パトとラッシュは、ず~っと一緒♪①常足(ウォーク)
コロンさま主催、『菊池祭り』参加(連載)作品になります♪・・名前は後で出てきます!(菊池・・きくち・・じゃあ、これで!・・でも、大丈夫かな?、全国のきくち様、コロン様へ申し訳ありません!m(__)m⇐何故か、いきなり謝罪)
一応、分割してみましたが、いつにも増してイラスト多用!ご注意下さい!
【注:作中で気になる箇所があると思いますが、お祭り終了後(8/16~)に『自主開催の間違い探し』をする予定なので、その点は触れずにお願いしますm(__)m】
一戒
『僕たちの生涯は10~15年です。だから、貴方と離れる時間が何より辛いのです。僕たちを飼う前に、どうかそのことを覚えていて下さい』
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ある日、ギラギラと眩しい日差しが、いくつかの姿を照らしていました。
大地を元気に駆け回る、その様子は、全身から楽しげな雰囲気を放っています。
一匹の茶色の犬が、前を走る白と黒のモコモコを追いかけていました。
この子の名前は『ラッシュ』、おさんぽがダイスキになりました。
そのラッシュが、白と黒のツートーンカラーの犬を追いかけています。
この子の名前は『パト』、ラッシュと一緒に生まれた『きょうだい』です。
元から走るのが好きでしたが、今では更に大好きになったようです。
太陽に似た花が一面に咲く天国のような場所で、二匹の犬がしっぽをユサユサさせて走り回っています。
とても、とても、幸せそうです。
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ラッシュ「今は、おべんきょうのじかんだよ♪」
パト「私もいっしょに、おべんきょうするのよ♡」
ラッシュ「僕たちが通うのは、立派な犬になるための『イヌの学校』なんだ!」
パト「いろんなことを先生から教えてもらうよ♪、これはシロ先生!」
ラッシュ「こっちは理事長先生!、生徒たち想いで、すごく優しいよ♪」
パト「でもでも、おべんきょうより~・・お外がサイコー♪」
(あらあら、どうやらパトが抜け出してしまったのでしょうか?)
ラッシュ「えぇっ、ちょっと!?、パト待ってよ~!?」
(ひとりで走り回るパトをラッシュが、けんめいに追いかけます)
ラッシュ「はぁはぁ・・うぅ~、僕は歩くのがニガテなんだ・・」
(ですが、ぜんぜん追いつけないラッシュです)
ラッシュ「そうだ、イイこと考えた!」
(だけれども、賢いラッシュは何かを考えたようです?)
ラッシュ「僕は、水の中が得意なのさ~!・・ざぶ~んっ♪」
ラッシュ「えへへ~、スイスイ泳いじゃうぞ~♪・・パトも一緒に泳ごうよ~?」
(どうやら、水の中に入ることでパトの気を引こうという作戦のようですね?)
パト「あー!、私も水の中に入る~♪・・ざぁぶ~ん♪」
(さてさて、ラッシュの思い通りに上手くいくのでしょうか?)
パト「あ、あれれ?・・あわわん!?、ラッシュたすけて~!?」
(大変!、水の中に入ったけれど上手く泳げず、パトがおぼれかけています!)
ラッシュ「しまった、パトは水がニガテだった!?、ほら、浮き輪を使って!」
(でも大丈夫!、いつもラッシュがパトを助けてくれます、それが役目なんです)
パト「うきわキャーッチ!・・いつも助けてくれてありがとう、ラッシュ~♪」
パト「やっぱり、水の中はダメだ~・・うん?、ナンダロウ?」
(浮き輪で溺れずに済んだパトでしたが、何かを見つけたようですね?)
パト「あっ!?、アレは!?、わーい♪・・しゅばぁっ!」
(パトは、すぐに水からあがり、何かの下に駆けて行きます)
パト「こんな所にボールがある!、ボールだ!、ボール♪、わーいわーい♪」
(白と黒のしっぽをフリフリ♪、見つけたボールに大興奮のようですね♪)
パト「やっぱり、私は地面が好き♪、ボールを追いかけるのが好き~♪」
(あらあら、水の中のラッシュを置いてけぼりに、ボール遊びに夢中になっちゃったみたいですね・・コロコロと、あちらこちらによく転がるボールです)
ラッシュ「えぇ~、またボール遊び~!?、ボールより僕と遊ぼうよ~?」
(ボールとパトを追いかけるため、ラッシュが急いで水の中から出てきました)
パト「ボールは逃げる悪いヤツ!、パトが捕まえちゃうもんね~♪」
(ですが、追いかけるラッシュをおいて、パトがボールを渡さず走り回ってます)
ラッシュ「ま、マッテ~、待ってよ~!?・・ぜぇぜぇ、はぁはあ・・もう、ダメふぁ~・・(ぽてっ)」
(頑張ってボールとパトを追いかけたラッシュでしたが、疲れて地面に座り込んでしまいました)
パト「えぇ~、もう疲れたの?、ラッシュは地面がニガテだね!、起きて~?」
(そんなラッシュをパトが上から覗き込んで、手でちょんちょんとつついています)
パト「ほら、一緒にボールで遊ぼうよ~?、きっと楽しいよ~♪、さあさあ!」
(パトはボール遊びをアピールしますが、ラッシュはまだ動けないようです?)
