「我が銃隊も第一銃隊と同じく異常なしですよ、司令」
真っ黒に日に焼けたいかにも海の男という風貌の佐藤中尉がニカッと歯を見せながら報告する
「そうか、じゃ本日の報告は以上だな。あと俺からの提案なんだけど、零式水偵で周りを定時偵察させようと思っているけど大丈夫?三浦少尉」
と新しく入った男に話しかける
「なにも問題はありません。今すぐ飛べというであれば今すぐにでも飛ばせます」
と答えた
「司令ぇ~我々にもなにか仕事くださいよ~暇で暇でしかたがないです」
と突然水陸戦車隊の隊長の山本中尉がグダッとした感じで意見具申した
「司令の御前ですよっしゃんとしなさいしゃんとっ」
と鈴木大尉が嗜める
「いいじゃんかぁ~暇なんなんだもの~」
とグダッとしながら反論する、と再び鈴木大尉が嗜め、山本中尉が反論していき、と今日もまた揉め始めた。
鈴木大尉は生真面目を人にしたという感じで、一方の山本中尉はやることはちゃんとやるのだが普段はダラーとしているという真反対の二人なのでよくこのようにぶつかる。
「まぁまぁ二人ともそこら辺で、また司令がコハク殿と戯れ始めましたよ」
と参謀兼副司令に就任した中村少佐が俺はまたこの争いかとあきらめてコハクと戯れるのを見て進まないと判断したのか仲介する。俺はもちろんめんどいのでコハクに逃げていた。
(あぁコハクの毛は今日もサラサラしてるなぁ)
とコハクをナデナデする
「「す、すいませんでした」」
と謝り
「とにかくいいじゃないですか、暇なのは平和な証拠なのですから」
と中村少佐が収めた
「では、司令。水偵を明日の明朝に飛ばすというのはいかがでしょうか、さすがに今からでは着水時には夜間になってしまい危険です」
「ああ、それでよろしく」
と返事をする
「了解です。では本日の報告会はこれで「失礼しますっ」」
いきなり一人の兵士が司令室に駆け込んできた。部隊章は第二銃隊、ということは沿岸警備担当か
「報告いたします。我らが担当していた第一監視所より南方から接近中の帆船を一隻目視いたしました」
と敬礼しながら報告した。
どうやらまだ嵐は収まりそうにないようだ。
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