第17話
さて、直人たちはどのような作戦で攻め込むのでしょうか?
コハクの噛み付き騒動が片付いたあと再びあの司令部天幕に主要メンバーに集まってあーでもないこーでもないとまた話し合っていると、ふと一人の小隊長らしき将校が「あの、よろしいですか」と聞いてきたため発言を許可すると
「自分は第二銃隊副隊長三上中尉です。あの~銃ではなく銃剣のみを持って潜入、というのはどうでしょうか」
「「「「それだっ」」」」
俺と三上中尉以外の主要メンバーたちの声がきれ~いにハモった。
詳細を聞くと各隊から格闘術が得意なものを集めて特別部隊をつくり、残りの部隊で陽動を行って、そのうちに潜入し捕虜を救出するという作戦らしい、全会一致でさっそく選抜と結成を行った。
この方針を全部隊に通達し、自薦他薦構わず志願した兵士から選抜した結果、20人が集結した。決行は今夜ということも通達、さすがに夜戦は無理なのではと思ったので聞いてみると「夜戦は日本軍の十八番ですので」と中村中隊長に笑顔で返された。
その後、確認のために一応偵察兵を向かわせて見張らせておく、そしてまだ各隊の様子を見ていないので各隊の天幕を見周った。全員が銃を分解、点検しているところやトランプをしてワイワイ騒いでるとこもあった。中にはこんな強者もいた。それはちょうど第三銃隊の天幕を通りかかったことだ、その天幕に入るとその隅で何やら工作している兵士がいた。何を作っているか聞いてみるとその兵士は「自分の班のために椅子を作っているところです」と答えた。見るとそれは木と麻紐で作っていて、なにかやっていたのかと聞くと「まぁ趣味で工作をしてまして、それで作れるのです」と答えられた。すごく器用な人も世の中にいるんだなぁと実感したということがあったりした。
その夜、俺は陽動部隊側の指揮官として布陣し特別部隊は会議で発言した三上中尉(本人も格闘戦が得意だとか)に任せることに、そして合図は偵察兵が投げる手榴弾で、そのタイミングは自分が作り出した懐中時計(一万円のものを中村少佐と三上中尉、そして偵察兵に渡した)で零時に開始となった。
入り口には土嚢(どうやら一袋いくらではなく一回の使用で千円だった)を入り口の幅二メートルに高さが二段のやつを一列引いておいた。そこで兵士たちが向かってきた海賊たちを迎え撃つために銃を構える、その準備が23時50分までに終わり時間を待った。
準備が終わって暇だったので、双眼鏡で海賊たちの宴会の様子を見ながら待っていると時間になったようで少々間をおいてから宴会のど真ん中に二つの爆炎が生まれ、焚き火の周りでタコ踊りのような変な踊りをしてたやつらが吹き飛んだ。それを確認した俺は「総員射撃始めっ」と号令を掛けた。さぁ血生臭いパーティーの始まりだ。
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