【閲覧注意!】パトとラッシュは、ず~っと一緒♪④駈足(キャンター)
【閲覧注意!:この④では当作品の最初から私が謝罪をしなければならなかった理由である、無慈悲で残酷な表現とイラストが出てきます!、感受性が強い方はご注意下さい!】
コロンさま主催、『菊池祭り』参加(連載)作品・・全国のきくち様、コロン様へ申し訳ありません、これが私が考えた『きくち』でございます!m(__)m
【尊い命が犠牲になります・・覚悟の出来た方は、どうぞ先にお進み下さい】
七戒
『僕たちを殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しい。僕たちは鋭い歯で貴方を傷つけることができるけれど、貴方を傷つけないと決めていることを』
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きーんこーんかーんこーん!・・
ラッシュ「な・・なんとか、まにあっ・・げぷんっ!・・ぐ、ぐるじぃ・・」
僕が何とかアノ大量のゴハンを無理やり胃袋に押し込むと同時に、ゴハンの時間終了を告げるベルが鳴り響いた。
パト「ラッシュ、いっぱい食べれるじゃない!、スゴイね、見直したよ♪・・あっ、苦しい?、喋れない?、ごめんね!?、片づけとかパトがしておくから!」
パトがすまなさそうに言って、片づけをして、僕の机の上に勉強に使う道具を出してくれる・・ホンのちょっとでも動いたら、大惨事が起きそうだった。
ここが自分たちの教室で、この席が僕ので良かった・・再び『犬について』学ぶ授業が始まろうとしているけれど、僕の心は不安でいっぱいだった。
ラッシュ「む、むりだ・・こんなにお腹いっぱいだったら、ゼッタイに寝ちゃう!、廊下に出なさいって言われても動けないよ!?、どうしよう~!?」
今の状態では、間違いなくクロ先生の叱責を受けるだろうと恐れていた。
しかし、その心配は杞憂に終わった・・僕は結局、寝てしまったんだけど・・
急に授業の担当が、クロ先生から『のんびり屋のシロ先生』に変わったことで、居眠りが見つかっても怒られなかったからだ。
ラッシュ「(よかった、クロ先生じゃないんだ!・・く、首輪をゆるめて、ちょっと楽になりたい・・それぐらい大丈夫だよね?・・こっそりっと・・)」
ダメなことは十分にわかっているんだけど、初めて味わうようなお腹いっぱいの幸福感と、『既に知っている知識』の授業が『子守り歌』の様に僕を眠りに誘う・・
始まってすぐに、船を漕ぎ出し始める僕を見たクラスメイトからも注意を受けたけど・・
僕を誘う底なし沼のような、とんでもない眠気には勝てなかった。
普通ならば『考えることが出来ない』はずの、この世界の枷である『首輪』を緩めてしまったことも影響していたのかも知れない。
・・眠りに落ちた僕は、廊下に立つパトを見た。
その手にはまた赤いバケツ・・表情の無い顔で僕を見ている。
何でそんな顔するの?・・でも、『ボク』たちはその理由を知っている。
僕がそう尋ねようとしても口から出るのは『ワンワン』という鳴き声だけ・・
どんどん、どんどん僕たち以外の鳴き声が聞こえてくる・・
何故か『言葉が出ない』・・何故なら『僕たちは犬』だから・・
どんどん、どんどん深い眠りに落ちていってしまう・・
自分の感覚がおかしい・・時間の流れがおかしいと感じてしまう。
・・気付いたら『ボク』は『よく知っている小屋の中』にいた。
『ボク』に気付いた数多くの目が、一斉に『ボク』を見る・・
そこには『数え切れないほどの犬たち』がいた・・
『数えきれないほどの道具と商品』がいたんだんだ!
