予告
少し、存在意義について語りたいと思う。
生きて、何としても生きて。そして皆でここで会おう
あなたはどうしたいの?英雄になるの?友達になりたいの?
幸せって一体なんなんですか
満足を忘れれば、君は再び不幸になる。欲を捨てなさい
救いなんてない。彼のいない世界に光が差すことなんかある訳ない
俺がッ、守るんだよッ!!!!!
私はもう、独りじゃない。仲間ができてしまったから。
皆我を信じ、我と歩んできた同朋!我は王として、彼らを勝利へ導かん
私はこれから、仲間を殺すんだ。私たちのために戦っている仲間を。
あんたに期待なんかしていない。あんたもただの人間だから
腕がちぎれたって私は旅を続ける。でも、死ぬことだけはできない
覚悟なんてとうに決めてる。今更聞くなよ
皆、行こう。これが最後の戦いだ
あの酒場での出来事からちょうど十年。予言していた通り、女は死んだ。男も後を追った。今私の傍では、彼らの息子が覚えたての言葉を連呼し喜んでいる。
彼らの物語は安易に扱うべきではない。そんな思いのせいで、こんなにも書き終わるのに時間がかかってしまった。この本が、彼らの生きた証になってくれることを願おう。
この物語はこれでお終いだが、話したいことはまだまだある。彼らの人生を託された私にとって、『 』こそが存在意義なのだ。
もしあなたが退屈になったら。自信がなくなったら。未来に希望を見いだせなくなったら。ぜひとも私の所に来てほしい。その時には―――