満天の星に誓うは
あえて彼と彼女として…名前は着けてません。
アナタが主人公です。
短い短い…
らぶすとーりーを
ご堪能下さい。東京の大学の
サークルで
僕と彼女は出会った。
彼女は2つ下。
いつも僕らはバイトに追われ、単位取得にも追われてた。
僕が大学4年生の時。
彼女が初めて僕の実家を訪れ
それはクリスマスイブのことだった。
僕の実家は過疎の町
街灯も少なく自慢の出来るものといえば…
満天に広がる星空くらい…
その夜、彼女を連れ出し、見晴らしの良い公園に行った。
二人でベンチに腰掛け、都会では決して味わえ無い、
星空が僕らを包んだ。
彼女の頭が、僕の肩に寄り添うと
僕は彼女の手をにぎった。
そして何もないただ星達だけが見守る
クリスマスイブを過ごした。
年が明け僕は卒業をし地元の企業に就職した。
次第に彼女との連絡も途絶え月日は流れ、
音信は途絶えた。
風の噂で彼女は東京の企業に就職したと耳にする。
ある日…
一通の手紙がポストに入っていった。
差出人は彼女…
封を切ると
東京には雨上がりでさえも、星が見えない。
街灯や町のネオンが邪魔をする。…
又、貴方と、満天の星に、包まれたい。
と書いてあった。
僕は彼女宛に手紙を出した。その手紙は彼女の手元に届く。
その封筒の中身は
一枚の新幹線の切符…
そして、一枚の招待状…
貴女を…
満天の星空の下へ、ご招待いたします。
とだけ、書いてあった。
彼女は新幹線に乗り彼の元へと向かう。
そして…
あの公園のあのベンチへ腰掛け…
あの日の様に
満天の星空の下
僕はプロポーズをした。
二人には星達の祝福の声だけが
聞こえていた。