状況確認&初戦闘
俺こと小林理音は光が収まったあと森らしきところにいた。こんな魔法SMGにあったかな?と考えつつも興奮が止まらない理音。何故ならこれまでの退屈な日常と打って変わって常に命が狙われている危ない時代に来たんだ。興奮しないわけない。と理音は考えている。
理音はまず自分の姿を確認するために【ストレージ】の中にある鏡を取る。
【ストレージ】はSMGのメインとも言える機能だ。この中は時間が経たず、劣化もしない。そして限界がない。
自分の姿をは灰色の髪に黒を超えて更に黒い言わば漆黒の目。おとなしそうな顔付きだが、何処か大人のような落ち着いた顔付き。全てを含めて人はこう言う『イケメン』と。
「お!しっかりとゲームのアイテムだな」
しかし、理音は自分の顔ではなくアイテムの方を確認したようだ。
この鏡はSMGの特殊イベント『白雪姫』をある条件でクリアしたとき入手したものだ。
理音は手鏡をしまい、今度は姿見を出した
そこに写った姿は筋肉が細身の体に上が紺の服に下は黒のズボン。そして灰色のコートの姿だった。理音は試しに服をめくって体を確認した。筋肉はしっかりとついているが、ムキムキという程ではない。当然ながら体つきも男だ
「本当にゲームの体だな」
これまでのアイテム、姿を見る限りゲームの体だと言えるが、肝心のスペックがどうなのか。
理音はゲームの容量で軽く上に跳んでみた。現実だと20cm飛ぶくらいの力で。すると
「おお!!」
軽く2mは出ているような高さだ。着地したあと軽く走ってみる。これも現実では俺のランニングと同じスピードでだ。今度は一歩一歩が遠くへ進む。これはゲーム以上のスペックじゃないか?
俺は怪しんだが、神様の特典だと考えて次へ進む。
俺は同じく貰った料理本と、魔法の確認をする。
女神が言ったことが事実なら俺は考えるだけで魔法が使えるらしい。
試しに掌の上に火を出すように思ってみる。すると体から何かが失われる感覚と共に思った通りに火が出た。その出力だけは想像を超えたが
「うおっ!!」
俺は慌てて消えるように念じる。すると火は嘘のように消えた。
「なるほどな。魔法はこんな感じで使えばいいのか。それでも考えるなら戦闘の時は使い勝手悪そうだな」
俺は考えた。戦闘中にできて、邪魔にならず、日常でも使いやすい方法を。
そこでふと俺は思い出した。SMGでは魔法を使う時詠唱が必要だった。魔力の消費を倍にすれば省略詠唱ができた。ここで俺はピン!ときた
「魔法の名前を仮定して、その魔法名を呟けば後は勝手に脳が想像してくれるのではないか?」
仮説を立てたら後は実験するのみ。俺はさっき出した火を小さい火(?)なので【プチファイヤ】と名ずけた。
「【プチファイヤ】」
俺がそう言うとさっきと同じように何かが失われる感覚があり、掌から火が出る。火の勢いはさっきと同じくらいだと思う。
「成功だな。とりあえずこれで魔法の問題は解決だ。後は女神から貰った料理のレシピだけか」
俺はさっき【ストレージ】の中で見つけたレシピの本を取り出す。するとレシピ本はとても分厚く、表面に手紙が貼ってあった。俺は手紙を剥がして読んでみると
『小林 理音さんへ
今回は私のお願いを聞いてくれてありがとう。普通なら死んだ人の中から選ぶんだけど、今回は私より上の神様があなたに興味を持っちゃってあなたが選ばれちゃったの。本当は地球にだって未練があったかもしれないのに呼んでしまって本当にごめんなさい。それでも私もあなたの行動を見てるんですけどね。
とりあえずここまでは茶番。本題はあなたのこと。あなたの強さはあなたがいる世界では異常。あなたの体を作る時ゲームの(ゼラ)と(ゼロ)を混ぜて作ったはいいんだけど、ゼロのスペックをゼラのレベル1で持っているの。あなたなら分かるでしょう?だから手紙に書きました。そしてこの世界のステータスの概念とゲームの概念が違うので少し変更しました。それと料理本の中にこの世界のことを書いておきました、身分証の冒険者ギルドのカードも変更してこの世界仕様に、お金はこの世界の代金に両替、食材や調味料はそのままですけど、使いすぎても醤油、みりんなどの作り方は料理本に書いてあります。その他にもこの世界のもので地球のものを作ることができるように書いているので楽しんでください。
最後に本当に私のお願いを聞いてくれてありがとう。あなたがこの世界を楽しんでくれることを心から願ってます
転生神リリアより』
あの女神の名前リリアって言うのか。それにレベル1でこのスペックか。確かゼロのレベルは1000ちょいだったかな。とりあえずレベルがあるならステータスもあるだろ。
俺はステータスを開く
リオン
19歳
人間
レベル1
攻撃力1400
防御力1100
敏捷力1500
魔法力500
スキル
全武器術Ⅹ
全魔法Ⅴ
料理Ⅹ
転生神の加護
変更したのは体力と魔力かな?本来ならもっとスキルを多く持っていたはずだったがゼラと統合したせいでスキルが減ったのか?それに加護と見慣れない項目があるがこれはなんだ?
