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メビウスの輪・3

○●○3○●○


 イベリスが目を覚ますと、見慣れない綺麗なライトグレーの天井がありました。再築したオニキス宮殿の最上階の部屋です。眠っている間にムール帝国へ帰ってきたことを知らないイベリスは、ジルバ王国の宮廷では見たことが無いほどの広い部屋に疑問を持ちながらも、ハッとして大声を出します。


「ルーシー!!?」


 飛び起きたイベリスは、腹の傷口に痛みを感じながらも、イベリスを看病していたメイドと目が合うなり問いかけます。


「ルーシーは!!?」


 そのとき、部屋のドアが開いて、そちらに視線を向けると、アークの姿がありました。まだジルバ王国の宮廷にいると思っているイベリスは、どうしてアークが目の前に居るのかが不思議で仕方ありません。そもそもアークは自分のことを嫌っていると思っているため、目の前で立ち止まるアークにイベリスの身体は緊張で震え、心音は早く大きく波打ちます。


「どうして……」

 つぶやくイベリスに、アークは言います。

「身体はもう大丈夫なのか?」

 昔のように優しい声で話しかけるアークにイベリスは拍子抜けします。


 アークは2年前、イベリスの話を聞かずに、シャルミンと両思いと決めつけて追い出してしまったことを謝ります。そしてルーシーの死も告げます。

 ルーシーの死にショックを受けるイベリスに、アークは立ち直るまで寄り添うのでした。

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