第56話 死神と百物語
夏休みです。
我が家の居間は冷房と扇風機がフル稼働している。
今から思えば小学時代の夏休みは、始まりの一週間が一番楽しかった思う。
宿題を七月中に終わらせようと意気込んでいた自分。
したいことがたくさんあって悩んでいた自分。
これほどあっという間に過ぎてしまう期間は無かった。
と、昔のことを思い出してしまったのも、洗濯物を干している最中にベランダから下を見たところ、強い日差しの下、水着袋を持った小学生達がはしゃぎまわっている様子なんかが見えたからなんだが。
プールが開くのって午後からの筈なのだが・・・。今はまだ昼前である。
ま、友達と遊ぶんだろう。
などということを考えながら部屋に戻る。
ベランダから中に戻った瞬間のこの涼しさがたまんないね。
あまりのたまらなさに居間に寝転んで爆睡している死神もいるのだから。
よほど気持ちいいのか、仰向けでまったくの無防備状態で寝息をたてている。
・・・。
ちょっとイタズラしてみっか。
というわけで扇風機を死神の頭上に配置し、照準を顔面にセット。風圧設定は勿論《強》。
スイッチON♪
ブォォォォォォォ!!
「ふぇっ!」
凄まじい風圧を受けた死神は一瞬だけ反応を示したが、それでも爆睡を続けていた。
オレはしゃがんで様子を見続ける。
ブォォォォォォォ!!
「ぃっくしゅっ!」
くしゃみした!
顔を横に向けてくしゃみをした死神だったが、それでも全然起きねぇ。眠りながら無意識に背中のフードを引き寄せ、被ってしまった。
扇風機をもとの位置に戻したオレは、アホ神のほっぺを引っ張ったりしながら昨日の終業式の日のことを思い出していた。
――――――――
皆が下校する中、オレは鞄を持って式の間預けておいた死神を迎えに行くべく保健室までの廊下を歩いていた。
『あ、あの、里原くん』
保健室に入ろうとしたところで呼ばれたので後ろを振り向くと、渡瀬がいた。
『おぉ。どうした渡瀬?』
『折角夏休みに入ることですし、ここは皆で何かしませんか?』
『何かとは?』
『ズバリ・・・えーと・・・』
『・・・考えていなかったんだな?』
『はい』
『でもまぁ、その提案は悪くな・・・』
バタン!
『怖かったよ準くん!』
突然保健室の中から死神が飛び出してきた。
『うぉ!ビックリした!』
意味もわからず突撃してきた死神の頭を撫でながら保健室の中を覗くと、高坂先生がニヤニヤしながら椅子に座っていた。
『心霊番組を二人で見ていたんだがな、これが怖くて怖くて』
なるほど。
『ホントに怖かったんだよ準くん!』
『あんなのはやらせだぜ?怖いわけねぇよ』
違うもん!と死神は首を横に振る。
『ああ。アレは確かに怖いぞ里原』
・・・?
『なにが怖かったんですか?』
『《霊媒師の顔》』
知るか!
ケラケラ笑う高坂先生を残し、オレと死神と渡瀬は帰路についた。
歩きながら渡瀬が何かを思いついたような顔をする。
『そうだっ!皆で《百物語》をしましょう!』
百物語?あー、怖い話を百個言っていくアレか。百話終えた後に何かが起こるという。
『いいねー、由良ちゃん!』
――――――――
という会話が発端となり、今日オレの部屋で《百物語大会》とやらが行われることとなった。
死神のほっぺを引っ張ったり放したりしながら目線を部屋の隅に置いてあるビニール袋に向ける。
中身は百本の蝋燭。
「やれやれ。さすがにアレ買うときは恥ずかしかったぞ」
『この時季に百本の蝋燭だなんて、用途バレバレですよね』
「まったくだ」
『ご苦労さまです』
「・・・」
『・・・』
「何でバンプがここに!?」
気が付くと死神を挟んだ反対側でヴァンパイアがオレと同じく死神のほっぺをつっついていた。
「ロシュが《百物語大会やるよ!》って言うから」
そかそか。
・・・あれ?
