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死神といっしょ!  作者: 是音
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第59話 みんなでバカンス! 一日目♪

 佐久間財閥。あまりにも規模がでかすぎて公にはその存在すら知られていないが、おそらく気付かないうちにも国民の大半は佐久間財閥の影の中に何らかの形で含まれているだろう。


 そう。あの限界まで変人を極め、最強の部類に入る戦闘力を有し、クールな外見・美貌を持つ佐久間冬音は・・・


 ド金持ちなのだ。


 武闘派不良集団ファンタズマはもともと冬音さんが作り上げたものであり、つまりバックについているのが佐久間財閥という、トンデモ集団である。

 まぁ、そのファンタズマも根っからの不良と言うより

〈狂った大人社会を嫌う少年少女〉=〈社会から見れば不良〉

である連中を集めたものであり、実際暴力行為以外で社会に迷惑をかけたことは無い。

 オレが入ったのはそんな格好の良い理由なんかじゃなく、ただ単に当時は一人が嫌だったからなんだけどね。


 ま、昔の話はさておき、現在オレ達はクルーザーの上にいます。

 このクルーザーがまたでかい。室内には高価な装飾が施された居間や個室が備えられており、皆が今居る外も、自由に走り回れるほど広い。


 それよりオレが気に入っているのは、この潮風と日光の同時直撃。うん、やっぱり夏はこうでないとな!


「よっしゃ!メア、こっから落ちてみてよ!」


「テメーが落ちろバカロシュ!」


 死神とナイトメアが危なっかしく揉み合っているのを、クルーザーの運転席の隣に座った冬音さんとオレが苦笑いで振り向く。


「はは、気を付けろよ死神、メア。いくら浮けても落ちたら追い付けないからさ」


 サングラスをかけてケラケラ笑う冬音さんの隣では、運転席に座る男性が舵をとっている。さすが佐久間財閥の人間。死神達には無反応で笑顔を見せている。


「凄い風!三笠くん、絶対カツラ被ってくるべきだったわよ!」


「どうしてですか?」


「だって思いっきりカツラが吹き飛ぶ映像撮りたいじゃない!」


 美香は相変わらず三笠の頭を8ビートで叩きながら笑っている。


「わー、三笠さんの頭良いですねー」


 ヴァンパイアが三笠を見上げる。


「そうですか?これは死神さんにやって頂いたんですよ」


「あら、バンプくんもスキンヘッドやってみたいの?お姉さんが優しくぶっ叩いちゃうわよ♪」


「僕もロシュにやって貰おうかなぁ」


 オレは断固阻止するぞバンプ。


 皆がクルーザーの上ではしゃぎ回る中、一人だけダウンしている人がいた。


 意外にも彩花さんである。


 船酔いでダウンした彩花さんはおそらく室内のソファに寝かされ、渡瀬が世話しているだろう。


 現在オレ達は佐久間財閥が保有する孤島へ向けて移動中なのだ。普段は世界中のVIPがお忍びで来るような、完璧オレ達とは不釣り合いな場所だ。

 冬音さんは、この他にも多々あるレジャー施設へ自由に行き来できるのだが、『つまらん』の一言で一度も行ったことはないのだと言う。無論これから行く孤島も初めてらしい。さすが変人。




―――――


 それから30分後、孤島に到着。


 岸にクルーザーをつけ、皆それぞれに荷物を持って陸に上がる。

 オレは彩花さんに肩を貸し、バンプがオレと彩花さんの荷物を持って船を降りた。後ろから彩花さんの世話をしていた渡瀬も心配そうに降りてくる。


「大丈夫ですか彩花さん?」


「うぅ〜、ごめんなさいね里原くん、由良ちゃん。陸に上がれば数分で回復するから」


 相当顔色が悪い。彩花さんのこんな顔は滅多に見られないぞ。よしバンプ、2、3枚写真におさめとけ。


「うぅぐ、私が世界を手に入れたらまず先に海を消し去るわ・・・」


 同時に世界も滅びるからやめてください。




 顔を上げると、目の前には・・・うわっ、でか!


 さすがというか、覚悟はできていたが。


 大きな屋敷がそびえ立っていた。死神達も建物を見上げている。


「おっきいねぇ〜!《マーバス・ドミナント城》くらいおっきいよ〜」


 どこだよ。




「うおーっ!すっげぇな!でけー屋敷だなー!」


 アンタん家の屋敷だろ冬音さん!

