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Snow10 うどん

 ゆかさの言葉のおかげで、僕は学校のことを少しだけ、好きになれた。

 今はお前みたいな友達もできたし。


 ……もちろん、今でも傷は消えない。

 傷に触れると、辛かったことや苦しかったことが、鮮明に、まるで昨日今日のように思い出せる。思い出してしまう。

 だけど、僕は今、幸せだよ。

 友達もいる。僕は1人じゃない。今でもおふざけで「のろいなぁ」なんて言ってくる子はいるけど、その度に昔を思い出すけど、心が少しだけ痛むけど、それでもおふざけだって分かってるから、「ひどいなぁ、そんなことないよ」なんて言って笑えてる。


 ……まぁ、それはともかく。

 ゆかさにそのアドバイスをもらったのが2月18日だったんだけど……。

 ——よく覚えてるなって?当たり前だよ。

 ゆかさに出会った日とおんなじさ。ある意味、運命の分かれ道だったんだよ。

 それは一旦置いといて……。

 その数日後の話さ。

 その日はコンビニでうどんを買ってから、ゆかさのところに行った。

 いつだったか、コンビニでうどんとおにぎりを買ってからゆかさのところに行った時と、同じうどんを買ったっけ。

「ゆかさ、僕だよ」

 僕がそう呼びかけると、僕にはゆかさがぱっと顔を輝かせたように見えた。まるで、ずっと待ってたよ、と言うかのようにね。そして、言ったんだ。

「今日も来てくれたんだね。嬉しい」


「うどんを買ったんだ。一緒に食べようよ」

 僕がそう言うと、ゆかさは嬉しそうに、

「いいの?」

「うん。でも少しだけだよ」

 僕はコンビニのレジ袋からうどんを取り出して、割り箸をぱきりと割った。

「はい、先食べていいよ」

「ありがとう」

 ゆかさは嬉しそうに、美味しそうにうどんを食べてた。

 やがて、うどんを食べたゆかさが、ありがとう、美味しかったよと言ってうどんを渡してきた。

「いただきます」

 僕はうどんを食べた。

 やっぱり、とっても美味しかったよ。

 僕がうどんを食べている間は、ゆかさは落ち葉をいじっていた。凍らせてみたりしてね。


 ご飯を食べ終わった後は、たわいもない話をした。1つだけ覚えてる話があるんだけどね……いや、大した話じゃないさ。

 僕が雪が好きだって話だよ。

 確かその日の翌日だかいつだったかに雪予報が出ていてね、ほら、ここって雪が降ることってなかなかないだろ?だから降らないのかな、でも雪が好きだから降ったらいいな、なんて話をしたんだよ。ゆかさはいたずらっ子っぽく笑いながら聞いていたっけ。

 そして、また明日、って言って家に帰ったんだよね。

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