7・トラック野郎、アップグレード
3/24・お酒の摂取時間を24時間を8時間に変更しました。
『パンパカパーン、グリーンゴブリン38体、ファイターゴブリン29体・ビッグゴブリン15体・ゴブリンオーガ5体、ゴブリン・ザ・デモン1体を討伐しました。レベルが上がりました。[中型ミサイル]が開放されました。[大型ミサイル]が開放されました。[トマホーク]が開放されました。[レールガン]が解放されました。[ガトリングガン]が解放されました。[レーザーカッター]が解放されました。新項目[ドライブイン]が解放されました』
やっぱこんだけ解放されたか。まぁ肉片だらけだし、ヤバそうなゴブリンも退治できたからな。っていうか、ドライブインってなんだ?
『新項目[ドライブイン]が解放されました。説明を聞きますか?』
「ああ、よろしく」
『畏まりました。[ドライブイン]は、ポイントを消費してお買い物が出来ます。コーヒーや栄養ドリンク、新聞や漫画、お酒やおつまみなどの飲食物などです』
「ま……マジで!?」
『はい。ただし、ルールが1つございます』
「え……」
なんだろう。こういう時のルールって、たいていロクでもない気がする。もしかしてトラックの機能低下とか、そんなシビアな条件じゃ。
『お酒を摂取後8時間以内に運転をすると、罰ポイントとして5000ポイント差し引かれ、72時間はトラックの全ての機能が停止します。なので、飲酒運転だけは絶対にしないで下さい』
あぁ…………………そうですか。
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「じゃあ、トラックのステータスを」
『畏まりました』
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【機体名】 未定 レベル16
【運転手】 吾妻幸太
【機体スペック】
○最大速度 140km/h
○最大積載量 3.5t
【武装】
○[機銃][小型ミサイル][マキビシ][高周波ブレード]
[フックショット][ベアリング弾][電磁ウィップ][中型ミサイル]
[大型ミサイル][トマホーク][レールガン][ガトリングガン][レーザーカッター]
【車内設備】
○[ルーフ][トイレルーム][オーディオ]
【車体強化】
○総合レベル8
【経験値ポイント】
○17261
【ドライブイン】
○以下項目未開放
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「いいねいいね、ポイントめっちゃ貯まってる。じゃあ次は車内設備を頼む」
『畏まりました』
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○経験値ポイント・[17261]
○設備一覧○
座布団・2ポイント
オーディオ・済
トイレルーム・済
居住ルーム・180ポイント
シャワールーム・200ポイント
ベッドルーム・500ポイント
以下項目未開放
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「よーし、座布団以外全部買った!!」
『畏まりました………設置完了』
すると、振動と共にトラックの後部が変化する。
奥に新しい扉が出来ていた。どうやらその先が居住ルームみたいだな。
「よし、行こうぜミレイナ!!」
「は、はい。もう驚くのも慣れてきました……」
俺とミレイナはウキウキしながら奥の扉を開け……え?
「………」
「………」
そこには、何もなかった。
家具も椅子もテーブルもキッチンも、水道さえもなかった。ただの奥行きのある広い部屋……どうなってんだ? すると、運転席からタマの声が聞こえてきた。
『居住ルーム、シャワールーム、ベッドルームが購入されました。設備一覧を更新します』
俺とミレイナは顔を見合わせ、急いで運転席に戻る。
そして、フロントガラスに表示された新たな項目を見て驚いた。
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○経験値ポイント・[16831]
○設備一覧○
座布団・2ポイント
【居住ルーム】
水道・280ポイント
キッチン・800ポイント
ダイニングテーブル・800ポイント
ダイニングチェア・300ポイント
ソファー・1200ポイント
ライト・200ポイント
冷蔵庫・2000ポイント
電子レンジ・1000ポイント
IHコンロ・1230ポイント
食器・調理器具全般・1000ポイント
【ベッドルーム】
ベッド・1500ポイント
ミニ冷蔵庫・800ポイント
クローゼット・1400ポイント
ベッドルーム拡張・10000ポイント
【シャワールーム】
洗面所・1000ポイント
ユニットバスセット・1800ポイント
檜風呂セット・13900ポイント
露天風呂セット・23000ポイント
温泉セット・15800ポイント
アメニティ各種セット・300ポイント
以下項目未開放
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「マジかよ………」
「あ、あの、れいぞうこってなんですか?」
可愛いミレイナの質問は取りあえず置いて、買う物を決めないと。
正直、ミレイナの料理を食べたいからキッチン関係は充実させたい。それにミレイナは女の子だし、シャワー関係も揃えたい。あと、ミレイナは女の子だし、柔らかいベッドで寝かせてあげたい。なんかミレイナのことばっかだな。
「………よし!!」
俺は決めた。まずは少しずつ充実させて行こう。
と言うことで、以下のような買い物をした。
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○経験値ポイント・[5171]
○設備一覧○
座布団・2ポイント
【居住ルーム】
水道・済
キッチン・済
ダイニングテーブル・済
ダイニングチェア・済
ソファー・1200ポイント
ライト・済
冷蔵庫・済
電子レンジ・1000ポイント
IHコンロ・済
食器・調理器具全般・済
【ベッドルーム】
ベッド・済
ミニ冷蔵庫・800ポイント
クローゼット・1400ポイント
ベッドルーム拡張・10000ポイント
【シャワールーム】
洗面所・済
ユニットバスセット・済
檜風呂セット・13900ポイント
露天風呂セット・23000ポイント
温泉セット・15800ポイント
アメニティ各種セット・済
以下項目未開放
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1万ポイントも使ったけど、とりあえず人並みの生活は出来る。
キッチン関係を充実させておけば、ミレイナの手料理が食えるしな。やっぱメシは大事っしょ。
「よし、次は車体強化で」
『畏まりました』
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○経験値ポイント・[5171]
[車体強化]
○車体強度 レベル3 経験値消費30
○タイヤ強度 レベル3 経験値消費30
○エンジン出力 レベル2 経験値消費20
[車体換装]
○未開放
[???]