 数分経つと本当に回復した彩花さんがバンプの手を取ってエネルギーを爆発させていた。


「島よ!島よー!」


「彩花さん元気良すぎだよー!」




 そんな感じでオレ達の二泊三日のバカンスはスタートしたのだった。


――――――


 屋敷に入ったオレ達は個室に案内された。使用人が必要最低限の人数しかいない。仕事が効率良く、パーフェクトにこなせるという事だ。

 この人達も先程クルーザーを動かしていた男性と同様、死神達が見えないはずなのに、浮かんで見える荷物には無反応。これもある意味変人だ。・・・おっと、矛盾しちまうな。


 部屋に荷物を置いた死神とオレは再び屋敷を出て、更衣室で水着に着替え、海辺に出た。


「うひゃぁぁぁぁ!海だぁぁぁぁぁ!!準くん海だよー!」


「ははっ、良かったな」


 死神は嬉しそうに砂浜を走る。


 死神の水着は先日買ったもので、黒い生地にコミカルなドクロマークが所々に描かれているものだ。更にこの日の死神は髪を後ろで一つに束ねている。


「準くん似合う〜!?」


「おー、似合う似合う」


「わはーっ」


 オレは素肌の上にパーカーベストを羽織りながら周囲を見渡した。

 澄み切ったマリンブルー。雲一つ無い空。太陽の放つフレアが眩しい。最高だなオイ。


 既に海辺でナイトメアと渡瀬とバンプがビーチボールを投げあっている。

 死神はその中に駆けていった。


 ちなみにナイトメアは白い生地の水着にトランプや、ハート、スペード等の図柄が描かれているもの。


 渡瀬はフリルのついた水玉模様の水着の上にTシャツを着ている。


 バンプも水着に着替えてパーカーベストを羽織り、ネックレスをしていた。先日オレと三笠とで買い物に行った時に買ったもので、『準くんと同じコーディネートが良いです!』ということらしい。つまり柄は違うがオレも似たような格好なのだ。

 どうもオレはバンプがお気に入りらしい。


「皆さんも、バンプくんも似合ってますね」


 気付けば三笠が隣に立っていた。水着にグラサンにスキンヘッド。すげぇなぁ。オレ達男三人はちょくちょく一緒に買い物へ行ったりする。


「死神さん達も良くお似合いで」


「楽しみだったらしいからな、水着を着るのが」


 すると三笠は少し苦笑いした。


「もっと凄い方々が来ますよ里原くん・・・」


 そう言って親指を後ろに差す三笠。オレは後ろを振り返った。


・・・。


ぶはっ!


「いやー、海はいいねぇ!」

「フフフ、美香ちゃん似合ってるわよ」

「彩花さんだって〜!」


・・・。


 オレが紹介すんの?


・・・。


―――――


佐久間冬音

【真っ白ビキニ】


須藤彩花

【真っ黒ビキニ】


七崎美香

【真っ赤ビキニ】


―――――


・・・。


 こ、このビーチマジで貸し切りで良かったと思うぞ。うん、絶対男が殺到する。間違いなく。それ程にこの三人・・・スタイルが良すぎる。


「あ、準と三笠だ。おーい!」


 冬音さん達がオレと三笠の所へやって来る。


「準、三笠。私達はこれから海釣りへ行くがお前達も来るか?つーか来い!」


 海釣り!?いいねー!


「おー、行きます」


「三笠くんは〜?」


「あ、僕は先程メアちゃんやバンプくんと海辺で遊ぶ約束をしてましたので行けませんねー」


 そうかぁ。と、冬音さんは少し残念そうな顔をした。

 遠くでメアちゃん達が三笠を呼ぶ。


「三笠さーん!早くー!」

「あ、では皆さんの大漁を祈ります!」


「おー。三笠、死神達や渡瀬のこと頼んだぞ」


「わかりました里原くん」


 そう言って三笠は浅瀬へ走っていった。


〈あれ?準くんは?〉

〈彼は夕飯の調達に行くみたいです〉


 さて、オレとクレイジー三人娘は船乗り場へ向かう。


「準、夕飯がかかっているからな!」

「わかりました」


 まぁ釣れなくてもあの屋敷の事だから豪勢な料理が出されるだろう。


「アハハ!《平成のエリマキトカゲ》こと里原くんがいれば安心ね!」


「フフフ、《平成のエリマキトカゲ》は心強いわねぇ」


・・・。


 なんだその異名は。


 いや。待て、どこかで聞いたことがあるような・・・。


「つーかオレはエリマキトカゲじゃねぇ!!」


「? 何言ってんだ準。早く船に乗ろうぜ」


 冬音さんに言われてオレは船に乗り込み、彩花さんと美香が続く。


 って、あれ?


