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名前などない「僕」の詩集

理解できない

作者: 冷原哲史

男が理解できない


なんで女性を目で追うの?


なんでおっぱいやお尻や美人に、目がいってしまうの?


なんでそんな子供っぽい言動が多いの?


なんで順位にこだわるの?


なんで変化に気付かないの?


なんで趣味に大金をつぎ込むの?


男という生き物が理解できない



女が理解できない


なんで太っていないのにダイエットするの?


なんですぐに機嫌が悪くなるの?


なんでなんでも「かわいい」を連呼するの?


なんで買い物時間が長いの?


なんで女同士で群れたがるの?


女という生き物が理解できない



理解できない


理解できない


理解できない


私には私にしか理解できない部分があり


私には私でも理解できない部分がある


他人には私が理解できない部分があり


私には他人が理解できない部分がある



理解できない


理解できない


理解できない


だが、私は理解している


理解できないことがある


ということを、理解している


だから、大丈夫だ


理解できなくても、話し合える


理解できなくても、歩み寄れる


理解できなくても、察することはできる


理解できなくても、想像することができる


理解できないなら、理解しようとすればいい


例え理解できなくても


理解しようとする――そんな心を


大事にしたい



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― 新着の感想 ―
[良い点] 理解できませんわな。 難問だと思います!
[良い点] 人間の矛盾に対する感情が簡潔に表現された、優れた詩だと思います。 [一言] ネットの時代になってから、何だか人間の欲望がますます醜悪になりつつあるな、と思います。なぜ人々はあれほどまでに、…
2022/05/26 18:30 退会済み
管理
[良い点] エッセイ拝読しました。 理解できなくてもいいんだ、と安堵のような気持ちになれました。 理解できない→なんでだよ!? とならず、落ち着いて歩み寄りたいですね。
感想一覧
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