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どこかの片隅で産まれた僕とパト・・
お母さんがいなくなって・・ふたりで彷徨って・・雨が降ってきて・・
パトが僕をかばって、泥だらけになって・・冷たい雨がカラダを凍らせて・・
そして、すごく寒くて僕は動けなくなって・・
だから、僕はパトを残して先にいってしまったんだ・・
どうも『僕』が産まれて、直ぐに死んでしまうのは決まっていた運命だったらしい。
だけど、ひとりぼっちになってしまったパトが、寂しくないように・・
僕は『見えない』けれど『いつもパトと一緒』だったんだ・・
違うな・・僕がパトから離れたくなかったんだ・・離れるのが怖かったんだ。
僕は『なんとかして』パトを拾ってくれる『ニンゲン』を連れてきたけど・・
それが間違いだったんだ・・パトをよりひどい目に合わせてしまったんだ。
実際には、こんな風にパトが楽しそうに走ったことなんて、一度も無かったんだ。
『見えない僕』は、ある程度自由に動けたから、そこで見聞きしたこと、知ったことをパトに伝えてあげていた。
お日様が照らすお花畑・・キラキラしている水たまり・・風のにおいや、足に伝わる土の感触・・食べ切れないほどのゴハン・・外には希望が溢れていると・・
そして、パトと一緒にボールで遊ぶ幻も見せてあげていた。
あちこちに転がるボール・・パトが一番喜んでくれる、お気に入りの夢だった。
パトを励ます為の嘘・・『いつかきっと・・』・・何度も何度もそう伝えて・・
たぶん『ニンゲン』と違う僕たち犬の感覚が、ずっと一緒だった僕たち『きょうだい』の絆が、不遇な運命を哀れんだ神様が、そんな残酷な奇跡を起こしたのかな?
『うん、いつかきっとね』・・僕を安心させる為の嘘・・パトも何度も何度もそう言って・・悪臭が漂う狭い監獄の中で空腹に耐え忍んでいた・・
知らない『犬』と『仲良く』させられても、いつも僕が支えになってあげた。
いくらツラくても、僕たち『犬』には拒否権なんて無い。
僕らはみんな、『ご主人様』の言いなりなんだから・・
いくら吠えても暴れても、狭い檻の中から出ることは出来ないんだから。
『犬』として産まれれば、僕らみんな、『ご主人様』の言いなりなんだから・・
『ご主人様』にとって、僕らは『道具』と『商品』でしかない。
『売れる商品』だけはダンボールに入れて運ばれ、オークションにかけられる。
そして、大手の業者が『出荷された商品』を大量に競り落としていく。
『ご主人様がそう望んでいるから』
だけど、パトには『ご主人様』を恨む気持ちなんて無かったんだ。
パト・・また捨てられちゃうよ?
せっかく産まれたのに・・ツラいよね?、悲しいよね?
とても悲しくて、傷付いているだろうに・・だけども・・
パトにとって、『ご主人様』が『世界のすべて』だったから。
ただ、ただ、純真に『いつかきっと』を待ち望んでいただけなんだ。
・・だけど、そんな純真な願いは、最後まで叶えられなかった!
そんな『いつかきっと』は、最後の最後まで来なかったんだ!
僕らの『ご主人様』は非道い『ニンゲン』だったんだ!
産むだけ産ませて、ロクな世話もしない!
不良品や、粗悪品、利益を産まなくなった犬は、容赦なく処分されていった!
必要最低限の栄養価の低いエサ・・劣悪な衛生環境・・
病気の治療はもちろん、寄生虫などの対策なんて何もされず・・
そんな状態の母体からは、高確率で先天性の奇形や疾患を抱えた子が産まれ・・
それを様々な手で廃棄していく・・
最後には手っ取り早く、『ケージごとビニール袋』に包み込んだ。
僕たちが必死に『出して!』って叫ぶほど、どんどん苦しくなって・・
僕たちが必死に『お願い!』って叫ぶほど、どんどん苦しくなって・・
僕たちが必死に『助けて!』って叫ぶほど、どんどん苦しくなって・・
その『ニンゲン』は、『パピーミル (子犬の工場)』だったんだ。
僕たちが外に出られるのは、やっと静かになった時・・それが最初で最後の・・
そして、僕の大切なパトも・・
こんな非道いことをした『ご主人様』を『僕ら』は決して許さない!
そう、『死んでも』許さない!
その後、『鬼畜なご主人様』は、その所業が明るみになったけど、その罰則は軽かった。
粗悪に扱われた『僕らの命』の重さとは、比較にならないほど軽かったんだ。
だから、『僕ら』は神様に訴えた!、酷い仕打ちをされたと!、惨い殺され方をしたと!
