前奏ーGemini
「えー、お久しぶりですね。
私が、この世界を作ったベルです。ちょっと昔に浸かっていた見た目ですが、悪しからず。
...これから本戦が開催されます、準備ステージに移行してください」
その横には、弓がいた。
どうやら、弓がいるのであればきっと鈴も出場するのだろう。
―――鈴の事だから、自分の事を決勝出場者にしてるのだろう、と。
―――
「ねえ、お兄ちゃん」
「なんだ?柚が聞くなんて珍しいな」
少し過去の事。
久しぶりに柚が質問してきた。
いつも俺が頼ってばかりいるからか、少し新鮮だと思った。
「ちょっとアロウス君がどこにいるのか聞いてくれない?」
―――
「......は?」
正直、柚の言っていることが信じられない。
アロウス=佐々木 弓。
よくこの家に出入りしている少女。
それと、自らの領主の違いが分からないのだろうか。
...そうなのかもしれない。
実際、Doomsday Knightsの時のアイツと、Fall of Leviathanの時のアイツの見た目は全く違うのだ。
双方をイコールにつなげるなど、しゃべり方しかないだろう。
それに、柚は鈴が可愛がっていて、弓はそれを鎮めるように動いている。
...それこそ、VR世界―――Gun Rebellionで見るのが良いだろう。
だが、今の柚にそんな事をできる筈がない。
だから、その正体を教えようとした、その時―――。
―――
「お久しぶりです、柚-。
久しぶりにこの弓ちゃんがやってきましたよっ、と」
「おい、今すぐ隠れろ。
柚がお前の事叱りに来るぞ」
「え?まあ、分かりましたが...。」
タイミングの悪い弓の訪問だが、柚よりも早く着いた俺は隠れるように指示する。
だが―――。
「弓!アロウス君知らない?」
「!?」
悲しきかな、弓は柚に見つかってしまうのだった。
こってり絞られること間違いなしだろう。
そう思い、俺は静かに合掌するのだった。
―――
「......弓」
「は、はい」
「...不問に処すよ。
ただし」
「...次回からは、灰も同伴。
流石に、どこに行くにも倒れそうなグレアを引きずるのはつらいからね」
その顔には、気苦労が見え隠れしていた。
―――
現実に戻り。
「さて、これから楽しく、険しく、また溜まってしまったこの資金を出す為のイベント決勝戦!
予選通過できなかった人たちにも朗報です。
...優勝者にクレジットを賭けて、クレジットを増やしましょう!」
どこまでも商魂たくましくなった鈴の声で我に返る。
...ダグラスが悪影響を施したのか?
それは分からないが、賭博、か。
俺には無縁...と言いたかったが、そんなわけではない。
―――
「3番!54・7倍の超超大穴を見事に当てたのは、鉄楼団、イア団長殿です!!」
俺が無理くりベルの手によって鉄楼団の団長にされた次の日。
俺は、一人でⅬⅥ層に存在した闘技場の魔物バトルロワイヤルで、見事に勝者を選んでいた。
俺のほかにかけた奴がいなかったため、この様な超超大穴となったが、そのおかげで資金が大量に集まった。
...それが、クリスマスイブの資金の一端なのだが、それを知るのは俺以外にいないのだろう。
―――
「やっぱり、Aブロックのドルフじゃないのか?あの狙撃力!なんといってもあいつだよ!」
「いや、案外ゲームマスターが強い説も...。」
...賭博結果
A
ドルフ 1・2倍
ミルド 8・7倍
B
クリリ 3・1倍
ビルゴ 6・4倍
C
ゲロルー 5・2倍
ケルロ 15・9倍
D
バルファ 3・4倍
クシダ 15・2倍
E
タウルス 9・2倍
ベルガモ 20・4倍
F
ビルグ 3・2倍
エンポリ 4・2倍
G
ガル 28・3倍
グル 35・6倍
H
ベルグロ 1・7倍
グルガ 3・2倍
I
ゴロ 3・6倍
桜 4・6倍
J
フリ 1・7倍
ジュラ 3・2倍
K
アパ― 28・9倍
ガルド 12・3倍
L
豚とろ 3・2倍
油 4・7倍
M
クサ 4・2倍
ベルロッベ 5・6倍
N
コロコロ 3・2倍
ケロオ 6・3倍
O
カート 1・0倍
コートダ 1・3倍
P
<〔V〕> 0・007倍
バルバロッサ 2・4倍
Q
グレア 1・3倍
グロス 1・6倍
R
グロウ 1・6倍
ガリア 2・3倍
S
グラード 3・1倍
海王 3・6倍
T
ゼロ 1・3倍
鳳凰 4・3倍
U
往々 5・7倍
ヴェント 6・9倍
V
コウンター 35・2倍
スノウアレイ 43・2倍
W
ゲイルブロウ 3・2倍
スカルアロウ 23・1倍
X
イア 1038・2倍
イヴェンシア 218・5倍
ζ
ベル 997・4倍




