現実と夢
「っ!!」
僕は寝てる目を無理やりこじ開けた。
すごく怖い夢を見た。最近よく見るなあ...。
はあ...。
自転車に乗って散歩をしよう。
カチャ
自転車の鍵を外し、自転車に乗る。
まだ夜中なので外は真っ暗だ。
僕は目的もなく自転車に乗っていた。
こんな夜中に誰かが歩いてる。
この人、眠れなかったのかな?夜のお仕事とかかな?
そう思いながら、
僕はその歩いてる人を横切る。
ガシャンッ
僕は、自転車から落ちてしまっていた。何故だか分からない。気づいたら落ちていた。
パッと前を見るとさっき僕が横切った人がこちらを見ていた。
「っ!?!?」
僕は恐ろしくなって倒れた自転車を急いで起こし、自転車に乗って逃げた。
僕の方向に向かってくる人がいる。
その人達は道を全て塞いでしまっている。
僕は、一刻も早く部屋に戻りたかったので、そのまま自転車をこぎ続けた。それに気づいた人達は僕にひかれないように逃げていく。
「ハァハァ...」
僕は全力で逃げていく。
しかし、
「え!!」
僕は全速力で自転車をこいでいる。なのに、耳元で足音が聞こえる。
何故だ!?自転車をこいでもこいでも耳元から足音は消えない。近づいてくる一方だ。
よくみると、この道もおかしくなっている。
真っ暗だった道が真っ白で何もなくなっている。よくみると、僕の前を歩いていた人達...いや、人ではない何かも僕を追いかけてくる“奴”と同じような顔をして、同じような格好をしていた。
怖い。こんなにも...こんなにも恐ろしいことが起こるなんて...。
「ハ...!」
夢...だったのか...。
夢でよかった。現実でもまだ夜中だ。
僕は怖いという気持ちが消えないまま、もう一度眠りについた。