blue dragons
「右旋回!」
ネルサン団長の声がする。
ブルードラゴンズ
このクーカイロン王国の警護団だ。
クーカイロン王国は世界各国どの国とも友好関係にあり、世界貿易の要である。
そして、唯一 龍を扱う事が出来る民族が住む国だ。
それは各国にとって貿易を支える要であり、脅威でもあった。
故に大勢の軍隊を持つ必要もなく、少数精鋭の軍隊が組織されている。
その中でも、国王直属の部隊として国の警護を司り、クーカイロンで最も有名な部隊がブルードラゴンズだ。
その名の由来は、
この世に存在する龍の中で最も強く、逞しく、そして美しい。
ブルードラゴンのみで編成された部隊だからだ。
「一番街広場へ!」
ネルサン団長の指示のもと、ブルードラゴンズ50人と50頭が地上へと降りてゆく。
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ブルードラゴンズを見ていると、広場の方へ降りてくるようだ。
コトウは道がこむと帰りが遅くなると思い、急ぎ足で家へと向かった。
途中古い友人や近所の人へ挨拶に寄り、街外れの我が家へと着いた。
「いらっしゃいませ!」
まだ半年も経っていないけど懐かしい声。
店の中に並んだ花の匂いと鮮やかな色合い。
気持ちはもう何年も帰ってなかった家に帰ってきたかのようだ。
「ただいま。」
今までの人生で一番心をこめて言った。
声を聞いた母トーマはカウンターの奥から笑顔で出てきた。
「あらコトウ!お帰りなさい♪」
「ただいま母さん。ボルテンさんの所でタコ買ってきたよ。」
トーマにタコの入った袋、その他お土産を渡す。
「あらタコ以外にもこんなに!じゃあ今日は早く店仕舞いして沢山料理しなくちゃね!」
一人息子からのお土産に心踊らせたトーマはなおのこと笑顔だ。
「楽しみだ♪」
久々の母との会話にコトウも自然と笑顔になる。
「そうだ母さん、婆ちゃんは?」
「裏の畑でお花の手入れ中よ!これをキッチンに起きに行くついでに挨拶してらっしゃい。」
お土産たちをキッチンへと起き畑へと向かった。
店の裏は広い野原になっており、沢山の花が咲いている。
店近くは畑にしてあり、一から花を育てていて野原の方は自然に任せてある。
向日葵畑に祖母のトルノは居た。
「おや、お帰りコトウ。」
にこやかな皺くちゃな顔。優しさで溢れている。
コトウは婆ちゃんによく懐いていた。
「ただいま婆ちゃん。」
トルノを手伝いながら
仕事はどうだとか、最近は暑いだとか世間話をしていた。
「コトウ!お使いに行ってちょうだい!」
店から母の声がけ聞こえた。




