第20話
さて、カエレスイェスはいったいどんな案件を持ち込んだのでしょう
カエレスエィスと名乗った男は続けて、
「どうか、あの海賊たちが使っていた船を我々にくれませんか」
とも聞かれた。理由を聞くとさきほど述べた通り、彼が率いる使節団はムロフェニア大陸に向かっている最中に襲われたため、一度自国に帰ってこの事を報告し再編しなくてはならないらしい。
が、艦隊は全滅してしまい生き残りは二十人程度。これで独航できなくはないが海賊との戦闘となるとあっさり負けてしまう、だから護衛してほしいと頼みにきた、ということらしい。
現在我が軍は陸軍(海軍特別陸戦隊だが)しかおらず、海軍もないので軍艦もない、なのでできないと突っぱねた。
「そう、なのですか…」
と肩を落として出ていってしまった。
その後ろ姿を見送ってから「司令、あの者を見張らせますか?」と少佐に聞かれたが、俺はいやいらないと答えた。もし彼が反乱を起こしたとしても軍事的にも人数的も勝っている、だから反乱は起きないと判断した。まぁだからと言って警戒は怠らないが、ふとあることを思い出した。
(あっ、監視をつけて宝の鑑定をしてもらえば良かった…)
と思ってしまったがもはや後の祭りである。
このような戦後処理云々は一週間も掛かってしまった。
あの宝の山の件だが数日後、カエレスエィス大使に頼んだところ、いいですよと快諾されてメンバーにいた官僚たちとともに仕分けをしてくれた。結果、宝石やらは大丈夫となったがいくつかの宝物は帝室保有の品物らしく、それらは帰国するまで預かっていてほしいと頼まれたので金庫を購入してその中に厳重に保管することにした。
さきほど問題ないと判断された宝石を売ろうとスマホを取り出したらスマホがメールを受信していたのに気づいた。それを開くと、
「試練達成報酬、二億円をあなたに授与します。サイトを確認してください」
という内容だったので、売却ついでに確認してみると、貯金額が二億七百万となっていた。
おぉと喜んだがまず宝石類を売ってこの邪魔物をなくしたいので一括で売ってみると合計が三億六千万となり、総貯金額が五億六千七百万になった。じゃあ装備を新調しようと思ったので<ミリタリー>を開いて彼らに会う装備を探した結果、九九式有坂銃にNEWの文字がついていて気になって調べてみると弾数は三八式と変わらないが、口径が七,七粍になっており、対空照準器をつければ対空射撃も可能と書かれていた。
さっそく中隊全員分購入しようとしたが、
「兵士たちに購入した装備を反映させることができます。この機能を買いますか。(五百万)」
と書かれていたので、この便利な機能を購入してからこの有坂銃を購入(三万)した。
さらに前から目をつけていた特二式内火艇という水陸両用の戦車も一個小隊分(五百万)、そしてあの有名な某戦車アニメに出ていた九七式中戦車も一個小隊分(五百万)購入し、そしてそれらを駐屯できる基地も購入。基地は前線基地みたいなアスファルトも敷かれていない基地が安かったので購入(五千万円)、場所は入り江の上の部分に設置した。
さらにさらに軍港も作っちゃえとあの入り江の砂浜を軍港に改造(一千万)、と極めつきは
「偵察のために水上機でも買うか」
と2機の零式水上偵察機を購入(整備士、搭乗員込みで二千万円だった)。
これほどの大盤振る舞いで残高は四億二千万円ほどまで落ちてしまった、が本人は久々に買い物ができたのでそんなのどこ吹く風とルンルン気分でプレハブ小屋に戻って引っ越しの支度をしようとスキップで向かっていた。
それを見たある兵士が「司令、なにかいいことでも?」と聞いたところ、「なんでもないよ~」と返ってきたのでもしや司令に恋人が!?と一時期噂になったのはご愛嬌だ。
今回出てきた特二式内火艇(通称カミ車)の性能を乗っけときます(wikipedia調べ)
この車両は言うならば自衛隊の水陸機動団のAAV7のようなやつです。つまりは水陸両用戦車
全長:7.42m 車体全長:4.80m
武装:一式三十七粍戦車砲(弾数:132発)、九十七式7.7粍車載機関銃が主砲同軸に一丁、車体前方機銃として正面に一丁の計二丁(3500~3900発)ただし、車体前方にある機銃はフロートがあると使用できない
速度:陸上では18ノット(時速37キロ)、水上では約五ノット(時速9.5キロ)
航続距離:陸上では320㎞、水上では140㎞
装甲:6~12mm
乗員:六名
九十七式中戦車は作中でも書いてある通り、有名なはずなので詳しく出てくるはずです。
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