そして『ご主人様』は死後、『犬の神様』によって地獄に墜されたんだ。
犬の神様によってバラバラに引き裂かれ、燃やされ、『ニンゲン』の形を喪って・・むき出しの『ニンゲンのたましい』だけのカタチになって・・
「この程度では到底、犯した罪の咎に釣り合わぬ・・」
そうして堕とされた、その地獄とは・・その『ボク』とは・・
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クラスメイト「おい、ラッシュ!、いつまで寝てるんだ!?、もう授業終っちゃってるぞ!?」
(ビクンっ!)
ラッシュ「あわわん!?・・えっ、あっ?・・ここは・・?」
過去の悪夢を見ていた僕をクラスメイトが起こしてくれた。
ラッシュ「犬にする為の学校か・・確かに『ニンゲン』にとっては・・」
僕は起こしてくれたクラスメイトの・・首輪を見る・・
クラスメイト「ナニ言ってんだ?、ラッシュ、まだ寝ぼけてるのかよ?」
ラッシュ「あっ、う、ううん、もう大丈夫!・・ヒドイ夢だったけど・・」
そう言いながら、他のクラスメイトたちの首輪も見てみる・・
このクラス、いや、この学校の『ほとんどのイヌ』は『僕と同じ黒い首輪』をしている。
・・それは『罪人の証』・・
その事に気付いているのは、恐らく『記憶を持ったボク』と、ごく一部のモノだけ・・
ラッシュ「あはは、ゴメン!、まだ寝ぼけてるみたいだ、恥ずかしいな~」
それを悟らせないようにしょうと・・『寝ていた事が恥ずかしい!』
・・そう思わせるように廊下に出る・・
廊下に出た僕の前に立っているのは・・『赤い首輪をつけた少女』・・
何故、授業中に寝てしまった僕をパトじゃなく、クラスメイトが起こしたのか・・
パトが「ラッシュ・・ごめんね・・私も思い出しちゃった」と申し訳なさそうに言った。
僕にはパトが小さく幼い子のように見えた・・夢と重なって見えた。
この『犬の学校』という世界では現実とは違い、姿カタチが曖昧になるのかも知れない。
『学校の廊下』だと思うけど、そうじゃないことを『ボク』が知っているから境界が不安定なんだろう。
だけどパトは、僕がどんな犠牲を払ってでも守りたい大切な存在に変わりはない。
ラッシュ「仕方ないよ・・『ボク』が記憶を取り戻したら、パトも思い出すようになっているんだから・・たぶん・・でも、パトの方が辛いんじゃ・・」
僕が過去の夢を見たように、パトも同じように眠り、過去の夢を見たんだろう。
そして、全てではないが今までの記憶を取り戻したんだろう。
だから、パトは授業中に寝てしまった僕を起こせなかったんだ。
パトが「私はね、ず~っとラッシュが助けてくれてたから平気なんだよ?・・ラッシュこそ、今度は暴れたりしないの?、逃げたりしないの?」と不思議そうに聞いてくる。
ラッシュ「そうなんだ・・思い出したばっかりで、記憶があやふやなんだ・・『ボク』はそんなことをしてたの?・・はぁ~、いったい何回目なんだか・・」
そう言って、僕は『黒い首輪』がしっかり嵌っていることを確認して、パトの方へ歩き出す。
パト「私の記憶もあやふやなんだけど、毎回、大変だった気がする・・ふふっ」
そう言って、パトも自分の『赤い首輪』をそっと触って、僕の方へ歩き出す。
ふたりが近寄ったためか、パトの姿と風景が更に変わっていく。
僕の黒い首輪が罪人の証ならば、パトの『赤い首輪』は『何の証』なのか?・・曖昧な記憶と共に前へ歩み続ければ、真実と共にその答えも見つかるのだろうか?
