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⑨シャルミンの回想・13

○●○13○●○


 その後、千年の間、虫、魚、蛙、鳥、猪、等々、転生を重ねたが、ルティアに会えることは無かった。


 そしてようやく人間に生まれ、隣国の第二皇子の結婚式に参加したときに、ルティアことイベリスを見つけた。何故他の男と結婚しているのかと、政略だと分かっていても納得がいかなかった。


 それから間もなく、イベリスと第二皇子の仲が悪いという噂は隣国まで届いてきた。いてもたっても居られなかったが、1年前に他国が侵略戦争を仕掛けて来てから、未だ戦争を終わらせることが出来ない脆弱国家にイベリスを迎え入れることなど出来なかった。


 そうこうしている間にイベリスは投獄されてしまった。


 皇帝に下賜を要求したが、危険人物と見なされていたイベリスを牢から出すことは出来ないと断られ、やがて処刑された。



 なのに、俺がメビウスの涙により呼び寄せた2度目のこの世界において、イベリスと第二皇子の仲はいいと聞く。その間違いは正すべきだ。


 ルティアは相手の情が移りやすい女だった。イベリスが第二皇子に愛情を持っているのも、第二皇子の情が移ったからだ。


 そう、憂慮すべきは、イベリスと過去世でいがみあっていた皇子がデレ始めた件についてだ。


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