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第三回書き出し祭り第一会場感想

作者: 稲荷竜

こちらでは第三回書き出し祭り第一会場を読んだ感想を記していきます


特に

・黒探偵 スカルフェイスのザギ

・指先一つで世界最強!~指弾王子の最初の一歩~

・ブロウズ薬局店のカルテ ~見習い薬師と最強の師匠~


について言及していきます



今回特に興味を惹かれた三作品は、いずれも『キャラクター』が強い作品でした

世界観や設定で魅せるタイプのものは私の好みではないので必然的にこうなります


以上三点、どれもキャラクターが別ベクトルで素晴らしいものでした




★黒探偵 スカルフェイスのザギ


現代モノ。

不可解にしておぞましい殺人事件が起こる。

主人公は警察を懲戒免職となった男性で、死体を見ることを趣味としている。

正確には、死体を通して、その死体を造り上げた犯人の嗜虐性を見ることを趣味としている。

主にインターネットを利用して(ハッキングなどもしつつ)死体の写真を蒐集する日々であったが、警察時代の先輩からちまたで話題の事件を解決する手伝いをしろと言われる。

主人公は乗り気ではないのだが、そんな時、ネット掲示板に話題の事件の死体写真が次々アップされて……


主人公のキャラ好き。

好き嫌い分かれると思うけど私は好き。


闇系主人公に炎系先輩刑事という組み合わせで、これから事件に挑んでいくのだと思うと妄想が広がります。いくらでも想像できる。続きはどうなるのだ(台を叩く)


センセーショナルでグロテスクな事件が今後どう展開していくのか、犯人の正体や目的などはなんなのか?(目的はもう出ている気がするけれど)

それらのヒキも『事件を解決するキャラクター』あってこそだと思います。この作品はそれがうまく機能していて、『これからの二人』と『犯人の正体』という、出ているキャラと出ていないキャラ双方に強い魅力を感じるものでした。




★指先一つで世界最強!~指弾王子の最初の一歩~


正直、最初『何言ってんだコイツ』って思いました

デコピン? 世界一? はあ? えっ、何これは……?


アホらしい世界観にあっけにとられつつも文章が読みやすいので読み進めてしまいます。

すると用意されている熱い展開。

命を賭して子を守る父親。受け継がれる遺志。


ひょっとして……デコピン格闘技は素晴らしいものなのでは?(洗脳完了)


キャラクターも素直でわかりやすく、だからこそ4000文字程度で詰めこみすぎになりがちな『熱い話』がきちんと熱く機能している。

変にキャラクターひねられるとキャラを飲み込むのと話に乗るので文字数かさむからね。

最初にやりたいこと(というか最後のシーン)が決まっていて、そこから逆算してキャラクターを配置した感じがしました。


まさしくデコピンでぶん殴られるような衝撃的な話でした

これすごいよほんと




★ブロウズ薬局店のカルテ ~見習い薬師と最強の師匠~


正直何を言っていいかわからない。

というのも構成が完璧すぎて『こんなところで素人(わたし)の感想文読んでないで本文読んで』としか言えない。


つくりが非常に美しい。シーンの置き方、キャラの出し方、設定の配置、世界観のにおわせ方、おどろきを与える展開の配置、そこまで導く文章、序盤、中盤、終盤と隙がない。


超プロい。


書き出し祭りでプロ予想はしたことないんですが、これがプロの作品じゃなかったらお前さっさとデビューしろよって感じです。出版社何してるんだって感じ


書籍化をお待ちしています




★総評


世界観並べられるの好きな人いる?

私にはわからない。世界観をずらっと並べられても興味がわかない。正直TRPGのルールブック読むのも割とつらかった


人にはそれぞれ好みがあり、私の好みは世界観や設定にはないというだけの話なのですが、冒頭で『ここはこういう世界でこういう設定があります』だけ並べて読者が喜ぶヴィジョンがまったくわかない


銀河英雄伝説?

あれは『設定の羅列』じゃなくて『歴史』です


歴史なら私も興味があります。

宇宙ッ!

形勢される国家ッ!

舞い降りた独裁者ッ!

独裁者マジで半端ねぇッ!

でも人だから死んだよッ!

死んだあとこんなふうになっていったよッ!


人を魅せてください。

たった一人の英雄でなくてもいいのです。その世界で息づく一般市民たちのことでもいいのです。世界の作りとか特殊な設定とかを並べたら、その中で人がどうしているかほんのわずかでもいいので人の血肉を混ぜてください。お願いします


まあでも実際設定並べられるだけが好きな人もいると思う

ここまですべて私の好みの話で、ここからもすべて私の好みの話です


私好みの話に出会えた幸運と、それら作品を書いてくださった作者様方、そして企画を運営する肥前先生と野良運営の皆様方。何より企画に理解を示してくださった小説家になろう運営みなさまがたに多大なる感謝を


スマホ執筆クソつらい

稲荷竜

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