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Cardinal Online  作者: ia
Doomsday Knights編
26/105

氷華 斉太

「悪いな、イア」

「いや、良いんだ。あんたもいいんだろ?桜地 斉太」

「...さすがは―――と言う所だ。ここにいると言う事は、私をⅭ層まで自由にしてくれるのだろう?」

「...ああ」


2040年、7月15日。

今日、俺は副団長の<Blowー∀>―――こと、桜地 斉太とあっていた。

俺と照らし合わせたように同じの、銀髪。

後ろに束ねているのも同じだ。

どうやら、コイツと俺は似たようなものらしい。


「それで、だ。お前が現実に戻ったら、捕まることは分かっていないのか?」

そういうと、彼は不敵な笑みを浮かべた。

「フッ、私はそこら辺の詰めを甘く見積もるほど愚かではないのだよ」


何故か、彼が無性にイラつく。

同族嫌悪だろうか。


「...君には言っておこう。君には、後で娘が世話になる予定だからな」

何を言ってるんだ?と思う間もなく彼は続ける。

「私の本名は氷華 斉太。だから、私に罪がかぶさる事は無いさ」と。



―――

「ハア...。」

「どうしたの、イア。そんなんだとベルに怒られるわよ?」

「そうだよなあ…。...ってなんでお前がいんだよ!」

「まあ、ベルが空中戦やりたいって言うから、その代わり?」

「いや、受けたんだったら理由位分かれよ...。」

「まあ、いいでしょ。どうせ、そのうち帰ってくるし...。あ、やっぱり帰ってきた。じゃ」

「おい!?」


2040年、8月12日。もう少しで盆だが、そんなのは俺達には関係ない。

もう少し頑張れば、此処から抜け出せるのだから。



桜地―――いや、氷華 斉太から伝えられたことには、【Ⅽ層まで来たのならば、暫く羽を休める権利を平等に与えよう】と言う物もあった。

要約すると、【Ⅽ層をクリアしたのなら、この世界から暫く関係のない人生を送らせてあげよう】と言うことだ。

そのことを知っていたので、俺は行事に何も関わらなかった。

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