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第11話

まだまだ続きます。


~寧々~

「か、海賊ですかっ!?」

と驚きを隠せない寧々。

「国を識別できる旗が掲げられてなかったので、本当に海賊かは分からないがおそらくそうだろう」

すると艦長が戸棚から海賊が使うような拳銃と短剣を取り出し、寧々に手渡した。

「これで身が守れるよう渡しておく」

「あ、ありがとうございます…」

「とにかくだ、寧々さんは、うわっ!」

突然船体が左右に揺れ、と同時にバタバタと艦長室に伝令が駆け込んできた。

「ふ、不審船の数は5隻と判明っ続けて我が艦隊に向け発砲っ」

「な、なんだとっ」

大使と艦長が慌てて甲板に向かう、その間にも立て続けに海面に着弾する音やヒューーという音も聞こえ、乗組員たちの怒声まで聞こえるようになった。

寧々も遅れながら大使と艦長について甲板に上がると

「艦長っ早く迎撃許可をっ」

「いや待てっ我が艦隊は3隻のコルベット艦のみだっ、相手はガレオン船相当の艦影、しかも5隻っ加えて大使殿も乗船なされているのだぞっ艦長、ここは逃げましょう。我が艦隊は速度には自信がありますっ早く下命をっ」

その二人のもとへ黒く焼けて筋肉ムチムチの船乗りと肌が白くてひょろりとした文官みたいな男が同時に走ってきて同時に意見具申してきた。

「甲板長に参謀…ふたりとも意見具申するのはいいが片方ずつしゃべってくれ」

はぁと艦長がため息をこぼしつつ言うと

「貴様は引っ込んでろこのイカヤロウっ」

と甲板長が参謀に、

「何を言いますか、あなたはまずその固くなった頭をほぐしなさいっ。このアカダコっ」

と参謀が言い返すと、「なにをぉー」と顔を真っ赤にして口論を開始し始めようとしたとき、

「君たちいい加減にしろっ。今は有事だぞっ。ふたりとも意見具申してきたのはいいが少しは周りを見ろっいいなっ…甲板長、もう敵艦は目視範囲にいるのでしょう?即座に牽制のため少数で操舵手に向け小銃を撃ちなさい。当たらなくても構いません。残りの手空き要員は全速航行の支度を。参謀、あなたの部下に手旗で各艦へこの命令を伝えなさい。以上!早く行動しろ!」

と大使が怒鳴り命令を下すと「は、はいっ」敬礼もそぞろに慌てて命令を実行に移すために走っていった。それを見届けた大使は身だしなみを整え一息ついてから「さぁ寧々さん急ぎましょう」とはや歩きで向かい、それに私が慌ててついていく。たぶんあの二人の言い争いは日常茶飯事なんだろうなと思いながら大使のあとをついていった。

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