テンプレは日本語にするとお約束となる
テンプレというのを否定する風潮があったりするが、それが話として面白ければいいのではないかと思う。
どの話もテンプレなのだから、テンプレでない話を書けるのなら見てみたいと思う。
テンプレとは、テンプレートの略称であらかじめ決まった様式や流れのこと。
私が前回までに書いている話の流れも立派なテンプレだろう。
テンプレを否定すると、どの話も進まないと思う。
小さい子どもが楽しみにするヒーロー戦隊系は、変身して敵を倒して人質解放する。
それが毎週繰り広げられる。
推理小説やドラマでは、事件が起きて探偵が解決して犯人が捕まる。
サスペンスに至っては崖で犯人と対峙するのが決まりごとのようになっている。
崖の帝王や崖の女王という名称ができたくらいだ。
恋愛ものなら付き合うまでのいざこざを描く。
超がつくご長寿ドラマでは、ある時間に紋章入りの物を見せると、どんな悪人も平伏す。
だからテンプレをそのままにするのではなく、アレンジを加えて読者が楽しいと思えれば良いのだ。
その技術がすべての作者に備わっているかと問われれば、是とは答えにくいが、少なくとも努力はしている。
極論を言えば、テンプレで面白くない、と言われれば、なら書いてみろよ、と言いたい。
この思いは作者なら一度は思ったことあるのではないかと思う。
テンプレは挑戦した人が多いから比較対象が多い。
そうなると面白い、面白くないという線引きがはっきりしてくる。
ならテンプレを外した話を書けばいい。
その通りだとも思う。
どの作者も他の作者と違う作品を書きたい。
より目立つ作品を書きたい。
その思いは持っている。
だけど、ぶつかるのが、テンプレを外したときの話の組み立て方と矛盾のない設定というのが本当に難しい。
例えば、学校一の落ちこぼれが、クラスごと異世界転移をして、超能力に目覚めて、魔王を倒す旅に出ながら、ハーレムを築きながら、連続殺人事件を解決して、婚約破棄をして、ざまぁされる。
というような設定をすれば、たしかにテンプレは外れるが、きっと途中でエタる。
書ききることは頑張ればできるが、どこかで矛盾が生じそうだ。
もしこの設定で小説を書きたいという人がいましたら出典を明らかにしていただければ、勝手にご使用ください。
つまりは、テンプレというのは大切なものだ。
でもコピーを推奨しているわけではないことを重ね重ね言っておきます。
テンプレを外した話を書こう!
ものの見事に挫折しました。
今、書いている源氏物語とも言える(短編)の続きの連載もテンプレを外そうとして、中断中・・・。
オリジナリティを出そうとして挫折するというのもよくあることだと思います。
完結はさせるので、決まったらまた投稿します。
テンプレはがっつり、オリジナリティはほどほどにというのが一番うまく行くのではないかと思います。
長編になると、次第にオリジナルな設定だけでも話が成立し始めると思うので。
最初は土台をテンプレにしてキャラクターの性格や世界観が確立したらあとは問題なくいくでしょう。
基礎工事はしっかりとしなければいけません。
ゆるゆるの地面(設定)では、長編という名の城を支えることはできないということです。
投稿しないで、ひたすらに世界観の説明をするためだけに主人公に旅をさせたこともあります。
そのおかげで世界観だけはしっかりできたので、あとは城を建てるだけ。
それがまた難しい。
木造にするのか、鉄筋にするのか。
それもまた作者次第ということなので、大変なことですが、屋根から作ることはできません。
屋根を作って、あとから乗せるということはできても屋根を宙づりにするのはできません。
今はまだ基礎杭を用意しているところかもしれない。