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死神といっしょ!  作者: 是音
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第19話 死神の留守番

『どうも、里原準です。今日はオレ不在なんで、死神がバカやらないか見ててやってください。』

ども、里原準です。高校生やってます。オレの好きなものは死神と黒ローブとプリンとヨーグルトです。あ、あと虫がダメです。でも死神なら好きです。



・・・ぷふっ


なんつって!なんつってー!聞いてよ聞いてよ〜今回は準くんが留守になるから私視点なんだってさ!やったぜー!


「おい死神〜。」


あ、準くんだ!


「な〜に〜?」


「じゃあオレ行ってくるから留守番頼むな。」

「あいよっ」


「それから火は絶対に使うなよ、冷蔵庫に昼食用意しておいたからな。」


・・・ちっ、今日は焼きヨーグルトは禁止ね。


「うん、大丈夫!」

「ホントに大丈夫か?部屋を爆破すんなよ?」


・・・ちっ、今日はニトロの使用は禁止ね。


「じゃあ行ってくるから留守番よろしくな。」

「いってらっしゃ〜い!」


バタン


よっしゃ〜!留守番だ〜留守番だ〜♪んふふ〜何しよっかな〜。

そうだ!ヨーグルトの味を引き出す絶妙な温度を研究中・・・あ、火使っちゃいけないんだった。


そうだ!この前アニメ映画で《となりのニトロ》って超大作が・・・

(『部屋を爆破すんなよ。』)


はぁい準くん・・・。

ん〜、じゃあ何しよっかな〜。


・・・。


・・・。


特にすることなくない!?ねぇ、意気揚揚と留守番だ〜とか言っても何もすることなくないですか!?このままじゃ私の話がこれで終わっちゃうよ!?


《そんなこんなで準くんが帰ってきた》


みたいなつなげ方でこの回が終わっちゃうよぉ〜!!

泣くよ?ねぇ読者さん、死神が泣いちゃうよ?死神泣くとすごいよ?胸ときめくよ?


・・・。


ああそうですとも!さっきから一人で部屋にいて寂しいというのが私死神こと《ロシュケンプライメーダ・ヘルツェモナイーグルスペカタマラス七世》の本音でございますとも!


うぇ〜ん、一人は暇だよぉ〜。


誰か〜私の暇を満たしてくれる人いないの〜?


ん?


そうじゃんそうじゃん!読者さんがいるじゃんか!


暇だからお話しよ〜!



あのねあのね、この前ブームを先取りしようと思ってかき氷作ったの!でね、準くん馬鹿だから私がかき氷だって言ってんのにそれ見て何て言ったと思う!?



『・・・アフロじゃん』


だってさ!馬鹿だよ準くん!あんまりお馬鹿さんだからアフロ・・・じゃなかった、かき氷を頭に乗せてやったさ!アハハハハ!結構似合ってたり!


ふぅ〜。


でねでね、準くんにアフロ・・・じゃなくてかき氷を付けたままで一日いて!って言ったら


『ふざけんな。』


って言ってたのに結局一日中つけててくれたんだよ!?優しいのか馬鹿なのか可愛いのかサッパリわっかんないよねぇ!アハハハハ


・・・。



それでは私の新曲を披露します。タイトルは


《会話は私の一方通行》


聞いてください。


「シュビドゥビ私のDNA〜、とっても憂欝〜・・・」


『何一人でパニくってんのよロシュ。』


んぁ?メアだ!!


「今日は準くんいないの〜?」


絶好のイジリ相手キター!


「誰もパニくってなんかいないわよ!」

「嘘おっしゃい!一人でバタバタと動きながら歌を歌ってる姿見たら誰だってパニくってると思うわよ!」


フッ、何も知らない脇役め。


「でロシュ、準くんはいないの?」

「メアの頭の中は準くんしかいないの?そんなに気になるならマネージャーの私に相談してくれればいいのにぃ。」

「アンタに相談したらメチャクチャにするでしょ!自分だって準くんが気になってるくせにぃ。」


・・・え、私が?


「そ、そんなことないもんね!とにかくメアのその未発達な身体じゃ準くんは絶対振り向いてくれないよ〜だ!」

「だからアンタに未発達とか言われたくないっつーの!ロシュだって準くんに迷惑かけてばっかでそのうち嫌われちゃうわよ!」


「にゃにお〜!私と準くんの愛は永久に不滅なのよオホホホホホ!」


「《半殺し》にしてやるわぁ、このアホ死神!」

「なんだと〜!じゃあ私は《3分の5殺し》にしてやるわ、このチビピエロ!」

「それもう死んでるじゃない!」


このバカピエロめ〜いきなり現れたかと思ったら突然何言いだすのよ。

そりゃ準くんは優しいし、ツッコミ上手いし、面倒見もいいし、私が熱出したときだって一日中看病してくれてたみたいだし、アフロだし、大好きだし、料理も上手だし、しっかりしてるし・・・。


ん?


あれ?


今私一瞬変なこと言わなかった?

大丈夫?そかそか。


「くらえ《ダーク・ナックル》!」

「おわぁぁぁ!」


どかぁーん


いきなりメアが黒いオーラに包まれたパンチを出してきた。やったな〜


「くらえ《こだわりグルメよりみちスポット》!」

「意味わかんないわよ!」


ボカーン


どーん


バキューン



「ぜぇぜぇ・・・」

「はぁはぁ・・・」


「き、今日はこの辺で勘弁しといてやるわよロシュ。」

「き、今日はカリブで気まま歩きよメア。」


「・・・ん?え、うん。馬鹿?」


その後散々口喧嘩した後メアは帰っていった。何しにきたのよ?

疲れたなぁ、もぅ。ん〜ちょっと眠くなってきたぁ・・・






「・・・神、おい死神〜?」


ん〜この声は・・・準くんかぁ。


!!!


「あぁー!!本当に《そんなこんなで》帰ってきちゃったよぉ!」

「わけわかんねぇ事言ってんじゃねぇよ。」


「ま、いっか。お帰り準くん♪今日はそこそこ楽しかったんだよ〜チョット疲れたけどっ。」

「ただいま。そうかそうか、そこそこ楽しかったのか。まぁ何があったかは知らねぇけど・・・とりあえずお前今日晩飯抜きな♪」


えー!?


「何で何で!?私の寝顔に胸ときめいたから!!?それとも愛情の裏返しなの!?」

「・・・死神、この部屋は何だ?」


この部屋って?居間じゃん!準くんもついにアレですか!アハハハハハ・・・ハハハ・・・ここ居間だよね?


「このグチャグチャになった戦争の跡みたいな部屋は何だー!!」

「あわわわわわ、これはメアが暴れて・・・」

「あれほど《部屋を爆破すんなよ》って言っただろうがぁぁぁ!!!!」


ひぇぇぇ鬼がいるよ!


「ごめんなさぁい!!!」


え!?待って待って!こんな終わり方やだよぉ〜!


「コラァ!後片付け手伝いやがれ死神ぃ!!!!」


ひぇぇぇ!



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