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異世界の配達屋さん~世界最強のトラック野郎~  作者: さとう
『第2章・トラック野郎の新たな会社』
14/273

14・トラック野郎、再びアップグレード


 「まさか生えてないとは··········ふぅ」


 悟りを開いた俺は運転席へ戻ってきた。

 荒ぶる自身を沈め、心を落ち着かせてやるべきことをやる。まずはトラックのアップグレードとドラゴンの素材回収だ。

 青パンツはミレイナが見てる。今はベッドで横になり、意識を取り戻すのを待ってる状態だ。

 

 「タマ、ドラゴンの素材ってどうやって回収するんだ? どっか一部分だけでもいいのか?」

 『ヴェノムドラゴンの素材は全身です。外皮は防具に、牙と爪は武具に、血液と内臓は薬になります。なので全部分の回収をお勧めします。回収方法は現時点の装備では不可能です』

 「おいおい、それじゃどうすんだよ」

 『新項目【車体換装】を行うことをお勧めします』

 「そういえば、そんなこと言ってたな。じゃあ頼む」

 『畏まりました』




 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 【車体換装】

 [トラックフォーム]標準設定


 【換装一覧】

 [ダンプフォーム]

 [ユニックフォーム]

 [??????????]

 [??????????]

 [??????????]

 [??????????]

 [??????????]

 [??????????]

 [??????????]

 [??????????]


 [次期開放・レベル40]


 以下項目未開放

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□



 『[ダンプフォーム]か[ユニックフォーム]のどちらかを選択出来ます。レベルが40になると下の項目が1つ開放され再び選択出来ます』

 「ダンプとユニック車か······」

 『お勧めは[ユニックフォーム]です。ダンプフォームではドラゴンを荷台に乗せることは出来ません。ですがユニック車ならドラゴンの身体をクレーンで釣り上げ、荷台に乗せて走行する事が可能です』

 「なるほど。じゃあユニック車で行くか」

 『畏まりました。[ユニックフォーム]開放。フォームチェンジを行いますか?』

 「ああ、よろしく」


 すると一瞬の振動が起こる。そして運転席が多少変化した。

 ハンドルやアクセルなどのペダルは変わらないが、リモコンが現れた。どうやらこれでクレーンを操作するようだ。トイレや居住ルームへの出入り口に変化はない。俺は外に出てその全容を確認する。

 

 「お、おぉぉぉ〜〜っ」


 いやー驚いた。たまげたね。

 そこには10トントラックサイズのユニック車が鎮座してた。クレーンは5段階式、最大積載量は8トンって記載されてる。これならドラゴンを乗せても平気だろう。しかし、問題もある。

 


 「·········どうやって操作すんだ?」



 俺はこの手の車を操作したことがなかった。



 *******************



 タマの指導の元、ユニックを操作することは出来るようになった。というかコントローラーの操作ムズい。

 ドラゴンのそばにユニック車を付け、クレーンをゆっくりと降ろす。ワイヤーが付属してたので、まずはドラゴンの頭を荷台に乗せることにした。


 「······なぁタマ、死んでるよな?」

 『生命反応ゼロ。確実に死亡しています』


 首チョンパされたドラゴンの頭だけど、顔付きが凶悪過ぎる。

 なんか今にも動き出しそうだし、首だけで地面を這いずり回りそう。なんかジ○リの映画であったよな、首だけで動いて腕を噛みちぎったヤツ。


 「そういえばさ、ワイヤーを引っ掛けるのに資格が必要だったよな······って、そんなこと言ってたらキリないか」

  

 なんとか頭にワイヤーを通し、クレーンに引っ掛ける。

 あとはゆっくりとリモコンでクレーンを動かし、荷台に乗せる。それが終わったら胴体も同じくワイヤーで吊るして荷台に降ろす。

 時間は掛かったけどなんとか終わった。後はゼニモウケに帰って換金するだけだな。



 「その前に、アップグレードを済ませるか」



 ********************



 「はぁ……タマ、缶コーヒーくれ。微糖で」

 『畏まりました………購入完了』


 ダッシュボードの中から、小さいビニール袋が飛び出した。その袋を漁ると、微糖の缶コーヒーが入ってる。

 俺はプルタブを開けてコーヒーを1口………うん、労働の後のコーヒーは格別だ。これがビールだったらなお良かったんだが。


 「とりあえず、車体のステータスを見せてくれ」

 『畏まりました。ステータス展開』



 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 【機体名】 未定 レベル20

 【運転手ドライバー】 吾妻幸太


 【機体スペック】

 [ユニックフォーム]

 ○最大速度 100km/h

 ○最大積載量 8t

 

 【武装】

 ○[機銃][小型ミサイル][マキビシ][高周波ブレード]

  [フックショット][ベアリング弾][電磁ウィップ][中型ミサイル]

  [大型ミサイル][トマホーク][ガトリングガン][レーザーカッター]

  [火炎放射器][レールガン][ショットガン][日本刀]

  [メリケンサック]


 【車内設備】

 [ルーフ][オーディオ][水道]

 [キッチン][ダイニングテーブル][洗濯機]

 [ダイニングチェア][ライト][冷蔵庫]

 [IHコンロ][食器・調理器具全般][ベッド]

 [洗面所][ユニットバスセット][アメニティ各種セット]