「彩花さん、船酔い大丈夫なんですか?」


「フフッ、《一度受けた攻撃は私には二度と通用しない》のよ♪」


 克服したらしい。


 船の舵をとるのはどうやらこの島に来る時クルーザーを動かしていた男性らしい。冬音さんが

「お願いね」

と言うと、軽く笑顔を見せて船を出航させた。


 船は沖へ行く前に一旦死神達が遊んでいるビーチの方を迂回していく。

 ビーチバレーをしていた死神達は船に気付いたらしく、大きくこちらに手を振った。


「準くーん!美香ちゃーん!サメ釣って来てねー!」


「任せて死神ちゃーん!里原くんが頑張ってくれるからー!」


 ふざけんな。


 船がビーチから離れると冬音さんが大きな釣り竿を取り出した。


「っしゃあ!釣るぞお前等ーー!」


「おー!」

「おー!」

「おー!」


 パワフルにも竿は一人一本だ。

 かなり沖に出た。舵をとってくれる男性は釣れるポイントを知っているらしく、海鳥が群がっている場所で船を止め、

「皆様、御武運を」

と笑顔で言った。


 オレ達はそれを聞いた途端、ハイテンションで釣り竿を振った。


 釣り糸を垂らし、オレ達四人は腰を下ろして当たりを待つ。


 ここで早速


「フフフッ、当たり♪」


 彩花さんにアタリが来た。相変わらずの笑顔とは裏腹に釣り竿を引くパワーはすげぇ。


 彩花さんが釣り上げたのはカツオだった。


「うーん、まぁまぁね」


 始めてソッコーヒットは凄いな。


・・・。


・・・!!


 おっと、オレにも来た!


 冬音さんと美香の竿も引いている。入れぐいだ。


――――――




 さぁ、釣り始めて数時間が経過した現在。


・オレ【カツオ6匹、マグロ2匹】


・冬音【カツオ5匹、マグロ1匹】


・彩花【カツオ7匹、マグロ2匹】


・美香【カツオ12匹、マグロ5匹、小サメ1匹】


 という状況。

 妙な才能を発揮したのは美香であり、死神に宣言した通り、ちゃっかりサメまで釣り上げていた。


「フフッ、美香ちゃん凄いわね」


「入れぐいですよね〜」


 ヤバい。メチャメチャ楽しい。


 と、ここで冬音さんの竿に異変が起きた。


「むっ、なんだ!?」


「あらあら佐久間さん、岩に引っ掛かっちゃったみたいね」


「ははっ、冬音さん残念でしたね。大物が釣れたかと思いましたよ」


 だが負けず嫌いの冬音さんは、ニヤリと口を三日月型に開いて邪悪に笑う。八重歯がキラリと光っていた。


「ははははは!!私は今《地球》を釣ったのだぁぁぁぁ!!」


 バカだこの人ーー!


 ま、当然の結果として釣り糸がプツンと切れて冬音さんは尻餅をつくことになったが。


「あぅ。いたーい」


 お尻を擦りながら冬音さんは釣り竿を取り替えに行き、戻ってきたその手には巨大な釣り竿が握られていた。釣り糸も普通より太い。


「よし、準!カジキ釣るぜ!」


 冬音さんはそう言いながらオレ達と反対側で釣りをしている彩花さんと美香の所にも巨大な釣り竿を持っていく。


「あら、凄い釣り竿ね」


「すごーい」


 餌は先程釣り上げたカツオである。


 計二本の釣り竿を立て、釣り糸を垂らしたまま船を移動させる。


「いやー、すでに十分釣ったんじゃないか?とくに七崎なんか」


 オレ達は当たりを待つ間に船の上のテーブルを囲んで話していた。


「ここまで来たらカジキも仕留めたいところよね!」


「やる気十分ね、美香ちゃん」


「カジキの鋭い頭で里原くんを串刺しにしてやるんだから♪」


《海上の密室殺人。消えた凶器はどこへ!?》みたいな事件に発展するだろうがぁ!


「なるほど、その手があったか」

「消えた凶器は実はカジキの頭だった。ってことね。フフフッ」


 本気でやりそうで怖ぇよこの三人・・・。


 その時、釣り竿の一本の仕掛けが反応した。


「おっ、来たぞ準!」


「はい」


 オレは急いで専用の椅子に座り、竿を固定。足を板の上に乗せる。


 重っ!


