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レベル-99の大佐が異世界転生したら、身体の耐久度が水に濡れたティッシュ並みだった件〜天才的な脳だけで生き残る〜  作者: ティラピア池
第2章: 希少素材の街への旅

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第21話 骸骨たちの新たな名と、謎の誕生

はじめましての方も、お馴染みの方も、お越しいただきありがとうございます!作者のティラピア池です。今日も皆様に楽しんでいただけるよう、気合を入れてお届けします!

僕が屋敷へ戻ると、庭で誰かが行ったり来たりしていた。


その人物をしばらく眺めていると、アヤだと気づいた。


「アヤ。」


「えっ!?」


アヤは肩を跳ねさせ、驚いたように振り向いた。


「もう! 驚かせないでよ!」


「驚かせるつもりはなかった。お前は一人で何をしてるんだ?」


「私? えっと……さっき何か考えてたんだけど……。」


アヤは腕を組み、首を傾げる。


「……あ。」


「思い出したのか?」


「そうそう! 昨日進化した私のスケルトンを召喚しようと思ってたんだった!」


「昨日のスケルトンか。」


アヤは庭の奥へ向かい、ゆっくりと魔力を集中させる。


次の瞬間、地面が低く震え、黒い霧が地面から噴き出した。


霧の中から巨大な骸骨が姿を現し、その後ろから二体のスケルトン兵が続いて現れる。


三体のスケルトンは、アヤの前まで歩くと同時に膝をついた。


「お嬢様。」


「……え?」


アヤの目が大きく見開かれる。


「現在の我々へのご命令を。」


「……ちょっと待って。」


アヤは三体を交互に見る。


「私のスケルトン……喋った?」


「はい。」


「喋ってる!?」


僕も思わず固まった。


「……俺にも予想外だ。」


三体のスケルトンは顔を見合わせると、再びアヤへ視線を戻した。


「お嬢様。一つ、お願いがございます。」


「な、何?」


「どうか我々三体に、立派な名をお与えください。」


「名前?」


「はい。我々自身の名を。」


アヤは困ったように僕を見る。


「アラリック、助けて。」


「……俺が?」


「名前、考えてよ。」


アヤが少し困った顔で頼んでくる。


僕は小さくため息をついた。


「はいはい……。」


僕はまず、スケルトン・キング・オブ・デストロイヤーへ視線を向けた。


「じゃあ……レオンハルト。」


しばらく沈黙。


「……否。」


「またかよ!」


僕は頭を抱える。


「これで二回目だぞ……。」


少し考えたあと、僕は別の名前を口にした。


「それなら……アレクサンダー。」


その瞬間、スケルトン・キング・オブ・デストロイヤーの頭蓋骨がゆっくりと上がった。


「アレクサンダー……。」


低い声が庭に響く。


「威厳があり、鋭い気配を感じる名です。」


そして、アヤへ深く頭を下げる。


「お嬢様。どうか、その名を私に。」


アヤは少し驚きながらも頷いた。


「えっと……分かった。今日からあなたはアレクサンダーね。」


「ありがとうございます、お嬢様。」


その瞬間――。


ズゥゥゥン……!


地面が大きく震えた。


「えっ!?」


アヤが驚いて周囲を見る。


アレクサンダーの身体から、先ほどまでとは比較にならないほど濃密な魔力が立ち上っていた。


砂埃が舞い、庭の木々がざわめく。


僕は思わず一歩下がった。


「……名前を与えただけで、ここまで変わるのか?」


アレクサンダーの眼窩に宿る光が、以前よりも強く輝いていた。


その隣にいた二体のスケルトンからも、同じように魔力が溢れ始める。


「……俺たちの番ってことか。」


僕は二体へ視線を向ける。


「じゃあ、お前たちにも名前を付けるか。」


一体目のスケルトンが首を横に振った。


「先ほどの名は、我々には相応しくありません。」


「……お前も拒否するのか。」


僕は額を押さえた。


「分かった。なら……ジュリアス・シーザー。」


一体目はしばらく沈黙した。


やがて、ゆっくりと頭を下げる。


「……その名、気に入りました。」


「よし。一人目は決まりだ。」


僕は二体目を見る。


「じゃあ、お前は……チンギス・ハン。」


二体目も静かに考え込む。


そして――。


「その名を、我が名といたします。」


「よし!」


三体の名前が決まった。


アレクサンダー。


ジュリアス・シーザー。


チンギス・ハン。


その直後、再び空気が震えた。


ズン……!


