3話
エアリアと元の傭兵団の話などをしながら歩いていたら
[武器屋だっ!]と分かりやすい、自己主張の激しい看板が見えてきた。
「あそこがそうよ。」
「いかにも武器屋ってかんじですねぇ。目立ちすぎですよ。」
「店長の趣味よ。」
「趣味あまりよりしくないようで。」
店に入ると壁全体にいろいろな銃がかけてあった。
足の踏み場もないほど床は散らかっていた。
バロは(此所本当に店か?)と思った。
エアリアが「おーい、ドミンゴさーん。」
「はーい。エアリアちゃんじゃんそれとこっちは、、、
見ない顔だね〜。」
中から出てきたのは屈強な禿頭の男性だった。
見た目ではバロより傭兵らしい。
ちなみにバロはどちらかというと痩せ型の猫背気味、
焦茶の髪でボサボサ後ろで結んである髪型。
「この人はバロさん、ウチの新人よ。今案内中なの。
バロさんの装備を買いに来たんだけどね、、、
ねぇバロさん、どんな装備がいい?
見てた感じだと近〜中距離の暗殺型だったかしら?
エアリアが聞いてきた。
「ドミンゴ・セールマンですー。ちなみに我が武器屋は個人的にも契約できるよー。」
(そうなのか、まぁ元の仲間が生きている場合はもちろん、
おそらくヒュドラからの依頼はまだ続いてる、、、
いずれ裏切って孤立するよりは、装備の面だけでも
後ろだてがあった方が良いか、、、
いや、此所の装備をまだ見ていない。
見てから決めよう。)
まずは見せてもらうことに決めた。
「ちょっと見せて貰っても良いですかねぇ?
見てみないことにはわからないんで。」
「良いよ。」
「ありがとうございます。」
そしてバロは自分に合いそうな装備を探し始めた。
ただ、、、
「散らかりすぎてどこに何があるのか分からん!
此所、商売する環境じゃないだろ!」
バロの口調が、変わるくらいに汚かった。
「ゴホッ、、、スミマセン。
小型のハンドガンと足首のホルスターってありますかね?
できれば、、『scorpion』っていうのがあればいいのんですけど、、、」
「ん? あーはいはいあるよーちょっと待ってねー」
ドミンゴは店の奥へと消えていった。
すぐに戻ってきたが埃塗れだったので凄く不安になるバロだった。
「『scorpion』と足首用のホルスターだよー」
差し出されたのは前から使っていた見慣れた銃だった。
「おー。あとはワイヤー付きの投げナイフ6本と、、、
あと、『影楼』っていう刀、、、あった。
、、、どうしたんですか?」
二人の方を見たら二人ともポカーンとしていた。
「どうしたもこうしたも、、、なんで銃一丁だけであとは、
ナイフと刀? おかしいわよ。」
「初めて刀売れた。やっとだ、、、」
「えぇ〜。」
そのあとコートとナイフのワイヤーを取り付けるベルト、
光学迷彩装置を買って装備をした。
銃の戦争ましてや宇宙での戦争でコンバットナイフと銃剣以外の
近接武器を携えるという結構シュールな格好だった。
ちなみに刀は『エメラリウム』と『黒鋼』の合金、
『アオガネ』を使っていたのでメンテナンスフリーな上切れ味が凄かった。
さっきの場所に戻ってきた。ここは病棟だった。
グリートと合流した。
「おう、装備買えたみてぇーだな。本部に行くぞついてこい。」
「はーい。」
ちなみに傭兵団の基地(?)は宇宙ステーションみたいな形を想像してください。