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第19話

戦後処理のお話です 


海賊たちの殲滅は簡単だったが終わったあとの戦後処理が海賊たちの殲滅よりも実に大変だった。

なぜならまず囚われていた捕虜たち50人の寝床を作らねばらならない。さすがに雨風ふきつける野宿ではいけないので天幕を追加で購入したいのだが、いかんせん金が足りないしこれからの食費も考えると手痛い出費はしたくない。そのため、軽い竹を大量に購入(三メートルの20本がなんと千円…記憶では高かったような気がする)して、これまたあのあ〇れる君も出演していたあの脱出バラエティ番組の知識が役立った。その中にはある東大卒のインテリが寝る寝床として作ったインディアンのティーピーとモンゴルのゲルがあってそれを作ることにした。ゲルの作り方は簡単、竹を何本か二メートルほど切って地面に等間隔に埋め込んで固定し、さらにその中心に三メートルの竹をぶっ刺して固定、最後にどデカイ正方形の防水性に優れた布を被せて完成、ティーピーは三角錐になるように組んで周りを布で囲えば完成である。使用目的はゲルを住居にティーピーをトイレに使用する予定だ。これには1個銃隊と保護した人たちから「住む家を作るんだったら自分達の手で造りたいっ」と要望というか志願されて、その志願者たちとともに毎日せっせと住居を造ってくれている。

これで戦後処理が1つ済んだが海賊たちの死体の処理に装備の補充や修理などたくさんあった。なかでも厄介だったのは、

「中村少佐これ、どーするよ」

「自分に聞かれましても…なにぶんこのような宝の山は見たことありませんので…」

とトップ二人が頭を悩ませていたのは海賊たちが貯めに貯めていた目測5トントラック十台分のお宝たちがあの洞窟に眠っていたことだ。

バンバン売って換金したいのだが俺が手に取ったお宝がなにやら紋章が描かれた短剣で、その紋章は西洋ドラゴンが2体向かい合って王冠を掲げているという紋章だった。とりあえず保護した人たちから聞いてみるとどうやら前世の世界で言うヨーロッパを支配しているローマティア?帝国の紋章らしく、その帝国は周辺国を従わせていて「列強」と呼ばれている強大国家と口々に言っていた。なのでやたらに売り捌けないのだ、戦争したくないし…

ともかくやたらめったら売れない上に置場所に困る、なので困っているのだ。とりあえず宝石類も売りたいがこれも外交問題になりたくないので売れない、八方塞がりになってしまった。

あーもうどうしようと頭を抱えてしまったとき司令部天幕の入り口にいる歩哨が顔を覗かせて「あのー、中隊長と司令に用があるという人がいるのですが」と言ってきたのでなにか報告があって小隊長が来たのかと思って小隊長か?と聞くといやそうでは…と言い掛けた歩哨の兵士を押し退けある男がずけずけと入ってきたので、中村少佐が腰から十四年式南部拳銃を抜きながら貴様は誰だっと叫んだ。

すると男は、

「私はローマティア帝国ムロフェニア大陸親善使節団の全権大使、カエレスエィスだ。是非お二人に話がしたかったため押し掛けてしまった。すまない」

と言い放った。

噂をすればなんとやらである。

誤字脱字がありましたら遠慮なくどうぞ

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