ラッシュ「うーん、まだ起きれな・・あれ、パト?、いつの間にそんなに・・」
(あらあら、ボールを持つパトの姿が急に成長しているような?)
パト「ほら、ラッシュ!、起きて、起きてよ~?、そうじゃないと~」
(またイヌの姿になったパトが、ラッシュをユサユサ揺らします・・つんつんタイムは終わりです・・ボールも遥か彼方の遠くに行ってしまいました)
ラッシュ「う~ん・・まだまだ~・・もう少し、このまま楽しんで~」
(あらあら、それでもラッシュは起きないようです?)
パト「ラッシュ!、ラッシュったら!?、起きないと先生に怒られるよ!!!」
(いきなり、ラッシュの耳に大きなパトの声が響きます!、流石にコレには・・)
がばりっ!!!
ラッシュ「うわぁわんっ!?・・えっ、せんせい?、せんせ・・あれ、ここは?」
(目を覚ましたラッシュが見たのは、机に座っている自分と他のクラスメイトの姿です・・さっきまでのモノは見当たりませんね)
ラッシュ「あれれ?、お花畑は?、お水は?、ボールは?・・どこに行ったの、パト?」
(周りをキョロキョロして、一緒に遊んでいたパトに聞いてみますが・・)
パト「もう、なに言ってるのラッシュ!?、お花畑も、お水も、ボール?」
パト「そんなの知らないよ?、まだ寝ぼけてるの?、う~、私も恥ずかしいよ~」
(そんなモノは何処にもありませんし、パトも知らないと言っていますね)
白黒の大人のイヌ(?)「ラッシュ君?・・今は大切な授業中なのですが・・」
(教壇に座っているイヌが、ラッシュに向けて声をかけてきます)
クロ先生「何処か、楽しい所に行ってたのかしら?」
(ラッシュたちを教える先生のひとり、クロ先生です)
ラッシュ「あわわん!?、す、すいません!、な、なんのどこの問題ですか!?(うわぁー、僕、寝てたのか!?)」
(慌てふためて思わず、カラダ中の毛がふくらんじゃう、ラッシュです)
(何ということでしょう?、ここは『イヌの学校』の教室の中だったのです!・・どうやら、お勉強の途中で、ラッシュは夢の国へ出発していたみたいですね)
パト「(はい、これだよ!・・犬にとって大事なフシメ?になるんだって・・)」
(パトが、小声と共にラッシュへ小さな紙切れを渡します・・そこには、数字がひとつ書いてありました・・なんでしょうね?)
ラッシュ「えっ?、数字の『7』?・・犬にとって『7』って言えば・・」
(何を連想するのか、ちょっと普通では難しい問題ですね・・ですが・・)
ラッシュ「犬にとって『7才』とは『シニア世代』!・・肉体に変化が多く見られるようになってきます!(キリっ)・・ど、どうでしょうか、クロ先生!?」
(しかし、幸か不幸か、ラッシュは普通のコと違って、とても賢いコだったのです)
クロ先生「はい、その通り、犬にとって7才とは大事な節目になります・・パトさん?、また手助けをしましたね?」
(パトのヒントから導き出した、ラッシュの答えが正解だったみたいですね)
パト「えへへっ、今までラッシュに助けられてばっかりだったから♪」
(ラッシュの手助けができたことが嬉しいのか、パトが笑顔で身を乗り出してしまいます)
パト「お姉ちゃんとして弟を助けるのは、トーゼン!・・あっ、言っちゃった!?、先生、今のはナシです~!?」
(クロ先生の言葉は、そういう意味ではないと思うのですが・・純粋なパトとラッシュ、麗しい『きょうだい愛』ですね)
クロ先生「そうですか・・では、今度は手助けしてはいけせんよ?」
(犬同士は仲間意識が強いので、パトに対して、特にお咎めはナシのようです?)