「彩花さんは一緒じゃないのか?」
「はい。彩花さんは明日まで大学の仲間と飲み会らしいです」
「そうか」
と、その後も会話に集中しながら、オレとバンプは無意識に死神のほっぺで遊び続けていた。
ぷにぷに
「そういえば準くん」
にょーん
「なんだバンプ?」
ぱちん
「今日は何人集まるんですか?」
ぷにぷにぷにぷに
「うーん、彩花さんが来られないなら多分オレとバンプを含めて六人だな」
にょーーーん
「一人何回話さなきゃいけないんだろ?」
ぱちんっ
「オレはどうやら蝋燭消しや話数を数えたりと、雑用をする係らしいから、五人で百話って事だ。単純計算で一人20回だぞ」
ぷにぷにぷにぷにぷにぷに
「に、20回!?」
にょーーーーーん
「ハハッ・・・頑張れよバンプ」
ばちん
「気が遠くなりそうです・・・」
「まぁまぁ。これも夏のイベント・・・お、起きたか死神?」
『・・・』
「おはようロシュ!」
『・・・』
「・・・死神?」
「・・・ロシュ?」
死神は身体を起こし、オレ達から瞬速で離れ、両手を頬に当ててこちらを見ている。
『ほっぺ・・・痛い』
あ。
ヤベ。涙目だ。
『ほっぺ・・・痛い』
「わわ、悪かった死神!」
「ごご、ごめんよロシュ!」
その後、オレとバンプが真っ赤な頬の死神を全力でなだめたのは言うまでもない・・・。
――――――――
――――
夜もふけた頃。
オレの部屋の居間は、普段とは大きくかけ離れたインテリアとなってしまっていた。
床一面に並べられた蝋燭の群れ。それら全てに火が点けられている。
更に部屋の電気は消されていて、とてつもなく不気味な部屋になってしまった。
そんな部屋の真ん中には三つの固まりが一つの蝋燭を囲むようにして座っている。
一つはあぐらをかいた冬音さんと、その足の上に座ったナイトメア。
もう一つは足を開いて座った渡瀬と、その足の間に座った死神。
そして最後にあぐらをかいたオレと、その足の上に座ったバンプ。
ちなみにオレの隣には録音用のラジカセ。なんか知らないけどとても本格的だ。
「一人20話かぁ。メア、どんな自慢話が聞きたい?」
「最初から主旨が間違ってます冬音さん!」
冬音さんの場合、《怖い》現象が入っていればどんな話でもしそうだ。と、オレとバンプは小声で会話していた。
「ん?なんだ準。私の顔がそんなによく見たいのか?ほれこっち来い、バンプも、ほらほら。食ってやるから」
冬音さん、足の上のバンプが純粋に震えてビビッてます。
「コホッコホッ」
「由良ちゃん風邪?」
「うん、でももう治りかけているから大丈夫よ」
「私たちも前回風邪ひいちゃったからねっ、気を付けないと・・・《いつか死ぬぜ大将》」
いや怖い怖い。
『何だとぉ!?それは真かぁ蘭丸!!』
リアクションも怖いよ渡瀬。蘭丸って・・・。
「そいじゃあ《百物語大会》始まりだよ〜!」
「イェ〜イ!!」
――――――――
話す順番は
渡瀬→死神→冬音→メア→バンプ
らしいです。
最初は渡瀬だ。
――――――――
二年の頃私がテニスの大会に出た時の話です。
私と美香さんはダブルスで決勝まで進み、結果二位だったので、新部員である一年生との顔合わせの意味も込めて部員の皆と遅くまで現地のカラオケボックスでパーティーをしていました。
あっという間に時間は経ち、だいぶ暗くなってきた事もあって皆で急いで駅へ向かい、そこで解散となりました。
私は美香さんや、同じ方角に帰る子達と一緒に電車に乗り、駅を過ぎる度にばらばらと人数も減っていき、この街の駅に降りたのは私と美香さん、それに二人の一年生だけでした。
駅からは皆ばらばらで、美香さんと一年生二人は一緒に帰って行きました。私だけ三人と別れた後、私は一人帰路につきました。