そんな犬らしからぬ複雑な思考が出来るほど、僕のココロは静まっていた。
ラッシュ「今までで、一番落ち着いていると思う・・お腹いっぱいの満ち足りた状態で、誰にも干渉されずに、ゆっくりと眠って自然に思い出したからかな?」
・・そして、おそらく記憶を強引に思い出せば、こうも落ち着いていなかっただろうと考える・・そうしてくれたのは・・授業の担当を変えたりできるのは・・
パト「そうだったんだ・・もしかしたら、あの理事長先生のおかげかな?・・今回は、優しい生徒想いの先生で良かったね♪・・よいしょ!」
ラッシュ「うん、今までで一番の先生だったかも知れないね・・って、パト?、そのバケツ持って行くの?、僕らがそれをニガテなのを知ってて・・?」
『ボク』と『僕』は、夢の中のバケツが何を意味しているのか知っている・・それが、最も恐ろしいことの正体であり、記憶を取り戻すトリガーだったから。
パト「そーだよ、これは私たちにとって大切なものだから!・・もし、また怒られたらパトとラッシュが一緒にバケツ持って廊下に立たされて、反省してます!って謝ろうかなって、いいアイデアでしょ~?、えへへっ~♪」
何がどう変わっても、パトが変わらない無邪気な笑顔を見せてくれる。
ラッシュ「そんなことで許されるかな~?・・なんだか良く分かんないけど、パトが持っていきたいなら反対はしないけど・・じゃあ、行こうか」
僕の願いは、何も叶わなかったパトの願いを少しでも叶えることにあるのだから。
何の罪も犯していないパトが、『ボク』のように咎を受けないことを祈って・・
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・・そして、パトと僕は目的の場所にたどり着いた・・
そこで待っていたのは・・
「そろそろ来る頃だと思っていました、以前の記憶を取り戻したのですね?」
その『青い首輪」・・この『学校の管理者の証』・・
一緒にゴハンを食べていた時よりもオトナっぽい姿の理事長先生がいた。
理事長「遠慮せず奥へ・・長い話になりますから、どうぞ座って下さいな」
おそらく生徒たちへの影響を配慮して、わざと同じような年齢の姿になっていたんだろう。
笑顔で優しくそう言って、理事長先生は僕らを中へと招く。
理事長「皆さん、御待ちかねですから」
そう言って、理事長先生は周囲に視線を送る。
その場所には、理事長と同じ『青い首輪』の『犬たち』がいたんだ。
理事長先生に勧められて、着席した僕たちを取り囲むように・・
「大分、人間から犬に馴染んできた様だね?・・以前、私が管理する『学校』での記憶を取り戻したラッシュ君は、それはそれは酷く暴れたモノだった・・」
僕の中の『イヌ』の部分が、見知らぬ『犬』を前にしたことで緊張感を覚える。
クラスメイトや先生とも違う、『本物の犬に近い外見をした』存在・・
「このオレが犬畜生になるなんて、絶対に嫌だ!と『世界』から逃亡を図るほどに・・まだ現時点では、彼の記憶と意識が曖昧なだけかも知れないが・・」
・・通称『管理者たち』が、僕とパトに話しかけてくる。
可愛らしい外見に似合わない威厳に満ちた声が直接脳内に響いてくる。
「ですが、まだニンゲンとしての記憶・・ブリーダーとしての知識が残っています!、決して『犬』ではあり得ない情報をこのラッシュは持っているのです!」
その場に居合わせている黒いイヌ・・クロ先生が『管理者たち』に報告する。
クロ先生「ラッシュと同化した、パトの『ご主人様』の魂がまだ『ニンゲン』な証拠です!・・私はこのイヌへの再教育が必要だと申し上げます!」
そう言って僕に向ける視線と声音は、何故かトゲトゲしい意思が剥き出しだった。
管理者たち「神の名の下に、この『犬の学校』、『犬の世界』において、秩序は守られなければならない・・他の魂たちの平穏は守られなければならない・・」
犬たちの始まりと終わりを管理する者たちが、同じ言葉を一斉に唱え始める。
管理者たち「それを妨害する異物は排除せねばならない、再教育せねばならない」
その敵意に反応したのか、管理者たちの厳しい視線が僕たちに集中する。
(ぞくりっ!)
ボクの中の『ニンゲン』の部分が、再教育という言葉を聞いて、戦慄を抱く!?
