パトとラッシュは、ず~っと一緒♪②側対歩(ペイス)
コロンさま主催、『菊池祭り』参加(連載)作品になります♪・・名前は後で出てきます!(菊池・・きくち・・じゃあ、これで!・・でも、大丈夫かな?、全国のきくち様、コロン様へ申し訳ありません!m(__)m⇐何故か、いきなり謝罪)
一応、分割してみましたが、いつにも増してイラスト多用!ご注意下さい!
【注:作中で気になる箇所があると思いますが、お祭り終了後(8/16~)に『自主開催の間違い探し』をする予定なので、その点は触れずにお願いしますm(__)m】
三戒
『僕たちを信頼して下さい、それが僕たちにとって、貴方と共に生きる幸せなのですから』
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(ここは『イヌの学校』・・立派な犬になるため、数多くの様々な生徒たちが通っています・・その中に『パトとラッシュ』という『きょうだい』がいました)
(しかし、授業中に居眠りをしていたので、ラッシュは罰として廊下に立たされてしまいました・・立たされたラッシュは、何を考えているのでしょう)
ラッシュ「(はぁ~、また立たされちゃった・・こんな姿、ニンゲンみたいで恥ずかしいなぁ~・・あぁ~、こんなことじゃ、またパトに言われちゃうよ~・・)」
ラッシュ「『やっぱり私の方が、お姉ちゃんだね!、ラッシュにはボールも渡さないよ~♪、えっへん!』ってイバラれちゃうよ~・・とほほほ~・・)」
(どうやら他に話すイヌもいないので、心の中で色々と考えているようですね・・授業のことは考えていないようです・・もう学ぶ内容も無いのでしょうね)
ラッシュ「(いつも一緒に過ごして来たパト・・事あるごとにお姉ちゃんぶるけど、一緒に生まれたんだから、僕がお兄ちゃんでもイイはずなのにね?)」
(ラッシュは小さな時のことを思い出しているようです・・人間だと生まれた順が大切かも知れませんが、犬だとどうでしょうね)
ラッシュ「(それに僕ばっかりが怒られている訳じゃないよね?・・この前、パトだって暴れて先生に怒られて、廊下に立たされてたし・・僕はちゃんと質問には答えられているし・・どっちもどっちのはずだと思うけど・・)」
(犬は平常心を失って突然走り出す、『犬走り』という行為をすることがあります・・パトも何か嫌なことに耐えて、解放されることがあったのかも知れません)
ラッシュ「(でも、いつかきっとパトよりも大きくなって、パトから・・)」
ラッシュ「(『ラッシュお兄ちゃん♡』って呼んでもらうんだ~♪、えへっ♪)」
(あらあら、見えないけれど、ラッシュのゆるんだ表情が目に浮かびますね)
ラッシュ「(それが、僕たちを産んでくれたお母さんへの恩返しになるはず!)」
ラッシュ「(僕たちのお母さんは、どうしてか片目が見えず、カラダも小さかったけど・・頑張って僕らを産んでくれたんだから!)」
(あらあら、見えないけれど、ラッシュの決意の表情が目に浮かびますね)
ラッシュ「(お母さんは、どこかに行っちゃったけど、いつも一緒のパト・・パトの近くは、とっても安心するんだ♪、特別なんだ♪)」
ラッシュ「(どっちが『お姉ちゃん、お兄ちゃん』でもイイや!、いっしょに立派な犬になるんだもんね♪)」
(ラッシュもパトも、お互いをとても大切に想っているんですね)
ラッシュ「(そう言えば、この『イヌの学校』に来る前、『????』に『オマエは犬になれ』って言われた時・・)」
ラッシュ「(最初はとっても嫌だったけど、だんだんと慣れてきて・・今では、どうして嫌だったのか思い出せないや・・なんでだったんだろう?)」
(・・思い出さない方が良いことも沢山ありますからね・・)
ラッシュ「(でも、ここなら、あんなに冷たい雨が降らないから安心だね♪・・あの時は、ホントに寒かったなぁ~・・)」
(ここは『イヌの学校』・・生徒の邪魔となる外的要因は全て排除されるのです)
ラッシュ「(いっぱい仲間もいるし、ゴハンもちゃんともらえるから天国みたい♪・・ぐぅうぅぅ~・・だめだ、ゴハンのことを考えてたらお腹が鳴っちゃった・・それに最近、あんまり食欲がなくて少食だったから・・)」
パト(?)「らっしゅ~?・・らっしゅ~?」
ラッシュ「(あぁ、お腹が空き過ぎて、また幻と声まで聞こえてくるよ・・大人になったパトが、遠くから僕を呼んでいるような・・)」
(あらあら、なんだか、このような事が前にもあったような・・)
パト(?)「ラッシュ~?・・ラッシュ~?、どこ~?・・あっ!?」
ラッシュ「(それにしてもパトって、なんであんなにボールが好きなんだろう・・もしかしたら、僕よりボールのことが好きなんじゃ!?・・そ、そんな・・)」
パト「ラッシュ、こんなトコロにいた!?、みーつけた!!!」
どだどたどたっ!、どーんっ!!!