それからしばらく夜道を無意識に歩いていたのですが・・・。
いつの間にか自分が墓地の近くを歩いていることに気付いた途端、私は急に怖くなってラケットケースを肩に掛け直し、足早にその場を離れようとしました。
でも。
墓地から離れようとすればする程、私の肩に掛かったラケットケースがどんどん、どんどん重くなっていくのです。
(ひっ)
(バンプ、まだこれからだぞ)
あまりの重さに耐えきれなくなった私は地面にラケットケースを落としました。
そこで私はようやく、自分の持っていたラケットケースがよく見れば自分の物ではなく、先程別れた一年生の物だという事に気付きました。
誰の物か確認しようと中身を開け、街灯の光だけをたよりに中を覗いてみました。
中にはラケットが入っていました。
思い出すだけでも背筋が寒くなります。
だってそのラケット・・・
四本の肘から先しかない人の腕に握られていたのですから。
(ギャーー!)
(イヤァァァァ!)
(ぐぇぇっ!バ、バンプ、冬音さん、苦し・・・)
これは後日美香さんに聞いたのですが、あの日美香さんは駅から一人で帰り、一年生なんて居なかったそうです。
――――――――
「あわわわわ」
「はわわわわ」
「あわわわわ」
「あわわわわ」
一話目が終わり、蝋燭を一本消そうとするオレだったが・・・。
・・・動けねぇ。
ナイトメアが冬音さんにしがみつき、その冬音さんはオレの首を絞めている。振りほどきたくてもヴァンパイアまでがしがみついている為、両腕が使えねぇ。
死神に助けを求めてみようとしたが、死神まで渡瀬にしがみついているという、もはや無茶苦茶な状況だった。しかも話をした渡瀬本人も《思い出しビビリ》をしている。
いや、つーかオレそろそろ死んじゃうよ。
オレはなんとか蝋燭の火を消した。一話目からこれでは先が思いやられる。
・・・あ、次は死神だから問題ねぇか。
「と、とりあえず冬音さん、苦しいです」
「ん?あっ!スマンスマン」
慌てて腕をはなす。どうやら冬音さん含め、この場にいる全員がこの手の話に弱いらしい。
なんで百物語大会に喜んで参加したんだよ?
――――――――
次は私ねっ!
ある時、私は地獄旅館のある一室にいたの。とても華やかで、とても古風で・・・。
でもね
なぜ私がそこに居るのかわからないの。気が付けばそこに居た。
考えても考えても、何故自分がそこに居るのかわからない。
部屋の壁には三種類の着物が掛かっていてね、三つともそれはそれは綺麗な着物だったよ。
でも、その着物にはね・・・
赤い血がべったりと、三つ全てに付着していたの。
(ひっ)
(バンプ、苦しい)
私は呆然とその着物の前に立っていて・・・。
しばらくそうしていたら状況を理解できたよ。
だって私の両手には真っ赤な液体が滴っていたんだもん。
理解できたよ。
あぁ、そうか。
これは私がやったんだ・・・。
足元には紅しょうがが入ったパックと、ペンキ缶。
理解できたよ。
あぁ、そうか。
これは私がやったんだ・・・。
後ろを振り替えれば
そこには
白狐さん。
――――――――
こ、怖ぇぇぇぇぇぇ!!
「あわわわわ」
ナイトメアの顔が恐怖にひきつり、
「びゃ、びゃ、白狐さ・・・」
ヴァンパイアはオレの服を握り締めてガクガク震え、
「アハハハハハ!」
冬音さんは爆笑していた・・・。
そして二本目の蝋燭の火を消すオレ。
「ふぅ、次は私だな」
「頼みますよ冬音さん」
――――――――
私が二歳の頃の体験談だ。
あの日は一人で留守番をしていてな・・・
――――――――
・・・。
・・・。
二歳の頃の体験談を自分で覚えている事なんて不可能だろうが!!
