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舞台


 大災害により荒廃した未来。災害の内容としては地震、津波、異常気象、植生変化、火山噴火、台風などが挙げられる。この、災害が起きた数日間を『審判の日』という。


 災害によって文明は衰退し、人類の栄華は滅び去った。人口の大幅減少により、それまでの国は機能しなくなった。

 審判の日以降、砂漠化と森林化が同時に進行。資源の差が広がった。人々は、各々の資源を守るため都市レベルの規模の国、都市国家ポリスを形成。国の周りを壁で覆った。世界で見ると鉄資源が不足しているため、少しでも鉄があれば繁栄できた例が多い。



研究所


 審判の日以前から密かに存在。本部はニューヨーク。

 審判の日の後の様々な功績によって人類の信頼を得た。

 表では人類復興、裏では研究所信仰の拡大と強化を目的とした活動を行なっている。資源、技術、知識者、技能者を独占的に保有。最新の技術と大量の武器を確保している。


研究所の功績


 国家間の交易を容易にするため、全世界で英語を標準語にする活動を進めた。結果、今では英語を話さない人間の方が稀である。

 大国家に研究所支部を設置し、政治運営を補助。経済を発達させ、貨幣経済を導入した。貨幣は全世界共通である。

 資源不足を補う手段を模索し、審判の日の原因を追究するために研究している(と主張している)。


研究所信仰


 科学(研究)こそが神であり、研究所は神の代理人とする思想のこと。神の代理人として確固たる支配者の位を築き、不純物(研究所を信仰しない人類)を排除し、正しい方向へ世界を導かんとする。


人造人間製造計画


 人類を支配する真人類を生み出すための研究。研究が続けられる中で、生物を一から造り出すのは困難なため、人間を改造して真人類にする方針になった。

 最終的には薬の投与による改造となった。初の成功体は零村デトラ。実験体の大半は孤児だが、場所によっては研究者の子供を用いることもある。


 薬を投与しても必ず成功する訳ではなく、失敗すると実験体は死亡する。死因は様々だが、四肢がばらばらになるなどが挙げられる。

 薬は血のように鮮やかな赤色で、人造人間の眼の色と同じである。


 初の成功体である零村デトラは身体能力と合わせて知能も高かったが、二体目以降は研究所に従うよう知能は低くなるように調整された。



存在意義の呪い


 明確な存在意義を自覚すると、不可解な能力を得る。呪いが発動するかしないかは人による。呪いが発現した人間が存在意義を失う(達成する、あるいは達成する手段を完全に失う)と、体が光の粒となって霧散、跡形なく消滅する。能力には日常生活に少し役立つものから人生が大きく変わるものまで様々あり、自分で選ぶことはできない。



零村デトラ


 トーキョーで暮らしていた十八歳前後の少年。すらりとした長身、真っすぐの黒髪、吸い込まれるような赤い瞳、浅黒い肌、柔和な顔が特徴。


 その正体は、人造人間製造計画初の成功体。知能も身体能力も極めて高い。真上に三メートルの跳躍が可能。柊コノハと出会い、恋情を抱く。


 一人称は俺。人によって口調を変えることは少ない。非常に博識で、コノハをリードする。コノハに危害が加えられると、我を忘れて怒る。


能力 shepherd's(シェパーズ・) purse(パース)


 デトラが『コノハを守る』という存在意義を自覚したことで発現。コノハの血を口に含むことで数分間身体を強化できる。



柊コノハ


 トーキョーでデトラと出会った少女。デトラより年下。茶髪黒目の日本人顔で、線が細くはかなげな見た目だが、意外と気が強い。


 研究所の下っ端研究員の子供として生まれた。研究所の非人道的所業と娘の命が危険であることを知った両親が研究所からの逃亡を計画。しかし研究所に露見し、両親は殺害、コノハだけが辛うじて生き延びた。


 一人称は私。物語の語り部。


能力 forget(フォアゲット)-()you(ユー)-()not(ノット)


 コノハが、デトラを忘れないという存在意義を自覚したことで発現。デトラと同じ感覚になることができる。デトラが何を感じているかが分かるので、デトラがどこにいるかも分かる(五感共有)。


コノハの研究所からの脱走


 コノハの父親は能力者で、モノを見えなくすることができた。この能力を用いて、父親は研究所の秘密を知った。

 父親が能力でコノハを見えなくし、母親が出口まで導いたが、ともに射殺された。姿は見えなくなるものの音が消えるわけではないので、コノハは泣き声を押し殺し必死に逃走した。当時コノハは十歳程度。以降、研究所の秘密を知った危険分子として研究所に追われ続ける。



コノハナサクヤ


 トーキョーの武器屋でデトラが購入。透き通る青い剣で、花の装飾が施されている。作成したのは、元研究所幹部の木花咲夜。彼女は人類復興には賛同していたが研究所至上主義には疑問を抱き、人造人間製造計画にも反対していた。優れた科学者。



武器商人


 審判の日以降鉄資源を巡る争いは激化し、武器と引き換えに物資を得る武器商人が登場した。武器を鉄で作るための資源、設備、技術が不足していたため、武器のほとんどは木製、石製、また刃の部分だけが鉄といったものだった。

 貨幣経済確立後、研究所に目をつけられた彼らは資源と設備を提供される代わりに一定量の武器を研究所に無償で渡すという関係を研究所と築いた。研究所が大量の武器を入手しているのはこのためである。


 研究所の鉄資源取得場所として、オーサカが挙げられる。オーサカは不当な条件を飲まされている都市国家の最たる例である。

 条件の内容として、鉄を研究所以外に売らない、月に一回要求された量の鉄を提示された額で研究所に売る、などが挙げられる。


 武器商人である木花咲夜の弟木花守矢は、姉が殺害された後研究所の動向を探っていた。ワカヤマ支部でデトラが誕生したことを知りワカヤマに向かう。捨てられたデトラが無事に生きられるようサポートしていた。世界の秘密を記した手記をヴィリュイスクに残す。

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