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メモリアルエータ  作者: 唐栗
1/1

プロローグ

初めて小説を書いてみました。

ツッコミどころ満載だと思いますが、よろしくお願いします。

「しっぱいさーく!! しっぱいさーく!!」

「悔しかったらお前も何かしてみろよ」


「唯一お前が得意なじゃんけんをしてやってもいいぜ」

「まあじゃんけんなんか強くても意味ないけどな」



「うわ、また泣いたよこいつ」

「どうしたのー?あー、またハートね」

「もういいよ、ほっといて向こう行こうぜ」



――――なんの能力もない失敗作なんかどうでもいいさ――――




不愉快だ。

つまらない。


みんなはいつも仲良く楽しそうだな

今日も博士のために世界征服の手伝いか?

いいよな親に必要とされてさ


生まれながらに運命ってだいたい決まってるよな、たぶん

残酷なもんだ


俺はふと思い出す。まだ純粋だった頃を。

昔は自分の能力、「マインドパワー」を信じていっぱい練習したもんだ。

マインドパワーは、自分の感情をパワーにして実体化する能力・・・らしい。



---


「こうやって、右手と左手で中指と薬指の先をくっつけるんだ」


「・・・っぷろぐらむえーた!!」



・・・何も起きない。何も感じない。


「まあ、これから練習して、できるようになればいい」

「・・・はい」


---



俺は博士が23番目に作った生命体だ。

思い返すと、博士は自分の設計ミスは疑っていなかった。

もっとも、俺の能力について博士と話したのはこれが最初で最後なわけだが。


他に自分の能力が使えないやつは一人もいなかった。

当然、俺は孤立した。

ついたあだ名は「失敗作」

もう今となっては慣れっこだし、みんなも相手にしなくなったが。


だいたい、「マインドパワー」自体、異端なんだよ!

他のやつは怪力だったり、体が鉄のように硬くなったり、火を操ったりするけど、

なんだよマインドパワーって。なんで俺だけ文系チックなんだよ。

人の感情をパワーにするっていうのは100歩譲ってわかるにしても、

それを実体化するっていうのは意味不明だ。


まあ、自分の能力を信じれなくなったらおしまいだな。



・・・おっと、そろそろ完成する時間か。

博士が死んで完成させることができなかった67体目、「メモリー」が。


他のみんなはメモリーを完成させ、博士が目指していた世界征服を行うらしい。

博士の最高傑作と言われているメモリーがいれば十分可能だろう。



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