クロ先生「では、ラッシュ君、シニア世代を迎えた犬が長生きするためには、何がより大切か答えて下さい」
(寝ていたラッシュには容赦が無いようです・・規則は、守られないといけませんね)
ラッシュ「は、はい!・・シニア世代からの犬が長生きするには『犬の幸せ』が大切です!」
(若干まだ緊張してか、カラダの毛がフサフサしてますが、ハキハキとラッシュが答えます)
ラッシュ「そして、『犬の幸せ』とは身の危険が無い『安全の欲求』と、生きるために必要な食事や睡眠、排泄などの『生理的欲求』が満たされ、飼い主との良好なコミュニケーションを築くことです!(ドヤっ)」
(これもまた、ラッシュが普通のコとは違う面を発揮していますね)
クロ先生「大正解です!、素晴らしいですね・・皆さん、ラッシュ君に拍手を♪」
(先生の求めている答えに合っていたようですね、クロ先生も喜んでいるようです)
クラスメイト「ラッシュ、すげーっ!、なんでも、ワカルんだな!?」
(クラスメイト一同から、ぽよんぽよん♪と肉球の拍手が送られます)
パト「わぁー♪、ラッシュ、すごいね!、カッコイイ♪」
(ラッシュが褒められて、パトも嬉しそう♪、しっぽをフリフリしています)
ラッシュ「えへへーっ♪、僕、照れちゃいます~♪(にまにま)」
(みんなから褒められて、嬉しそうなラッシュ♪、お顔がゆるんでますね♪)
クロ先生「じゃあ、私たち『犬』は社会的で規則を守る生き物だ、ということも分かっているわね、ラッシュ君?」
クロ先生「授業中に寝ることは、その規則を破る行為です、ラッシュ君、廊下に立ってなさい!」
(残念ながら、クロ先生はそう甘くありません・・厳しい口調で教室の空気が一変してしまいます)
ラッシュ「えぇー!?、ち、ちゃんと答えたのに・・とほほ~」
(出来たことや、秀でた部分は褒めてあげる・・これぞ信賞必罰ですね・・授業中に寝ているコは、他のコの学ぶ権利を侵害している・・これも教育の一環です)
ラッシュ「また授業が終わるまで立たされちゃうのか・・はぁ~」
(悪いのは自分だ、と分かっているラッシュは反対せず、しぶしぶ席を立とうとします)
パト「あぁ~、ラッシュがまた立たされちゃう・・授業中に寝すぎだよ~」
(どうも、いつもの光景のようですね・・パトも呆れてため息をついています)
クロ先生「授業時間は有限です!、ラッシュ君、モタモタせず直ぐに廊下に出なさい!」
ラッシュ「あわわん!?・・は、はい!、ラッシュ、すぐに廊下に出ます!」
(決まった事は直ぐに実行する!・・クロ先生の怖い剣幕に、慌ててラッシュが廊下に出て行きます)
パト「(わぁ!、クロ先生怖い!・・何でか、ラッシュばっかりにキツく当たっているような・・ラッシュがいないと、パトさびしいよう~、くぅーん)」
(声にこそ出しませんが、そんなやり取りを心配そうに見ているパト・・そして、何事もなく授業が再開されるようです)
クロ先生「ゴホン!・・それでは、次の問題に行きます!(ラッシュ君には悪いけど、私は厳しい先生の役を果たさなければ・・)」
クロ先生「この問題が解けるイヌはいませんか?(ラッシュ君なら今回の授業内容は、聞かなくても大丈夫でしょう)」
(そんな事をクロ先生が考えているなんて、ラッシュは知りません)
(廊下に立つラッシュの耳に、中の授業の声が聞こえてきます)
クロ先生「じゃあ、そこの・・(むしろ、逆に再教育が必要かも知れない)」
(もちろん、廊下に立つラッシュの耳には、クロ先生の心の声は聞こえてきません)
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ニ戒
『私たちは、貴方が何を求めているのか理解するまでに時間がかかります。だから理解するまで少し待って下さい』
『お祭り終了後(8/16~)に自主開催の間違い探しのヒント(全部ひらがな)』
【き】????
【く】?????が
【ち】????
@<話数進むにつれて【?】が明らかになる予定!、お祭りなので、気に入ったイラストあれば、ご自由にお持ち帰り下さい♪(ヘンなことには使わないでね?w)
ラッシュ&パト<全6話の予定なんだって!、まだまだ続くよ、わんわん♪