復活の団長
今回は非常に短いです。
―――まあ、ゲーム紹介文やDoomsday Knights事件1よりは多分長いですが。
「アリスっ!」
「...なに?」
「私ね、鉄楼団にイア戻したよ!」
「仲直りは?」
「あっ...。」
「...フーン」
「いや、俺ならいるぞ」
「わっ!?」
ⅬⅩⅢ層の副都市、<ラングレー>に本拠地を構えるギルド『鉄楼団』。
その客賓室にいたアリスに気付かれないように、俺は近づいていた。
「...仲は直ったの?」
そう聞かれ、俺は多少口ごもる。
それもそうだろう、実質脅迫されて(しかもおおもとの原因はベル本人)戻ってきた身だ。
だが―――
「...ああ。まあ、コイツのせいで俺は...。」
「ちょっと⁉それは言わないでよ!?」
「ん?ベル、なんでそんなに焦るの?」
「そ、それは...。」
此処で、俺はベルの首を絞めることにした。
「こいつが俺に無理くりキスしてきたからな、そのせいだぞ」
締めることにした―――のだが...。
「それは、うん。隠したいのは普通でしょ?
それを言うなんて、イア酷いね」
冷静なアリスの言葉に、俺の胸はゴリっと削られる。
―――
「...えー、久しぶりだ。
グロウが居ないことが残念だが、俺もベルに無理くり引っ張られてきた身、何も言えない。
会いたかったら、ⅩⅩⅩⅣ層にいると思うが―――。」
その口述で始めた、ⅬⅩⅩⅡ層攻略会議。
俺は、ささやかな復讐も込めて、こういった。
「後は、ずっとこれまでもやってきたベル副団長に頼む!」
「えーー!?」
さようなら、ベル。そう言いたかったが、俺は結局話す羽目になったのだった。