いつもの夢
龍舎に、コトウは立っていた。
その龍舎には、青い龍達がいた。
「あぁ、また同じ。」そう思う。
いつもの夢。
身体は勝手に動いて、外は向かう。
空から降りて来る青い龍達をコトウは誘導する。
そしていつもの様に、最後の龍が降りて来る。
他の龍より一回り大きく。
抜きん出て美しく逞しい。
瞳が深い青の龍だ。
そしていつものように、コトウに語りかける。
「そろそろ会えそうだ。」
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コトウは目覚めた。
心臓がバクバクと音をたてている。
「いつもと違う。」
「そろそろ会えそうだ?」
訳が分からなかった。
ずっと見続けた夢の招待も。
この夢が意味するところも。
そして何故、最後の龍の言葉が違ったのかも。
コトウは混乱した頭を落ち着けるため洗面台へと向かった。
顔を洗い。
自分の顔を見つめる。
「僕が、あの龍に会う?」
言葉に出しても、答えは見つかりはしなかった。
キッチンへ向かうと、母トーマが朝食を用意していた。
「おはよう母さん。」
「おはようコトウ!良く眠れた?」
「うん。眠れたよ。」
祖母はもう朝食を済ませ、毎朝の日課の花の手入れに行ったらしい。
母との会話を楽しみつつ、朝食を食べていた。
トントン
家のドアをノックする音が聞こえた。
「コトウ!出てちょうだい。」
母に言われ玄関を開ける。
そこには
ネルサン団長と、その龍がいた。