「逃がしちゃダメよ♪里原くん」


 心なしか彩花さんの声に力が入っている。


「刺されろ!食われろー!」


 美香、テメーあとでぶっ殺す。


 しかしながら油断するとマジで持っていかれそうだ。海洋生物のパワーを舐めちゃいけないよね!


 格闘すること十数分、ついに獲物が顔を出した。


「うぉ〜!来たー!」


 舵をとっていた男性も声をあげる。


「そこです!引き上げて!冬音様、網を!」


「お、おう」


 ざばっ。と引き上げたカジキマグロはびっくりするような大きさだった。

 しかし吊られた状態で暴れ回るカジキは、振り子のように冬音さんの方へ襲い掛かる。


 しまった!不覚!


「ふ、冬音さん!」


 冬音さんは別に驚く様子も無く網を下に落として構え、


・・・。


『剛拳!!』


バガァン!


 《悪冬音》モードになってカジキマグロをぶん殴った・・・。


 カジキ気絶。


『はははは!陸で私に勝てるわけがねぇだろ、この海洋生物がぁ!!ははははははは!』


 悪冬音さんは爆笑しながら、船の上に置かれた大きな魚をゲシゲシと踏ん付けていた。

 陸に上がればサメでも相手にするかもしれない。


「やったわね里原くん!!」


「オレもびっくりですよ」


「刺されなくて良かったね!私心配しちゃった!」


「うそつけ」


 予想外の大漁に十分満足したオレ達は、ここらで切り上げることにした。


 港に船をつけると使用人さん達がすぐに駆け付け、舵をとってくれた男性と一緒にすぐさま釣った魚を厨房へ運んでいってくれた。

・・・さすが。


――――――――


 オレ達四人がビーチへ戻った時、死神達はスイカ割りをしていた。


・・・。


・・・ん?


『うわぁぁぁメア!違うよもっと右だよぉぉぉ!ってか助けてぇぇぇ!』


『おやおや、命懸けですね。これは』


 置かれたスイカの両隣には砂浜から頭だけを出したバンプと三笠がいた。


 傍らでは渡瀬が焦った表情で見守っており、目隠しをしたナイトメアが今にもバンプの脳天に木の棒を振り下ろしそうだ。


・・・って、ぅおい!!


「あっ、準くん達お帰り〜!」


 死神の声に反応したナイトメアが危機一髪のところで棒を止め、目隠しを外した。


「あっ、皆さんお帰りです〜!」


 クレイジー三人娘は死神、メアに今日の成果を聞かせてやり、オレと渡瀬は急いでダミースイカとなった二人を掘り出した。


「た、助かりました準くん!」


「なんでこんな目にあってたんだよ?」


「三笠さんが《ダミースイカがあったほうが楽しいですね》とか言って・・・」


・・・え、まさかの自爆!?


「ははは、人間スリルを感じることも大切ですよ」


 うん、でもオレ達が来るの遅れたら間違いなくバンプは昇天してたぞ。


「おーいお前等〜、そろそろ暗くなるからご飯にしようよ〜」


 冬音さんに呼ばれ、その後オレ達は着替えを済ませて屋敷へ戻った。


―――――


 水着類を洗い場に出し、一旦個室へ戻ったオレと死神はベッドに寝転んだ。


「ふぃー!今日はいっぱい遊んだよー」


「ははっ、そいつぁ良かったな」


「準くん聞いたよー!海で《進化したカッパ》釣ったんだってー!?」


・・・。


「あぁ、それを釣ったのは美香だよ」


「へぇー、凄いなぁ美香ちゃん。あっ!でも準くんだって《かじきまぐろ》ってやつ釣ったんでしょ?」


「おう。まぁ《進化したカッパ》に比べたら全然だけどな」


「凄いよー。おっきいんでしょ?」


「うん。びっくりした」


 死神はベッドの上で右へ左へコロコロ転がりながら今日遊んだことなんかを話してくれた。


 バンプを埋めたり、三笠を埋めたり、渡瀬を埋めたり、メアちゃんを埋めたり、みんなに埋められたり、バンプを埋めたり、バンプを埋めたり、あと・・・バンプを埋めたり。


 埋めてばっかじゃねぇか!


「明日は準くん達も遊ぼうねっ」


「そうだな」


 そうして話しているうちに、食事ができたという知らせが入ったのでオレは死神に引っ張られるように食堂へ向かったのだった。


「カッパっておいしいの?」


 し、知らねぇ。

次回へ続きます。 (皆様、企画案の提供有難うございます。まだまだ募集しておりますので、宜しければアイデアをお送りくださいませ)

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