自分の後ろ脚の間に巻き込まれるくらい、しっぽが下がりそうになって・・
理事長「お待ち下さい!、その意見は流石に性急すぎでは?、クロ先生の報告書の内容においては、他の管理者の方々にもご確認して頂いて、この件に関しては、ここでの協議を経た上で決定することになっているはず!」
それに反して声を上げてくれるのは、あの理事長先生だった。
理事長先生の声を受け、管理者たちの視線の圧が和らぐ・・
理事長「まずは、ラッシュ君、パトさんには辛いことと思いますが、協議を公正に保つために事実を確認させてもらいたいのです・・宜しいですか?」
(僕たちを気遣ってくれてる・・やっぱり、この理事長先生は優しいな)
そう思いながら、僕はパトの方を伺う・・パトはこくり、と頷いてくれた。
パト「ツラいことなんて何もないよ、ラッシュが一緒だから、パトは大丈夫♪」
(見知らぬ犬がいても気にしないし、こういうパトの前向きな気持ちもスゴイな)
堂々とした態度をとるパトの言葉を聞いて『頼もしい』、そうも感じた。
パトがにっこりと微笑み、僕の方に手を伸ばしてくる・・迷わず、僕はその手に自分の手を重ねる・・この大切な手を守るため、逃げずに向き合うべき時だと。
現実とは違う法則の『犬の魂の故郷』だけど、そこには確かな温もりがあった。
ラッシュ「わかりました、僕もパトも記憶が曖昧なんです・・それと僕が何故、犬について深い知識を持っているのか・・どうか事実を教えて下さい」
お互いのぷにぷにした『にくきゅうがタッチ』すると、勇気と元気が湧いてくる。
理事長「ありがとう・・では、まずパトさんたちの『ご主人様』・・生前、『きくち』と言う名であった『人間』について確認させてもらいます」
その様子に目を細め、僕たちに起きた事象について理事長先生が説明してくれる。
・・そう、僕らの『ご主人様』は『きくち』という名前だったんだ。
理事長「その『きくち』は文字通り、犬たちの命を蔑ろにするという『鬼畜』な行いをした人間として、『犬の神様』に罰せられました・・今後、どれだけ必死に努力し、後悔し、人間として生きたいという願いがあったとしても、未来永劫において餓鬼のように決して、その願いが果たされ満たされることはない・・」
理事長先生は淡々と、じっと僕の目を見つめながら感情を込めずに言葉を続けていく。
理事長「今まで人間として得てきた知識や経験、そして感覚が長い時間をかけて強引に失われ、その精神を保ったまま、人間から犬という畜生に生まれ変わる・・人間の尊厳が損なわれ、その魂が完全に擦り切れ、消滅するまで続く罰なのです」
今までニンゲンとして、何不自由なく使えていた手足が使えなくなる。
今までニンゲンとして、何不自由なく意思を伝えていた言葉が出なくなる。
今までニンゲンとして、何不自由なく生かしてきた知識と経験を失っていく。
文字通りの因果応報とは言え、今までの自分が全く別の存在に作り替えられてしまう・・その過程を忘却という逃げ道がない魂へと刻み込まされてしまう刑罰。
『きくち』の処遇を言い終わった視線は、ラッシュに問い掛けてくる・・・
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八戒
『協調性がない、頑固だ、怠け者だと叱る前に、何か悩みがあるのかもしれないと考えてみて下さい。もしかしたら、食事に問題があるのかもしれないし、長い間、日に照らされているかもしれない。それとも体が老いて弱ってきているのかもしれません』
この4話目を最後まで読んで頂き、ありがとうございます・・キツくなかったですか?、大丈夫でしたか?、ちゃんと未来には救いがありますので、どうか先にお進み下さい。m(__)m(どんな感想もお受けいたします)
『お祭り終了後(8/16~)に自主開催の間違い探しのヒント(全部ひらがな)』
【き】づいてよ
【く】びわのいろ が
【ち】がうこと
@<はい、作中の『きくち』が判明すると共に、全ての【?】が明らかになりました!・・ですが、なぜ違うのか?、が分からないはず!(そうですよね?、そーだよね?)、なぜなら、それは次の5話目で判明するからなのです!(マテ)
ということで、間違い探しの問題は5話目まで持ち越しなのです!(マテマテ)・・引っ張ってゴメンなさいm(__)m(謝罪しまくりな話で・・)
お祭りなので、気に入ったイラストあれば、ご自由にお持ち帰り下さい♪(ヘンなことには使わないでね?w)
16日は過ぎたけど菊池祭りは終わらない!
みんな一緒に『にくきゅうたーっち!』ฅ(≧▽≦)ฅ