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第2話

初めての投稿ですので大目に見てくださると幸いです

ガサガサと森のなかを進んでいき、キョロキョロと食べられそうなものを探していた。

「なかなかないなぁ…」

ため息混じりに呟いた。どのくらい歩いたんだろうか、そろそろなにか見つからないかなぁと思いつつ歩いていると、前方に池を見つけた。

池のなかを覗き込んでみると水が透き通ってるように見えた。

「この水って飲めるのかな」

先程ぱらぱらとあの本を読んでいたところ、無人島には飲用可能な水はないとは限りませんが、見つけてもすぐには飲まないでくださいと書かれていた。

どうしようと思って再度読み返してみると水の確保には、海水を蒸留して確保したり、簡単なろ過器を作成してろ過したりといくつかあるようだ。

一番簡単な方法はヤシの実を見つけることらしい。

「そうだなぁ、一応沸かしてみよう」

さっそく池のほとりで準備を始めた。まず木の葉を一ヶ所に集めて集めてきた木の枝を焚き火の形にした。そのそばにY字に分かれた長めの枝を2本、対になるように刺してそこにしっかりしていそうな木の棒を通して出来上がった。

これで肉とか焼けるよなぁと○ンハンの肉を焼いているシーンとそのBGMを流して鼻歌を歌いながら作りつつ、そして、その棒に水をいれた飯盒をぶら下げ、またまたまさぐっているときに見つけたマッチで火をつけた。

小さい火がだんだん大きくなっていったのを見届けると、待ち時間も暇だし釣りでもしてようかと釣りざおを取り出して釣りを開始した。

木が燃えてパチパチという音を聞きながらぼーっと待っているとビビっと竿が反応した。

「お、ヒットした」

慌てずに俺は素早くリールを巻いてまずは一匹ゲット、見た目はまぁ魚ってな感じで、この釣れた魚を水をいれた折り畳み式のバケツの中に入れた。

この後もう一匹釣れたところで飯盒がカタカタと泡を吹いていたので火から離して地面におき冷ました。ちょっとほっとくのでその間に先程釣れた魚たちは毒とかを持ってないか売却サイトに写真を撮って調べてみた。どうやら毒はないようだ、ついでに金額を見てみると50円と80円書かれていた。

「つまり雑魚ってことか」

まぁ食えるならいいかと思い、とりあえずそのままにしておいた。

「さてと、水は飲めるようになってるかなぁ」

冷めたところで蓋を開けて、臭いを嗅いでみた。

「生臭い臭いはないし、味は…うん無味だね」

水、というかぬるま湯に指をつけてその雫を口に含んでみた。まぁいいかと思い、焚き火を見るとまだパチパチと燃えていた。

ならばと出来るだけまっすぐな細い木の枝を軽く沸かした水をかけて、消毒?をして枝の先をナイフで削って尖らせ、ビチビチと無駄な抵抗している魚の口にぶっ刺してアユの塩焼きみたいに焚き火のそばに差して焼く、それをもう一通り。

しばらくすると香ばしい匂いがしてきて1本を手にとって食した。

「まぁ、白身魚っぽいから淡白な味だなぁ」

後で塩がないかサイトで探してみようと頭の片隅で考えながら食べているとあっという間に2匹の魚を完食した。

手持ちぶさたになったのでいつもの癖でスマホをいじくっていると

「いつのまにかマップができてるし…」

マップのアプリを見たところこの世界のおおよその地図と今自分がいるとこの島の地図が現れた。島の地図にはカーナビのマップのような点々がついていてその回りが詳細に載っており、点々がないとこはただの木が密集しているという表記だった。たぶんそのうちこの点々はきえるだろうなぁと思いつつ、次にあの通販サイトを見てみると

「気が付かなかったが、なぜ軍艦まで買えるんだこのサイトは…」

今直人が見ているページは<ミリタリー>というカテゴリーのページで今手にしているサバイバルナイフから戦艦や空母、はたまた基地や人員までも買えるようになっていた。もちろん値段は百万千万単位から億や兆という単位である。

「あの野郎は俺にどうさせたいんだか…」

はぁとため息をついた。

その思いが通じたのかスマホに着信が来た。電話に出ると

『どうだい、無人島ライフを楽しんでるかい?』

『まぁ、な、ところでよ聞き忘れていたんだがあんた誰よ』

ふと思ったのでそう聞いた。

『わしか?わしはそこら辺にどこにでもいる神だよ』

いやいやそこら辺に神はいないよと突っ込みたくなったがこらえ、

『へ、へぇそうなんだな、んでさ、さっきサイトをみていたんだが、なぜ軍艦とかが買えるようになってるんだよ』

『あ、あぁそれはな、まぁよくあるだろ転生のテンプレで、よくな「もとの世界でなにもできなかったから、異世界でなにかド派手なことをしたい」という輩がいるんだよ。そのために買えるようになってるんだよ』

どんだけ転生テンプレを楽しみたいやつがいるんだよっと心のなかで突っ込んだが

『ふ~んそれでいままでに買ったやついたのか』

『いや、数人しか買えんかったよ。駆逐艦という弱い部類のな』

そりゃそうだよなと思った。

『んで、そんな大金を手っ取り早く稼ぐにはどうすれば?』

『なんだ?君も買いたいのか?まぁダメとは言わんが、そうだなぁ…そんな大金稼ぐんだったら大陸にある国から褒賞金をもらうぐらいだろうな』

そうそうもらう機会もないし、そもそも謁見すること自体が滅多にないらしいと神は言っていた。

『まぁその人らも気長にこつこつ稼いで買うという人だったからな、買いたいんだったらせいぜい頑張れ』

んじゃまたなとまた向こうから電話を切られた。

嵐みたいな人だと感じた。

誤字脱字などがありましたら連絡お願いいたします。

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