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【詩集】Shangri-La

いつか夏の雨が

作者: 野鶴善明

 空が半べそをかいている

 もうすぐ雨が降りそうだね

 この傘を持っていきなよ

 僕の最後の贈り物


 次のバスに乗って

 どこかへ行ってしまうんだね

 もうどうにも探し出せない

 人の海のなかへ


  いつか君の悲しみが

  愛につつまれますように

  いつか僕の悲しみが

  鎮まりますように



 嫌いになったわけじゃなくて

 疲れてしまっただけだから

 愛の意味を考えすぎて

 わからなくなっただけ


 通り雨がすぎたら

 気づくのかもしれない

 なにも考えず

 きつく抱きしめればよかったと


  いつか夏の雨が

  君の涙を洗いますように

  いつか夏の雨が

  僕のさびしさを潤しますように



 ほらバスがきたよ

 さいわいを見つけに行きなよ

 夏の村雨はちょっぴり切ないけど

 そのうち降り止んでしまうから


  いつか君の悲しみが

  命の輝きに変わりますように

  いつか僕の悲しみが

  祝福されますように



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