 【車体強化】

 ○総合レベル30


 【車体換装】

 ○トラックフォーム

 ○ユニックフォーム《現在装備中》


 【経験値ポイント】

 ○45890


 【ドライブイン】

 【追加装備】


 ○以下項目未開放

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□



 「よーし、じゃあ1個ずつツッコむぞ。[ショットガン]はまだいい、[日本刀]と[メリケンサック]って何だよ!?」

 『車内用装備の1つです。《デコトラ》に相応しい武器として選ばれました』

 「誰が選んだんだよ!? 俺か!? 神様か!?」

 『神様です』

 「…………もういいや。武器は拳銃だけでいいよ、使う機会はないだろうし、そのままにしとけ……」

 『畏まりました』

 「じゃあ次は……車内設備で」

 『畏まりました』



 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 

 ○経験値ポイント・[45890]

 

 ○設備一覧○

 【居住ルーム】項目一覧

 【ベッドルーム】項目一覧

 【シャワールーム】項目一覧 


 ○未購入

 【??????????】

 【??????????】

 【??????????】


 以下項目未開放

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□



 「あれ、シンプルになってる。それにこのハテナは?」

 『項目が増えましたので、個別表示となりました。下の項目は未解放です。レベルが上がると順次解放される新しい設備となります』

 「へぇ~、面白いな。なんかトラックっていうかキャンピングカーみたいだ」

 『どの項目を閲覧しますか?』

 「えーと……居住ルームで」

 『畏まりました』



 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 【居住ルーム】 ○経験値ポイント[45890]

 ソファー・1200ポイント

 テレビ・6000ポイント

 電子レンジ・1000ポイント

 食器洗浄機・1500ポイント

 フライヤー・1300ポイント

 オーブン・1000ポイント

 

 ○居住区拡張

 和室6畳・15000ポイント

 和室12畳・28000ポイント

 洋室6畳・12000ポイント

 洋室12畳・23000ポイント


 [購入設備一覧・再購入]


 以下項目未開放

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□



 「おぉっ!! 増えてる……テレビ!?」

 『はい。受信局は日本です』

 「マジかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」


 おいおいマジかよマジかよ!! まさか異世界でテレビが見れるとは、しかも日本の番組だってよ。実は毎週欠かさず見てた某アイドルが出てる島の開拓番組は見たかった。だって子供の頃から見てるしな。こりゃ絶対に買いだ!!


 「テレビ、それとソファをくれ!!」

 『畏まりました。購入完了……設置しました』

 「いよっしゃぁぁぁっ!!」


 これで食卓がさらに楽しくなるぜ!!

 ミレイナの作った料理を食べながらバラエティを見る……こんな贅沢は異世界にはない。最初は驚くだろうけど、ミレイナもきっとテレビを気に入ってくれるだろう。


 「落ち着け……まずはアップグレードを終わらせてからだ。じゃあタマ、次はベッドルームで」

 『畏まりました』



 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 【ベッドルーム】○経験値ポイント[38690]

 二段ベッド・1500ポイント

 ロフト・5500ポイント

 ミニ冷蔵庫・800ポイント

 クローゼット・1400ポイント

 等身大鏡・850ポイント

 化粧台・2500ポイント

 

 ○ベッドルーム拡張・10000ポイント


 [購入設備一覧・再購入]


 以下項目未開放

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□



 「うーん。そろそろ新しいベッドルームが欲しいな……」


 ちなみに現在、ベッドルームはミレイナが使い、俺は運転席真上のルーフで寝泊まりしてる。

 最初はミレイナは頑なに拒んだが、俺の男としてプライドがそれを許さなかった。ちなみに一緒に寝るという案は俺が却下した。ぶっちゃけ溜まってるし、一緒に寝たりすれば自分を抑え切れない。

 ミレイナは天然なのか、その辺を察してくれなかったのがキツかった。


 「じゃあベッドルームを追加。それと再購入欄から新しいベッドを買ってくれ」

 『畏まりました』


 [購入設備一覧・再購入]からは、これまで購入した設備が表示される。その中で欲しいモノがあればポイントを消費して買い物出来るのだ。なんともまぁ便利なこと。これぞチートスキルだぜ。


 「最後はシャワールームか」

 『畏まりました』



 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 【シャワールーム】○経験値ポイント[27190]

 サウナ・7000ポイント

 泡風呂・6800ポイント

 薬草風呂・9000ポイント

 水風呂・4800ポイント

 檜風呂セット・13900ポイント

 露天風呂セット・23000ポイント

 温泉セット・15800ポイント


 以下項目未開放

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□


 「う~ん………どれも高いな」


 泡風呂や薬草風呂………もうシャワールームじゃないな。完全な入浴設備だ。

 ミレイナが喜ぶなら檜風呂セットや露天風呂セットも欲しいけど………買い食いしたりするし、ポイントは残しておきたい。

 っていうかドラゴンを倒した経験値ポイントって2万ポイントぐらいか。正直なところ、10万くらい行くと思ったけど、そう甘くはないな。


 「とりあえず風呂場はいいや。車体強化も……いいか。追加装備は………」

 『警告。【追加装備】は[トラックフォーム]時のみ有効です。現在[ユニックフォーム]ですので、一切の武装は使用不可。戦闘の際はお気を付け下さい』

 「はぁ!?」

 『武装展開は全て[トラックフォーム]時のみ使用できます。各種フォームの武装を習得するにはレベルが足りません』

 「おいおいマジかよ!? じゃあトラック………はダメか。ドラゴン積んでるし……」

 

 そんな制約があるなんて知らなかった。じゃあさっさとここから出た方がいいかも。すると、居住ルームのドアが開き、ミレイナが出てきた。


 「コウタさん、シャイニーブルー様が起きられました!!」

 「お、そうか」



 でもまずは、青パンツに挨拶しますかね。


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お読みいただき有難うございます!
最弱召喚士の学園生活~失って、初めて強くなりました~
新作です!
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