ラッシュ「うわぁあわん!?・・あれ?、パトじゃないか?、ど、どうしたの、そんなに慌てて!?」
パト「アレ、じゃないよ!、正真正銘のパトだよ!・・もーっ、ラッシュたら何でこんなトコロにいるの!?、もうちょっとで『お外』だよ!?」
(あらあら、またラッシュの妄想だったのでしょうか・・気付かないラッシュに、パトが体当たりして、ようやく戻ってこられたようですね)
ラッシュ「へっ?・・あれれ?、なんで僕は、こんなところにいるんだ?」
(またもラッシュが周りをキョロキョロすると、いつもの教室から随分と離れた場所にいるようでした・・まるで夢遊病みたいですね)
パト「授業が終わったよ~って呼ぼうと廊下に出たら、ラッシュがバケツ置いてどっか行っちゃってるんだもん!、ず~っと探してたんだよ!?」
パト「『お外』に出たらイケナイ決まりでしょ!?、ものすごく心配したんだからね!、このバカラッシュ!!!」
ラッシュ「わっ、うん、ごめんなさい・・パト、心配かけてごめんね・・」
(自分のした行動が理解できないようですね・・)
パト「本当にビックリしたんだからぁ・・」
パト「勝手に行かないでよぉ・・パトから離れないでよぅ・・」
(産まれる前から一緒のパト・・離れるのは凄く寂しいんでしょうね)
ラッシュ「あわわん!?、ゴ、ゴメン!?、バケツありがとう!、もうどこにも行かないから!、ね?、ね?」
(パトの悲しそうな様子に、慌ててラッシュがパトの持っててくれたバケツを受け取り、ペコペコと頭を下げて謝ります)
パト「・・うん・・わかってくれてるなら・・絶対に離れちゃだめだよ?」
パト「さぁ、教室戻ってゴハン食べよ?、お腹空いたでしょ?、パトはお腹ぺこぺこだよ~、さぁ、行こう?」
ラッシュ「うん、わかった・・探してくれてありがとう!、行こう!」
(笑顔になったパト・・ふたりは、仲良く教室の方に戻って行きます・・もしかしたら、ラッシュは教室がイヤだったのかも知れませんね)
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(いつ来ても、ガヤガヤと賑やかな教室・・生徒たちは、それぞれ好きなグループに集まって、ゴハンを食べています・・学校の方針として、ゴハンは好きなだけ食べられるのです・・食事の時間は決まっていますが)
ラッシュ「なんで僕は教室から離れちゃったんだろう、不思議だな~・・あっ、クロ先生は?、何か言ってたんじゃない!?・・はぁ~、また怒られちゃうかな?」
(食事を前に、ラッシュ君がため息をついています・・お腹は空いているのですが、気になることがあって、まだ手をつけられない様子ですね)
パト「それはナントか誤魔化したけどね~・・というか、クロ先生は何か用事があるみたいで、さっさと行っちゃったんだけどね?・・あぐあぐっ!」
(そんなラッシュ君に構わず、パトさんは凄い勢いでゴハンを食べています・・いつもながら、どれだけ食べてなかったの?と思ってしまうぐらいですね)
ラッシュ「そうなんだ、怒られなさそうかな?・・ところで~・・」
(ラッシュ君が、ゴハン中のワタシの方へ視線を向けて、遠慮がちに?)
