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Cardinal Online  作者: ia
Leviathan Corner(進行時間が短いのでストーリアは少な目)編
35/105

くめ納豆っておいしいよね

唐突だが、納豆の話をしよう。発酵させた大豆に醬油をかけて食べる、大豆食品と発酵食品のハイブリッドだ。

俺は、現実世界では納豆が嫌いだ。あの、箸にまとわりつくねばねばした糸。口に残る、納豆のじゃりじゃりした触感。そして、あの匂い。

全く好きになれなくて、柚依や藍理栖にはあきれられたものだ。

―――だが、それがVR世界だったら?

答えは―――


「うめえ!ここに納豆があるのが不思議だが、此処だったらいくらでも食える!店主、お代わりくれ!」

「はいよ。にしても、天使の人たちって大体この手の食品は忌避するけど...。」

「旨いから良いんだよ!」

「そうかい。よく食べて強くなって、強くなったのは私のおかげだと言ってくれれば私は万々歳だよ」

そう、この俺の反応に集結されている。


悪魔の領域から西に行くと、人族がすむ領地がある。

あの極寒の所から一転、とても暖かい。

そして、そんな気候だからこそ夜に屋台が出ている。

その一つ、〔東洋の食事処〕に俺はいた。


東洋と言うだけあって、日本食が多かった。

しかも、此処にいるいかにも屋台のおばちゃんです感を出す目の前のNPCなど、商魂たくましい発言を出していて、髪のくるくるパーマが更に日本の何処かにいる店のおばちゃん、と言う感じを禁じ得ない。


そんなところで俺は金を払い(単位はカルラとなっていたが、残額は幸いDoomsday Knightsの時に持っていたケイ数とおなじだった)、店を後にした。

その時に、俺の耳に、聞き覚えのある音が鳴る。


牛の鳴き声。

俺が、グロウからのフレンドメッセージだと気付くのに、時間はかからなかった。



『孤狼へ。

この世界にいると聞いてフレンド欄を見てみたら、通信中となっていて驚いた。

・・・俺は妖精領の風妖精族領主館に居候している。どうせなら、こっちに来てみないか?

お前の恋人を救った男、歌狼』


相変わらずの感じだな。

そう思い、俺は全力で南に位置する妖精族の領地に向かうのだった。



※急に動き過ぎたため、着地した時に軽く吐いてしまったが、納豆のせいではないと思いたい。



―――納豆を食べた時の特殊ステータス...納豆菌の力(一定時間、モンスターに襲われなくなる)

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