なんですか。
「えっ。何、言ってんですか?」
「告白だけど?返事は?」
「はい?嫌ですよ。丁寧にお断りさせてもらいます」
「なんでだよ」
なんでって、ストーカーとは付き合いたくないよね、単純に。っていうか“はい”って言われると思ってたのかよ。
「っていうか、あなたの名前も知りませんし」
「嘘つけ」
「嘘じゃないし」
何だ、そのあり得ないって顔は。
「俺知らねーの!?俺だよ俺。お・れ」
だから知らんって言っとろうが。って言うかこれオレオレ詐欺みたい。私はいろんな事件にあうな。脅迫とか、詐欺とか。
「三富良」
「知りません」
「嘘をつくな。三富良 夏依だぞ。3年の」
夏依。あー聞いたことある。なんだっけ。あっ出てきそうなんだけど・・・。
「「美羽!」」
「はい!」
突然名前を呼ばれたら人はこういう反応をするのかと知った。
“また一つ、かしこくなったな”
不意にそんな言葉が頭に浮かんだ。いつか本でそんな文章を読んだことがある。
いや、・・・。うん、知れたとは思うけど、賢くなるのは違うと思うぞ。
自分で自分に突っ込みをいれる。
「美羽っ」
「ん。何?」
聞き慣れている声、翔の。
「『なに?』っじゃねー!」
「うるさい」
耳元で叫ぶな。少しは大翔を見習え。
「何で返事しないんだよ」
「この人と話してたから」
なんとか夏依って人を指さす。
夏依(先輩)の前には大翔が立っている。こわばった顔をして話している。その人は噂広めた人じゃなかったけどね。
「大翔。その人は違う」
「えっ。美羽何で夏依と一緒にいんの?」
「知ってんの?」
「え。何で美羽知らないの?」
何で知ってる前提なの?
「女子の間で話題になってない?この人、有名だよ」
だから、何で有名なんだよ。
「だって、イケメンじゃん」
はい。あー、そういえばそうだ。確か、彩笑ちゃんが言ってたような気がする。
「俺もああいう顔に生まれたかったなー」
お前がそれを言ったら、皮肉にしか聞こえないぞ。そして、あの顔はどうでも良いが、あの性格だったら私はお前にかまっていない。
「おい翔、行くぞ」
「えっ?あぁ」
「おい、ねーちゃん」
「何?」
「変なとこ行くな。フラフラしてんな。迷惑かけんな」
なんか弟にいろいろ命令されたんだけど。
「はーい」
っていうか、まだ噂を広めた犯人分かってないじゃん。んー。誰だろ?