パト「ごっくん!・・理事長先生は、クロ先生の用事、ナニか知ってますか~?」
(ラッシュ君の言葉を継いだのは、大きな音を立ててゴハンを飲み込んだパトさんでした・・ワタシはそれに答えようと口を動かします)
理事長(?)「もごっ!?、モゴモゴ?、モゴモゴモゴ?」
ラッシュ「理事長先生!?、また僕らの教室に来て、ゴハン食べるんですか!?」
(突然、こちらに話を振って来たので、ちょっと慌ててしまいました・・食事に集中してしまっていたものですから・・まずは、クロ先生について答えましょう)
理事長「モゴっ!?、モゴゴゴ?、モゴゴゴモゴゴ?」
(はて?、クロ先生ですか?、何かあったんでしょうかね?)
ラッシュ「いや、何を言ってるのか、わからないんですけど・・」
(残念ながら、ラッシュ君にはワタシの言葉が通じなかったみたいですね・・色々していたもので、お腹が凄く減って食欲に負けしまいました・・失敬)
パト「あっ、パト、理事長先生のコトバわかったよ!・・ふむふむ!?」
パト「よーし!、大食いなら負けないないもんね!、モグモグモグ~!!!」
ラッシュ「わぁ!?、また、そんなにいっぱい口に入れて!?、たぶん、理事長先生はそんなコト言ってないんじゃないかなっ!?」
(どうやら、パトさんとの大食い勝負になったみたいですね・・勝負したいのは山々なのですが、次にワタシがここにいる理由を答えましょう)
理事長「ごっくん!・・いいですか、理事長たるモノ、この『イヌの学校』を守ること・・言わば、『イヌの生徒』を守ること・・」
理事長「即ち、『生徒と触れ合う』のが仕事!・・ですから、『一緒にゴハンを食べる』のも大事な仕事なのです!・・負けませんよ、パトさん!、もぐもぐ!」
(もちろん、答えられる範囲で、その真偽を別として、ですが・・だからこそ、この理事長!、己の沽券に懸けて生徒に負けるわけには参りません!、こちらも凄い勢いでゴハンを食べます!)
ラッシュ「うわぁ、またパトと理事長先生とのゴハン勝負が始まっちゃったよ!?・・はぁ、なるほど、お仕事の一環だったんですね・・ぱくっ」
ラッシュ「だから僕たちの教室でゴハン食べてるんですね・・それにしても・・」
(突然始まった、ワタシとパトさんの大食い対決に驚きながらも『ワタシがここにいる理由』に納得し、安心してくれたのか、ラッシュ君がポソポソとゴハンを食べ始めてくれます・・食べることは良いことです)
理事長「えぇ、この『イヌの学校』でいっぱい学んで、いっぱい食べて、平穏な生活に慣れる・・とても良いことです!・・が、ラッシュ君?、まだ何かありますか?・・もぐもぐもぐもぐ!」
(さて、まだ聞きたいことがありそうなので、それが何か促してみましょう)
ラッシュ君「いえ、あの・・理事長先生って何才なんですか?、生徒って言われても違和感ないですよね?(実は、いっぱい食べるなぁって思ったり・・)」
理事長「ひゃあ!?・・ラッシュ君たら、何てことを聞くのですか!?、いろんな意味で、ワタシ驚いてしまいますよ!?」
(ヒトの世界とは違って、この『イヌの学校』においては、あり得ない質問・・思わず、モフモフになってしまいます)
理事長「もう、ラッシュ君たら・・そんな風にワタシを見ていたのですか?・・そんなに見つめられるとワタシ、照れちゃいますよ!?」
(悟られないように照れたフリをしてみましょう・・クロ先生の報告を受けて様子を見ていたのですが・・これは重症かも知れませんね・・更に、いろいろと聞いてみましょうか)
・・・・楽しいゴハンの時間は、まだ始まったばかりなのですから・・・
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四戒『いつまでも怒ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。貴方には仕事も楽しみも友達もいる。私たちには貴方しかいないのです』
『お祭り終了後(8/16~)に自主開催の間違い探しのヒント(全部ひらがな)』
【き】????
【く】?????が
【ち】がうこと
@<話数進むにつれて【?】が明らかになる予定!、お祭りなので、気に入ったイラストあれば、ご自由にお持ち帰り下さい♪(ヘンなことには使わないでね?w)