異世界チュートリアル
なんか書きかけのネームが投稿されてたみたいです。お騒がせしてすいません。
「ソレイユ様?どうしました?」
地球のケモナーの皆様。私の部屋に犬耳お姉さんが入って来ました。そして此処が異世界なんだという事を改めて実感しました。まぁこんなファンタジーな物を見せられたらね。ってかソレイユ様って王女様……つまり私の事か。いやー盲点だった。頭からスポンと抜けてた。
「ソレイユ様?」
「あ、ああうん。どうしたの?」
「いや、それ私の台詞ですよ。どうしたんですかこんな夜中に部屋を歩き回って。早く寝ないと明日起きられませんよ?」
「え、えっとちょっとね。」
「ちょっとってなんですか。教えて下さいよ。」
ちょっと待って急すぎて返しが思い付かない。「あたしー異世界からきたのー」とかどう考えても言えるわけないし。え、マジでどうしよう。ピンチが杞憂かと思ったら別のピンチが降り掛かってきたでござる。
とか私が脳内であたふたしてたらどうやらそれが顔に出ていたようで、
「……あ、そうでしたか。すいません、察せなくて。」
え?
「そうですよね。私もソレイユ様位の頃は同じだったしなぁ。廊下に出るのが怖かったしお母さんに頼むのも恥ずかしかったしなぁ。」
ん?
「大丈夫ですよ。分かってますって。用足すの一緒について行ってあげますから。」
あ、なる。私がトイレ行きたくてそわそわしてたと思ったのね。ちょうど良いしそうゆう事にしとこう。
「う、うん。」
まぁこの部屋の外を知れるしラッキーかな。一応私王女様らしいし外に出ても危険は無いでしょ。
「さあソレイユ様早く行って来て寝ましょう。早く寝ないと明日起きれませんよ。」
「はーい。」
じゃあ取り敢えずトイレに行きますか。……犬耳お姉さんについて行って。
で、勝手な予想だけど多分このお姉さん侍女とかハウスキーパーとかだと思うんだよね。
昔どっかの本で読んだんだけど侍女って朝が忙しいから夜は主人が寝たら早く寝る筈だった気が。部屋にも今歩いてる廊下にも時計が見つからなかったから分からないけど多分今は深夜じゃ無い筈。
うん、折角だし本当に侍女さんは侍女さんで合ってるのか確かめるのとついでにその耳について少し質問してみよう。
「所で侍女さん。」
「えっ?ええはい侍女さんですが。何ですか?」
あ、侍女さんは侍女さんで合ってたんだ。……何だこの日本語。
「侍女さんって耳4つあるじゃないですか。頭の上に2つと顔に2つ。」
「まぁそうですね。獣人族の狼ですし。」
マジかやっぱりそのケモ耳本物だったんだ。とそうゆう驚きは心の中に閉まっておこう。ポーカーフェイスポーカーフェイス。
「上の耳って何の意味があるんですか?」
「魔力を探知する為にありますね。」
What?魔力?え?この世界魔法とかあるの?取り敢えずリサーチリサーチ。でも直接聞かずに少しづつ様子をみながら。私は分からないけどひょっとしたら魔力という物が一般常識かもしれないからね。
「魔力を感じるってどんな感じですか?」
「うーん、どんな感じかですか。」
侍女さんは考える素振りをしながら、
「魔力が聞こえると言いますか……なんて言えば良いんでしょうね。言葉が耳で聞き取れる様に魔法を使った時に出る魔力がこの耳に音となって聞こえてくるんですよ。うーん……分かりやすい説明が出来ませんね。申し訳ございません。」
「大丈夫ですよ謝らなくても。大体分かりました。」
「あ、分かりましたか?良かった。」
ふむ。正直魔法とか魔力とかは良く分かんないけど結構便利そうだね。そして今聴き捨てならない言葉が出たね。
この世界魔法がある!マジックある!ひょっとしたら私魔法使いになれるかも知れない。しかしこの歳で魔法使いになるのかぁ……あ、今子供か。
取り敢えず自分……もといソレイユちゃんの事を知らないといけないけど……まぁそこは頑張らなくちゃね。多分キツいのは今だけで最初のここを乗り越えれば何とかなる。多分。
後もう一つ大事な事g
「ソレイユ様?」
「ふぁい!?」
「ふぇっ!?きゅ、急に変な声出さないで下さいよ!びっくりしたじゃないですか!」
「ご、ごめんなさい。ぼーっとしてて……。」
「もう…用を足しながら寝ないでくださいよ?」
あっ、トイレ着いたのか。考え事してるとつい周りが見えなくなっちゃう。
「じゃ、ソレイユ様。私ここで待ってますので。」
「はーい。」
という訳で私の異世界初日はトイレだけで終わった。初日がトイレって何か嫌だな。過ぎた話だけど。あっ、トイレはボットン便所で水洗とかそんな事はありませんでした。はい。
なんやかんやでまた遅れました。本当に申し訳ない(ブレイク博士)今回この世界での情報が無くて苦労している萌奈香ですが次回からもっと苦労する事になるでしょう。(おい)