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変動・8

○●○8○●○


 イベリスはシャルミンの部屋で眠っていました。


「王太子妃殿下がご危篤というのは本当でしょうか……?」

 メイドたちが廊下に出て来た医者に問いかけます。

「いや、危篤ではないよ。銃弾が腹を貫通して重傷ではあるけど、命に別状はない」

 そう言い残して帰っていきました。


 それを遠巻きに聞いていたアークは胸をなで下ろします。しかし、開いたドアから見える部屋の中には、眠るイベリスに付き添うシャルミンの姿があり、アークの心はザワつきます。


 目を逸らすようにその場から離れようとしたとき、長い赤髪の少女が立ち塞がるように突っ立っていました。シャルミンの元婚約者であるローズです。彼女はボウルを頭にかぶり、木の枝を持っています。イベリスを襲撃した犯人がまだ居るかも知れないと思って装備してきたのです。ローズはアークとノーミー大佐を見るなり、呑気な声で喋りかけます。


「初めまして。見ないお顔ですね。新人騎士さんですか?私はローズと申します。この度は、付き人さんは残念でしたが、イベリス王太子妃はご無事で良かったですよね。でも付き添いがシャルミン王太子なのは可哀想ですね」


 アークは怪訝な面持ちになります。

「どういう意味ですか?」



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