「な、何……?」


アヤが思わず髪を押さえる。


三体の魔力が重なり、庭全体を覆っていく。


まるで戦場へ向かう軍隊のように、彼らの立ち姿には明確な意志が宿っていた。


そして――。


――同時刻。


遥か遠く。


雲に覆われた山の頂上で、一体の巨大な魔物が目を開いた。


「…………。」


その瞬間、周囲の空気が変わる。


傍らにいた従者が、ゆっくりと顔を上げた。


「……あなた様も、お感じになりましたか?」


巨大な魔物は遠くを見つめる。


「当然だ。」


低く響く声。


「今、この世界のどこかで……強大な力が生まれた。」


従者が驚いたように目を細める。


「まさか……。」


「まだ完全な力ではない。」


巨大な魔物は口元をわずかに歪めた。


「だが、いずれ……。」


山の上を強い風が吹き抜ける。


「我々と肩を並べるほどの存在になる可能性がある。」


「我々と……同等に?」


「ああ。」


巨大な魔物は、遠くの空を見上げた。


「面白い。」


その瞳には、僅かな興味が浮かんでいた。


「一体、何が生まれたというのだ?」


――再び、アヤの屋敷。


「アラリック。」


「ん?」


アレクサンダーが僕の前へ歩いてくる。


「我々に、戦の知識をお教えください。」


「戦の知識?」


「はい。」


アレクサンダーは三体のスケルトン軍を見渡した。


「戦術、罠、部隊運用、地形の利用……敵を倒すために必要な全てを。」


僕は少し考えた。


そして、口元に笑みを浮かべる。


「……分かった。」


元軍人であり、軍事研究者でもあった僕にとって、それは専門分野だった。


僕は地面に簡単な図を描く。


「戦争は、単純に強い奴が勝つわけじゃない。」


「敵の位置。」


「地形。」


「補給。」


「情報。」


「そして、敵が次に何をするかを予測することだ。」


三体のスケルトンは、一言も発さずに僕の説明を聞いていた。


僕が一つ説明するたびに、彼らはその内容をすぐに理解していく。


「……お前ら、本当に頭いいな。」


アヤも少し離れた場所から訓練を眺めていた。


「私のスケルトン……凄すぎない?」


その後、僕は彼らに地形を利用した待ち伏せ、敵の進路を限定する罠、少数の部隊で大軍を錯乱させる方法などを教えていった。


三体は、それぞれ異なる方法で戦術を理解していく。


アレクサンダーは全体の指揮。


ジュリアス・シーザーは部隊の配置。


チンギス・ハンは敵の動きを読む。


「……まるで、本物の軍隊みたいだな。」


そのとき、屋敷の方向から声が聞こえた。


「アラリック!」


僕は顔を上げる。


「アラリック、こちらへ来てください!」


「……俺?」


僕はアヤを見る。


「アヤ、俺はちょっと行ってくる。」


「うん。訓練は私が見ておく。」


「頼んだ。」


僕はその場を離れ、声のした場所へ向かった。


そこにはアルブレヒトが立っていた。


「アラリック殿。」


「何かありましたか?」


アルブレヒトは穏やかに笑う。


「貴殿には、改めて感謝を伝えたい。」


「……え?」


「四つの卵を孵化させることに成功した。」


「……何?」


僕はすぐに部屋へ入った。


そこには、大きな水槽が置かれていた。


水の中では、あの魚がゆっくりと泳いでいる。


時折、水面から身体を出しては、再び水中へ戻っていく。


「……まるで呼吸してるみたいだな。」


僕は水槽へ顔を近づける。


さらに観察すると、その身体には翼のような器官まであった。


「やっぱり普通の魚じゃない……。」


僕はしばらく魚を観察した。


「これを……育てるのか。」


そして、僕は三人の護衛兵とともに、その魚の飼育を任されることになった。


しばらくして、僕は魚へ手を伸ばす。


「ちょっと触ってみるか。」


指先が魚の身体に触れた瞬間――。


「……っ!」


ビリッ!


「痛っ!」


僕は反射的に手を引っ込めた。


「何だ、今の……?」


手を見てから、再び魚を見る。


「電気……?」


しかし、次の瞬間。


「…………。」


頭が急に重くなった。


「……あれ?」


視界がぼやけていく。


「アラリック様!?」


三人の護衛兵が慌てて駆け寄る。


僕の意識は、そのまま途切れた。


「アラリック様!」


僕の身体が床へ倒れる。


三人の護衛兵は急いで僕を助け起こそうとした。


だが――。


「うっ……!」


三人が魚に触れた瞬間、身体が硬直する。


「な、何だ……これ……。」


「…………。」


そして三人も、その場に倒れた。


――一方、その頃。


アヤはまだ庭にいた。


「……アラリック、遅いな。」


アレクサンダーがアヤの足元まで歩いてくる。


そして、そのまま座り込んだ。


「どうしたの?」


「アラリック殿に、もっと戦術を教えていただきたい。」


「えぇ……。」


アヤは頭を抱える。


「もう……アラリック、どこ行ったのよ。」


アレクサンダーは何も言わず、アラリックが去っていった方向を見つめていた。


その姿は、まるで主人の帰りを待つ忠実な兵士のようだった。


そして――。


翌日……。

少しでも「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、ページ下部の**【ブックマークに追加】や【評価(★★★★★)】**をいただけると嬉しいです!皆様の応援が執筆の大きな励みになります!もしかしたら「こういう設定の小説は途中でエタる(エピソードが途絶える)んじゃないか……」と思って、ブックマークをためらっている方もいるかもしれません。ですが、断言します。私はこの作品がライトノベル化、コミカライズ、そしてアニメ化するまで絶対にエタりません(更新を止めません)!ぜひ大佐の行く末を、一緒に最後まで見届けてください!

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