2話
「そんなことしなくても安全よ」
ドアの方からグリートとは違う声がした。
そちらを見ると、亜麻色の髪の女性が立っていた。
年齢はバロと同じくらい。因みにバロは18歳である。
身長はバロより頭一つ低い。バロは178cm。
服は某狩ゲームの受付嬢みたいな服だった。
「声にだしちゃってたか、、えっと、、、どちら様で?」
「私はエアリア・ファリーム、グリート・ファリームの娘で、
この傭兵団の通信要員よ。宜しく。」
「バロ・ルロードです。此方こそ。貴女が助けてくれたんですよね。
通信要員なのに?」
「この人工惑星では物資補給中だったのよ、
で気分転換がてら散歩してたらアナタをみつけたのよ。」
「成る程。有難う御座いました。」
「いいえ。 だってアナタ凄く強いじゃない。
捨て置くのはもったいなかったのよ。」
「なんか見られてたみたいな感じですね。」
「ええ。アナタの敵の軍の雇われでね。」
「・・・」
「ああ、アナタの武具はボロボロだったから捨てたわよ。」
その時、グリートも部屋に入って来た。
「ちょっとトイレ行ってた。はっはっはっは。
状況確認くらいはできたか?」
「ええ、まぁ。」
(全然出来てないです。混乱してきましたよー。)
「本題いきなり言っちまうが、、、ウチに入らねぇか?」
「は?」
「いや、だからー」
「聞こえてますから。」
「答えは?」
「いや、いいんですけど〜。僕装備ないです。戦えません。」
「よし決まりだ。装備はウチと提携してる店で買え。
エアリア、案内してやれ。オレは手続きをしてくる。」
「はい。わかったわ、お父さん。」
「じゃあ行きましょ。」
「はぁ。」
こうしてバロはすぐ傭兵へと逆戻りしたのだった。
恋愛にできたらするかも。