○未開放
以下項目未開放
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何が起きるかわからんし、車体は強化しておこう。
備えあれば憂いなしってヤツだ。異世界でモンスターも出るし、慎重になっておいて間違いない。
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○経験値ポイント・[3901]
[車体強化]
○車体強度 レベル10 経験値消費100
○タイヤ強度 レベル10 経験値消費100
○エンジン出力 レベル10 経験値消費100
[車体換装]
○未開放
[???]
○未開放
以下項目未開放
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まぁこんなもんか。
これがどのくらいスゴいのかさっぱりわからんが、とりあえずはこれくらいでいいだろう。もし車体にダメージが入るようならもっと強化すればいい。
「よーし、お次は【ドライブイン】だ!!」
『畏まりました』
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【ドライブイン】~いらっしゃいませ~
○経験値ポイント・[4936]
【お酒】
ワンカップ・300ポイント
缶ビール・300ポイント
焼酎・500ポイント
ハイボール・450ポイント
缶チューハイ各種・300ポイント
【おつまみ】
せんべい・200ポイント
酢昆布・150ポイント
さきいか・150ポイント
ポテチ・140ポイント
生ハム・300ポイント
チーズ・250ポイント
サラミ・120ポイント
【その他】
缶コーヒー各種・120ポイント
ジュース各種・120ポイント
お茶各種・120ポイント
栄養ドリンク各種・120ポイント
ガム各種・120ポイント
漫画雑誌各種・240ポイント
新聞各種・200ポイント
パン各種・100ポイント
以下項目未開放
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いいね、これはいいね。
俺が好きなのばっかじゃん。お酒は止めてお茶にしておこうかな。
「ミレイナは何がいい?」
「え、ええと……コウタさんにお任せします」
「そっか、じゃあリンゴジュースでいいか? お菓子はポテチでいいかな?」
「は、はい」
俺はお茶とせんべい。仕事中はよくせんべいをかじって運転してた。特に塩せんべいとお茶の組み合わせは最高だ。お昼を食べない時なんかはよくこの組み合わせでしのいだっけ。
「じゃあこれで頼む」
『畏まりました………購入完了』
「おぉッ!?」
「きゃあッ!?」
なんと、ダッシュボードの中からビニール袋が飛び出して来た。
中には懐かしさを感じる日本製のパッケージ。俺のせんべいとお茶、ミレイナのポテチとペットボトルのリンゴジュースが入っていた。
「こ、これ……不思議な材質です。見たことありません……ど、どうやって飲むんですか?」
「これはこのキャップを捻って……こう」
「わぁ、スゴい!! それに……いい匂い」
「飲んでみろよ。美味いぞ」
「は、はい。いただきます………」
ミレイナはペットボトルに口を付け、こくこくと飲んでる。すると目を見開いて俺をガバッと見た。ちょっとだけ驚いたぜ。
「お………美味しいです!! こんなの、飲んだことありません!!」
「ははは、じゃあポテチも食えよ。うまいぞ」
「ぽてち……」
俺は袋を開けてポテチを1枚取り出し、自分の口の中に入れる。サクサクと程よい塩味が広がり、俺も自分のお茶を飲んだ。
ミレイナもポテチを食べると、無心でモグモグ食べ始めた。どうやら気に入ったみたいだ。
俺も自分のせんべいをかじりつつ、本来の目的に戻る。
「よし、部屋をチェックしたら出発するか。ゴブリンのお宝を頂いてゼニモウケ王国へ行こう」
「ふぁ、ふぁい」
ポテチを頬張るミレイナは、かなり可愛かった。