ちなみに冬音さんの怖い話を要約すると
〈二歳の頃空き巣に入られ、留守番をしていた自分はたった一人で空き巣を撃退。その時、自分の持つ驚異の力に恐怖した〉
という自慢話でした。
「冬音姉さん凄いねぇ!」
「佐久間さんはその頃から既に最強への第一歩を踏み出していたのですね!」
死神と渡瀬は憧れの眼差しを向けていた。
つーか大丈夫なのかよこの百物語?
オレあと97個も聞かなきゃいけねぇのかよ。
――――――――
―――――
―――
四時間が経ち、時刻は丑三つ時。
――――――――
・・・そして私と夜叉さんは後日、治安課の餓鬼から
『そんな餓鬼はここには居ませんよ』
と言われたのでした・・・。
――――――――
怖っ。
メアちゃんの話が終わり、オレは百本目の蝋燭を吹き消した。
真っ暗になる室内。
百話全てにリアクションし続けるという驚異のスタミナを見せたこいつらは、百話話し終えた今でもテンションは高かった。
「なんにも起こらないじゃーん!」
「やっぱ迷信なんですよ」
と、まだまだテンションの高い死神と渡瀬。
「20話も出てくるんだなぁ!ハハハハハ!」
「冬音さんはほとんど自慢話だったでしょ!」
冬音さんとメアちゃんもまだまだ元気いっぱいだ。
「・・・」
あれ?
オレの足の上に座ったバンプはおとなしくしている。
「どうしたバンプ〜、怖かったか〜?」
そう言いながら頭を撫でるオレにバンプは顔を向ける。その顔は蒼白で、様子を察した他の四人もバンプを見る。
「じゅ、じゅじゅじゅ・・・準くん・・・」
「? どうしたんだよバンプ?」
「僕、僕・・・」
「どうしたのよバンプ」
バンプのオレを掴む力が強まる。
「準くん・・・僕、僕・・・僕だけまだ《19個》しか話してません」
?
「そんな馬鹿な。オレちゃんと百話数えていたぞ。オレの役割だからな。蝋燭も何度も数えたし」
「そうよバンプ」
「そうだぞ吸血鬼」
バンプの身体は尚も震えている。
そして、泣きそうな目でオレを見つめながら言った。
「なら・・・なら何で《メア》が最後で終わっているんですか!!」
・・・。
場が凍り付く。
自然、六人全員が密集していた。
そう。話す順序はオレを抜いた五人で
渡瀬→死神→冬音→メア→バンプ
である。渡瀬から話し始めるから、必然的にバンプが百話目の筈なのだ。
オレが数え間違えた?
否。オレは与えられた仕事だけは確実にこなす。実際ノートに《正》の字を書いているという慎重さだ。
じゃあ・・・。
一体・・・。
「誰が余分に話したの準くん?」
ぐっ。と死神が、というかもはや全員がオレの裾を掴んでいた。
「誰・・・だよ」
死神がラジカセを持ち出す。
「そうだっ!録音したテープ聴いてみようよ!」
「それだ死神よ!」
というわけで再生ボタンをスイッチON。
――――――――
雑音混じりに渡瀬の最初の話がリピートされる。
『二年の頃私がテニスの大会に出た時の話で・・・す・・・でで・・・す』
?
なんだ?
