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レベル-99の大佐が異世界転生したら、身体の耐久度が水に濡れたティッシュ並みだった件〜天才的な脳だけで生き残る〜  作者: ティラピア池
第1章 新たな人生と、新たな旅

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第13話: 香る肉と、屋根の上の逃亡者、そして念動力の修行

はじめましての方も、お馴染みの方も、お越しいただきありがとうございます!作者のティラピア池です。今日も皆様に楽しんでいただけるよう、気合を入れてお届けします!

長い旅を終え、ようやく僕たちは街へ到着した。


僕は残っていたイノシシの肉を四分の一ほど荷車に積んでいた。


目的は簡単だ。


この肉を売って、受けたイノシシ討伐のクエストを終わらせること。


僕は街の肉屋を営んでいる商人のところへ向かった。


「すみません。このイノシシの肉を売りたいんですが、だいたいいくらになりますか?」


商人は荷車に積まれた肉をじっと見つめた。


「ふむ……。まずは匂いを嗅いで、状態を確認させてもらおうか、坊や。」


商人は肉に顔を近づけ、慎重に匂いを確認する。


数秒後――。


商人の表情が変わった。


「……なんて香りだ。」


商人は肉を少し手に取り、さらに詳しく確認する。


「食感も悪くない……それに、この香り。まるで採れたてのように新鮮だ。」


僕は頭を掻いた。


「それで……いくらになりますか?」


商人はしばらく考え込んだ。


そして、ようやく口を開く。


「そうだな……十五枚の銀貨ではどうだ?」


「十五枚の銀貨!?」


思わず大声が出た。


周囲にいた人々も、一斉にこちらを振り向いた。


僕自身も驚いていた。


*この肉だけで十五枚の銀貨……?*


*最初は普通のイノシシ肉として売るつもりだったんだけど……。*


商人はすぐに代金を支払ってくれた。


僕は受け取った銀貨を袋へしまう。


「ありがとうございます。」


取引を終えた僕たちは、クエストの報告をするため冒険者ギルドへ向かって歩き始めた。


僕とアヤ、そしてカイル・ヴァレンティスの三人で街中を進んでいると――。


「捕まえろ! 逃がすな!」


突然、遠くから大声が聞こえてきた。


「……今度は何だ?」


僕は声のした方向へ顔を向ける。


すると、何人もの衛兵が一人の少女を追いかけていた。


しかも、その少女は――。


「……速いな。」


少女は建物の屋根の上を走っていた。


アヤも驚いたように上を見上げる。


「屋根の上を走ってる……?」


カイルは少女の動きを観察する。


「どうやら魔法を使っているみたいだな。」


少女は屋根から屋根へと軽々と飛び移っていく。


そして突然――高く跳び上がった。


「……え?」


僕はその場で立ち止まった。


そのとき、偶然にも僕の両手は大きく開いていた。


少女は空中から、まっすぐ僕のほうへ飛んでくる。


「えっ?」


次の瞬間――。


「ふわっ――。」


少女の身体が、僕の両手へと落ちてきた。


しかし――。


「……?」


驚くほど軽い。


まるで風が両手に触れたような感覚しかなかった。


僕はそのまま固まった。


少女も固まっている。


「……」


「……」


僕たちは数秒間、互いの顔を見つめた。


そして僕はようやく気づいた。


*……え?*


*僕、今この子を抱えてるのか?*


少女は僕をじっと見つめると――。


突然、いたずらっぽい表情を浮かべた。


そして舌を出した。


「べーっ!」


「……」


僕は完全に言葉を失った。


顔が一気に熱くなる。


*……一体、何なんだ今の!?*


どうやら彼女は、身体を極端に軽くする魔法を使っているらしい。


その魔法によって、屋根の上を軽々と走り、空中から飛び降りてもほとんど重さを感じなかったのだ。


少女は僕の両手から軽々と離れる。


「待て!」


しかし、少女はすでに再び屋根へ向かって走り出していた。


「逃がすな! 追え!」


衛兵たちも少女を追って走っていく。


僕はその場に立ち尽くした。


「……」


すると――。


「ぷっ……あははは!」


アヤが突然笑い出した。


「笑うな!」


カイルも口元を押さえながら、必死に笑いを堪えている。


「ははっ……お前、顔真っ赤だぞ。」


「僕だって、なんで突然飛び込んできたのか分からないんだよ!」


アヤはまだ笑っている。


「でも、すごく面白かった!」


「もういいから……行こう。」


僕たちはそのまま冒険者ギルドへ向かった。


ギルドでイノシシ討伐クエストの報告を終えると、カイルが突然僕に声をかけてきた。


「アラリック。今から修行するぞ。」


「修行?」


「念動力(Telekinesis)だ。」


僕は以前の修行を思い出した。


「……分かった。」


カイルは地面に落ちていた一枚の枯れ葉を拾い、僕の目の前に置いた。


「まずはこれを魔法で浮かせてみろ。」


「これだけ?」


「それすら安定してできていないだろ。」


「……」


僕は大きく息を吸い込んだ。


そして、枯れ葉に意識を集中させる。


「……」


枯れ葉が僅かに動いた。


「いいぞ。そのまま集中しろ!」


僕はさらに枯れ葉を浮かせようとする。


しかし――。


また、さっきの少女のことが頭に浮かんだ。


*……どうして、あの子はあんなに軽かったんだ?*


「……」


枯れ葉の動きが止まった。


そして――。


「ひらっ……。」


枯れ葉は地面へ落ちていった。


カイルは大きくため息をついた。


「……アラリック。」


「何?」


「集中できていない。」


「集中してるって。」


「してない。」


「……」


僕はもう一度、枯れ葉を拾った。


「もう一回。」


僕は何度も挑戦した。


枯れ葉が少しだけ動くこともあった。


数センチほど浮かせることにも成功した。


しかし、集中力が完全には安定しない。


あの少女のことを思い出すたび、念動力の制御が崩れてしまう。


「集中しろ、アラリック。」


「分かってる!」


修行はそのまま続いた。


やがて太陽が沈み、空が暗くなっていく。


それでも僕はカイルと一緒に修行を続けた。


そして、夜になった。


僕は一度座り込み、ゆっくりと息を整える。


「……カイル。」


「なんだ?」


僕は真剣な表情でカイルを見る。


「……あの女の子、なんであんなに風みたいに軽かったんだ?」


カイルは黙った。


「……」


数秒後――。


カイルは再び大きなため息をついた。


「……まだそれを考えてたのか?」


「うん。」


カイルは呆れたような表情を浮かべた。


「……明日も修行だな。」


「分かった。」


僕は立ち上がり、アヤとカイルと一緒に宿へ戻る。


しかし、僕の頭の中には、あの少女についての疑問がまだ残っていた。


*どうして、あの子は魔法だけで……あんなに風のように軽くなれたんだ?*

少しでも「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、ページ下部の**【ブックマークに追加】や【評価(★★★★★)】**をいただけると嬉しいです!皆様の応援が執筆の大きな励みになります!もしかしたら「こういう設定の小説は途中でエタる(エピソードが途絶える)んじゃないか……」と思って、ブックマークをためらっている方もいるかもしれません。ですが、断言します。私はこの作品がライトノベル化、コミカライズ、そしてアニメ化するまで絶対にエタりません(更新を止めません)!ぜひ大佐の行く末を、一緒に最後まで見届けてください!

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