俺は謎だらけのステータスの中俺はあることに気づいた。
「鑑定がないだ、と、」
そう鑑定がないのだ。これがないと·····
「食材をみわけられねぇ!!」
鑑定できるのは人やものだけではなく、レベルを上げると品質も分かるのだ。俺は今までSMGではこれのおかげで、食材を見分けていた。それがないとなると、これからは自力でやらなければ行けないのか。
俺が絶望した時、俺の元へ1つの手紙が降ってきた
俺はそれをあけ、読んでみると
『今回だけは特別に鑑定Ⅹをあげますけど、これからのスキル獲得は自力でやってください。それに早く移動してくれませんか?ずっと同じことだけやってて見てるの退屈なんですけど』
俺は涙した。鑑定が、鑑定が戻ってくることに!!
俺は感謝した。鑑定が、鑑定が戻ってくることに!
一通り泣き、感謝した後俺は移動を開始した。女神に退屈と言われ少しショックだったが言われてみればそうだ。
誰がアイテム確認や、手紙を読んでる姿、魔法をただ使ってることを見たいのか?
少し歩いていると俺は視線を感じた。この視線は獲物を見る目だ俺は視線の方向に体を向けるとそこには既に口を開けて俺に噛み付こうとしている狼がいた。俺はそれを回避し、距離を取る。そして俺が右手に持っている武器を構える
全魔刀
神級
全ての属性が付与されている刀。薄くて軽いが硬さはドラゴンが踏んでも壊れない。全ての属性が付与されていて、魔法を斬ることができる。切った相手には全属性の攻撃が当たる。結界を張っても、物理と魔法のどちらの分も貼る必要がある。そしてこの剣を通じて魔法を発動することができる。威力は通常の2倍。
弱点は鑑定のレベルがⅩになって使える。まあ鑑定をそこまで鍛えてるやつがいるとは思えんが。
そして相手を鑑定する
ブラックウルフ
狼
闇属性魔法を使う狼。ウルフの変異種。弱点はウルフと同じで目と喉
攻撃力150
防御力70
敏捷力200
鑑定はいつもどうりのはずなのに滅茶苦茶弱い。
そういえば女神ことリリアが俺の事『異常』って言ってたな。それにしてもここまで異常か?でもまだ決まった訳じゃない。まだまだ強いモンスターもいるかもしれないし、もっと強い冒険者もいるかもしれない。
俺は女神の言葉を信じようとせず、淡い期待を抱く
俺がそんなことを考えている内に敵に囲まれていたもちろん気づいていたが雑魚1匹相手にするよりも数を相手にした方が楽しいし、レベルも上がると思ったのだ。残りは全員ウルフでブラックウルフがリーダーなのかな?
しばらくすると全員が集まったのか俺との距離を詰めてくる。しかしバラバラな動きではなく全員がちょっとずつ詰めてくる。そしてその中の1匹が動いた。俺に向けて跳んできたのだ。そしてそれに合わせて他のウルフが跳んでくる。ブラックウルフは後ろで陣取っている。
俺は初めに襲いかかってきたウルフの弱点である目を突き、そのまま脳まで貫通させる。
そしてそのまま今の位置から動き、次々と弱点を突いて、斬って殺していく。俺の敏捷力で相手は目で追えていないようだ。俺の攻撃力で豆腐を切るようにウルフの体を斬る。
次第に数も減っていき5分もすれば、立っているのはブラックウルフだけとなった。
ブラックウルフは俺に臆することも無くゆっくりと俺との距離を詰めてくる。俺はてっきり魔法で遠くから攻撃してくるのかと思っていたので、少し驚いた。その動揺を感じ取られたのかブラックウルフが魔法を放ってくる。真っ黒のバスケットボール位の大きさの球体が俺に迫ってくる。しかし俺はそれを全魔刀で斬る。俺はこのまま終わらせようとしたがふと思う。せっかくの戦いだから魔法を使おうと。
俺はさっきウルフが放った魔法の名前を【ダークボール】として俺は魔法を放つ
「【ダークボール】」
そこで事件が起こった。俺が放った【ダークボール】はウルフが放ったそれよりも大きく、速さも早い。そしてそのままウルフを飲み込んだ。しかしウルフを飲み込んだだけじゃ飽き足らず後ろにある木まで飲み込み、そのまま道を作った。
「···········」
俺は黙るしか無かった。ウルフが使った魔法の威力を超えていたからだ。しかしすぐに見当は着いた。この全魔刀のせいだ。威力は通常の2倍と書いてあるしこれのせいだ。それでも異常に威力や速さだった気もするが。
この話は置いといて俺は自分のステータスを見る。
リオン
19歳
人間
レベル10
攻撃力2800
防御力2200
敏捷力3000
魔法力1000
全武器術Ⅹ
全魔法Ⅴ
料理Ⅹ
鑑定Ⅹ
絶対魔法力のせいだ!!
ステータスはレベル1の時の10分の1のステータスがかけられる。よって攻撃力で言うと
1400+(1400÷10)×10
攻撃力+攻撃力の10分の1×レベル
のような形だ。
レベル1のステータスが高い分上がる分も異常だ。
俺が物思いにふけっていると風に乗って俺に何かの音を伝えた。俺はそれに気ずき音を聞こうと集中する。すると
カキン!キン!ボカン!
と俺に戦いの音を伝えた。
俺は興味半分、人かもしれない期待半分でその場所に向かった。
しかしその判断が後の事件を引き起こすことを予測出来ない理音だった