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三毛猫

作者: 噺 角蔵

 仲良くなったと思ったら、すぐ離れていく。

 そう言われたのは大学の時だっただろうか。それじゃあまるで…。


 寝てるのは俺の授業だけ?

 そう聞いてきたのは中学の担任だっただろうか。すいません、全部寝てました。しれっと答えたら、先生何て言ってたっけ? もう覚えてないや。


 女子大だったし、色んな子と話したかったの。仲良くなってみたかったの。でも、最終的にあたしから離れて行ったのは、君の方だったね。


 成長期だから、眠くなるんだろう。ずっとそう思ってたし、身長もおかげさまで伸びた。


 だから、きっとこれは悪夢なの。夢なの。

 まさか会議中に寝るなんて! しかも議事録頼まれてたのに! ああ、また社内てわヒソヒソされる…。


 数日前、中程度の睡眠時無呼吸症候群の可能性があると医師に言われた。言われた瞬間、勝手に渇いた嘲笑が漏れた。だって嗤うしかないじゃない。


 昼も夜も寝るなんて、それじゃあまるで…。

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