第13話
本日最後
なんと四連続投稿
~寧々~
さきほど甲板上でウォォーという声が聞こえたので、そろそろ戦闘が始まると感じた。
すると扉が叩かれ、
「寧々さんの護衛を頼まれました。開けてもらっていいですか」
はい、と開けるとすっかり顔見知りになったベテランの船員が立っていた、
「あぁ…今はからかうのはなしですよ」
「わかってますって今は有事ですからからかいませんよ」
にっかりと歯を見せながら笑い、
「さっき大使殿から言われてた通り、声がかかるまで開けないでくださいね」
はいっと答えると扉が閉められた、寧々は一応鍵が備え付けられていたので鍵をかけ、しばらく部屋で待っていていると甲板上では敵との戦闘が始まったようで怒声やサーベル同士がぶつかり合う音、駆け回る音までも近づいてきた。
すると廊下にいたさきほどの船員が敵との戦闘に入ったらしく「失せろやオラァ」という怒鳴り声が聞こえドサッという音が聞こえたがダーンと銃声が響き、「ぐほっ」と何かを吐く声、そしてドサリと誰かが倒れ、その後ドタドタと足音が近づいてきて、「俺たちで船室をしらみ潰しに漁るぞ」という声と複数の足音が聞こえる。次々にドアを開け閉めする音とごそごそと漁る音がし始め、次第に近づいてきた。最後に寧々がいる部屋の前まで来てドアを開けようとしたが鍵がかかっているので開かず、蹴って開けようとするがびくともしない、しびれを切らしたのか鉄砲で鍵を壊し荒々しく開けた。
そこには無精髭をたくわえたまぁ海賊といったらこんな人だろうという男が立っていて、寧々を見つけると「オッ」と声をあげ、
「おい、この船に女が乗ってるぜ」
その男の後ろからもう一人頭を出し、
「まじか、こりゃお頭に言わなきゃな」
と言って別の男が
「おい、嬢ちゃんちょっとこっちこいや」
と手を引こうとしたのでさっき渡された拳銃を構えて「こっちに来ないで」と言ったのだが、声が震えていたらしく「はははっこっちに来ないでだってよ。笑えるぜ」とドアを開けた男が近づいてきて拳銃を奪われた。
「あっ」と漏らすが腕をつかまれ、
「嬢ちゃん、こんな危ないものは持つもんじゃねぇぜ」
と残りの二人に腕を掴まれ連行された、その最中にも「離してよっ」と抵抗するががっちりと掴まれているので逃げ出せなかった、甲板に出ると既に生き残りが一ヶ所に集められていて、そのなかには返り血だらけでボロボロだったが大使の姿もあったがその集団に向かわず、寧々は海賊たちのお頭らしき人物のところに連れていかれた。
そのお頭らしき人物は眼帯をしていて顔中に傷痕があるといういかにも歴戦の海賊という男で、その男の前まで連れていかれると「お頭ぁこの船に女がいやしたぜ」と報告する、「うん?」と顔を覗き込まれ「う~ん」と唸る。
「こいつは俺の好みじゃねぇ、そうだな…こいつは奴隷として売りさばいちまえ」と指示されて「わかりやした」と子分の男が答えるが付け加えるように「あ、そいつは船に持ち帰って逃げねぇようにしとけ」とも指示され、後ろ手に手を縛られた。
(とと様、みんなに会えなくなるんだ…)
と絶望してなすがままにし、小舟に乗せられ別の船に移し変えられた。
寧々はどうなってしまうのでしょうか
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