「準、巻き戻してもう一度再生してみたらどうだ?」
「そうですね」
冬音さんに言われた通り、巻き戻して再びスイッチON。
『二年の頃私がテニスの大会に出た時の話です。私と美香さ・・・美香・・・さ・・・私と・・・わわわ・・・ザザーーー』
ちぇ。うまく録音できていなかったか。
「うーん、残念だねっ」
「ふむ。仕方ない・・・ん?ちょっと待て」
雑音が段々消えていく。そして
『ザザーーー・・・ザザー・・・ザ・・・。
えっとぉ〜、私達三人が死んだときの話なんだけどさぁ〜、その日の晩は雨が降っててね〜・・・』
・・・。
おい。
おいおいおい。
「ね、ねぇ。コレって誰の声?私、し、知らないよ・・・」
そう言いながら死神は渡瀬にしがみつき、
「準くん、これって・・・」
ナイトメアがオレと冬音さんの服を両手で握り締め、
「これってやっぱり・・・」
ヴァンパイアがオレの後ろに隠れ、
「幽・・・」
「霊・・・?」
渡瀬と冬音さんが苦笑いでラジカセからあとずさる。
そんな中、ラジカセから・・・
『101話目、いくぅ?』
・・・ぞっ。
「イ、イヤァァァァァァ!!」
「お、落ち着け渡瀬!」
「誰!?誰ぇぇぇ!?」
「バンプも暴れるな!」
「わ、わかった!きっと《ジャグラー三姉妹》だよ準くん!」
「んなわけねぇだろ!」
「ジャグラー三姉妹!?倒せるの!?」
「っしゃらぁぁぁぁぁ!!三人まとめて私が相手してやるわぁぁぁ!!」
「メアちゃんも冬音さんも暴れないで!部屋が壊れる!!」
つーか死神業者でも範外の領域なのかこれは!?
そこは触れちゃいけないのね、了解!
――――――――
――――
それから
電気を付けたオレ達は半ば放心状態で散らばった蝋燭を片付け、居間に皆で固まって寝ることになった。
メアちゃんは冬音さんの布団に入り込み、二人共既に爆睡。
オレの布団の中でもバンプが小さく身体を丸めて寝息をたてている。
というわけで、起きているオレと死神と渡瀬が一本の蝋燭の周りで集まって話している状態。
一本の蝋燭。余った一本。
「作戦成功だねっ!」
と死神。
「二人共なかなかの演技でしたよ」
と渡瀬。
そう。これはオレ達三人が冬音さん達を驚かす為に仕組んだドッキリイベントだったのだ。
あらかじめ一番目に話す予定の渡瀬の話を録音しておき、その上に雑音混じりに死神が声色を変えて幽霊の声を演じる。これで幽霊カセットテープ完成。
本番も事前にオレが蝋燭を一本抜いておいたので当然19回しか話していないバンプが不審がる。
あとは事前に録音しておいたテープを流すだけ。
「みんな怖がってくれて良かったねっ」
「作業も楽しかったです〜。特に最後の《101話目、いくぅ?》ってやつ良かったですよ死神ちゃん!」
「へ? 私?」
「これも死神ちゃん達が《百物語しよう》って言い出してくれたおかげです!」
・・・?
「違うだろ渡瀬。お前がオレ達に終業式の日、つまり昨日、学校で言い出したんじゃないか。《百物語しましょう》って」
「そうだよ由良ちゃん」
渡瀬は首を傾げている。
「えー?違いますよー。昨日死神ちゃんと里原くんがお見舞いに来てくれた時に提案したんじゃないですかー」
・・・。
は?
「お見舞いって?オレはお前と学校で・・・」
「えー、何言ってるの里原くん?だって私昨日まで風邪ひいてて結局終業式の日も学校休んだんだよ?」
・・・。
待て。
待て待て待て待て。
じゃあ・・・あれは?
「一体誰だったの?準くん」
と、その時
部屋の隅に片付けたラジカセの電源が突然入った。
・・・。
『101話目、いくぅ?』
こんな声を録音した記憶は・・・無い。
「イヤァァァァァァ!!!」
「誰!?誰!?誰ぇぇぇぇぇぇ!?」
「マ、マジかよオイ!!死神なんとかしろぉぉぉぉぉ!!」
読者の皆様は準くん達のようなイタズラ、してはいけませんよ?(ちなみに今回、過去最高文字数を大きく更新してしまいました 笑) では良い夏休みを♪