最近のなろう系ラノベは、転生だのハーレムだのテンプレばかり。「と言う方に」一言いいたい。
元のタイトルとあらすじ
「最近のなろう系ラノベは、転生だのハーレムだのテンプレばかり。一言いいたい!」
これだから最近の男は!
若者に一言いいたい。
というタイトルのエッセイをわざわざ見に来る方に、一言いいたい。
いやあなた、少女漫画とか、TLとか、ハーレクインとか、女性向けのものを知ってんのかと。
ハーレクインてのは、女性向けの小説(及びそのマンガ化)の、世界的な出版社だ。日本でも似たような傾向のものを出してる出版社もある。
取り柄のないOLか何か(ハウスキーパーだったりナニーだったりもするが、日本ではなじみがない)が、なにかのきっかけで、エリートイケメン大社長に! ギリシャの大富豪に! ヨーロッパかどっかの王子に! アラブの王子に! 見染められてラブラブ!
ものすごいご都合主義のテンプレ話がてんこ盛りだ。
往年の著名少女漫画家がマンガ化してたりするから、たまたま絵柄に惹かれて読んでみたら、そんな話だった。
マンガ版は多分、全年齢版程度の描写に抑えてあると思われる。聞くところによると、原作小説はもっと過激らしい。
これだから女は!
とは思わない。どちらも同じように妄想して、同じようにエッチなんだなと。
どっかの電子書籍サイト(AmazonとかYahoo)の会員なら、たいていお試し版とか期間限定無料とかあるから、見たいと思えばすぐ見れるはず。
また、一昔前の少女漫画に、『天は赤い河のほとり』ってのがある。
取り柄のない女子中学生(だったと思う)が過去転移(当時だと「タイムスリップ」と呼んでたか)して、ヒッタイト(例の鉄を発明した国だ)の王子や、エジプトの王子、他にもいた気がするが、らに見染められてモテモテ!
逆ハーと言えるが、現世のボーイフレンドも含めて、誰とが真実の愛か、悩んで最終的に選ぶところが、少女漫画らしいと言えばらしい。
たぶん、別ルートのSSとか妄想する、あるいは(ネットはない時代なので同人誌とか)書くファンも当時はいたんじゃなかろうか。
あらすじだけ見ると、なろう系テンプレそのものだ。
日本に、とある有名な女性向け小説がある。
数々の王子、王族、有力貴族、騎士、さらには国王まで、あらゆるイケメンから愛される、典型的逆ハー小説。
その小説の名は「竹取物語」。日本最古のSF小説とされている。
再度言うが、ハーレクインてのは、女性向けの小説の、世界的な出版社のブランドだ。世界97カ国・27言語に翻訳され、恋愛小説の代名詞であるらしい。日本上陸は1979、今年(2019)で40周年を迎える。そのころからの愛読者は、もうおばあちゃんだ。
なろう系だけ、男性向けだけ、日本だけ見てると、性別を問わず、年齢を問わず、場所を問わず、時代を問わず、人間は皆同じなんだな、ということを忘れがちだ。
ところで、なろうグループの姉妹サイトに「ムーンライトノベルズ」ってのがある。
”ムーンライトノベルズは
女性向け18禁オンリーの小説サイトです。
BL小説やBL以外のソフトな女性向け18禁小説を掲載中!”
多分、同じように、女性の夢と妄想が詰まってるんじゃないかな。
おっさんには場違いで近寄りがたいが。
参考:【究極のロマンス小説】現役編集長に聞く、「ハーレクイン」入門講座
https://pdmagazine.jp/background/harlequin/
ムーンライトノベルズ
https://mnlt.syosetu.com/
これだから最近の男は! 若者に一言いいたい。
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”なろう系だけ、男性向けだけ、日本だけ見てると、性別を問わず、年齢を問わず、場所を問わず、時代を問わず、人間は皆同じなんだな、ということを忘れがちだ。”
最近の話でも、男だけの話でも、若者だけの話でもない。
と2行で済む内容です。
念のため解説:
”数々の王子、王族、有力貴族、騎士、さらには国王まで、あらゆるイケメンから愛される、典型的逆ハー小説。”
皇子は継承権のある者(王子)とないもの(王族)にしてみた。
この位階は、明治維新で諸外国の貴族ランク名(公爵とか侯爵とか)にそのままスライドした。というか、この時に訳語ができた。しかし大日本帝国から日本国になって消滅。日本に貴族がいたのは短い期間でした。