昼ご飯
「で、姉ちゃんのなにを知りたいの?」
夏詩くんは、おにぎりをほおばっている。
なんか、デカイね。
「んー、どんな人?」
「どんな人?って、ん-、そうだな。ちょっと乱暴だけどやさしいかな。家族のことをちゃんと考えてくれてるって感じ」
夏詩くんはそう言いながら、左斜め前を見ていた。
わたしは、ウインナーを食べる。
かりっとした感じが好きなんだよね。
昔のことを思い出す。
家族のことって大翔に言われたことがきいたのかな。
なつかしい。バカやってたって今は思う。
でも、その時はそれだけで精一杯だった。
「なんか、美羽先輩に似てる」
ほほえみながら話す夏詩くんに、笑えないよ、と注意しておく。
あぁ、卵焼きおいしい。
「どんなふうに似てるの?」
肉、チンしたい。
「うーん、なんか質問難しいよ」
きっと、勉強が出来ないときの顔と一緒だな。
「そう?」
「うん」
完食。
「まー、いいや。何の教科担当だっけ?」
「国語」
「あー、そうだっけ」
「美羽先輩のクラスに来る?」
「・・・たぶん、今日の6時間目に来る」
今日最後の授業とは、また。
「なんか用件会ったら伝えとくけど」
ありがたいが、自分で話さなければいけないことだ。
「いいよ」
「いいの?」
「うん、そろそろ昼休み終わるから教室戻るよ」
「うん」




